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『ジグソウ:ソウ・レガシー』 ホラー映画界新鋭・スピエリッグ兄弟が語る映画制作の原点とは?

2017.10.13 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


逃げ場のない究極の状況設定、恐ろしくも哲学的な“連続ゲーム殺人”、そして仰天のクライマックス・・・。今までのエンタテイメント映画の概念を覆す映画史に残るソリッド・シチュエーション・スリラーの最高峰、『ソウ』。その待望の新章である『ジグソウ:ソウ・レガシー』が、11月10日(金)に公開となります。

2004年1月サンダンス映画祭で上演された1本の映画。究極の状況設定=【ソリッド・シチュエーション】、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、それらすべてを飲み込む驚愕のクライマックスで常に観客を恐怖と興奮の境地へと連れて行く、スリラー映画史の金字塔としてその名を刻んだ『ソウ』。

オーストラリアの若き才能ジェームズ・ワンとリー・ワネルによって生み出されたこの傑作シリーズの終焉から7年。今までの『ソウ』シリーズの概念を更新する『ジグソウ:ソウ・レガシー』を手掛けるのはホラー界の若き才能と評されるマイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟。

オーストラリア出身の一卵性双生児の兄弟はこれまで60本以上のテレビCMと短編作品の製作を経て、ゾンビ・アクション・ムービー『アンデッド』(03)で世界各国で話題を集めると商業映画界に進出。その後、人類が絶滅の危機に瀕し、バンパイアが世界を支配する近未来を描くSFアクション・スリラー作品『デイブレイカー』(08)や、時空を往来する犯罪者を取り締まるエージェントと出会い、その仲間になった青年が繰り広げる戦いと彼が抱える宿命を描く『プレデスティネーション』(14)などの作品で注目を集める新鋭監督。本作では『ピラニア3D』を大ヒットに導いた脚本家たちとタッグを組み、『ソウ』作品を手掛けています。

そんなスピエリッグ兄弟は根っからのホラー映画ファン。今年、亡くなったホラー映画界の巨匠・ジョージ・A・ロメロから多大な影響を受けたそう。マイケルは、

「僕らの最初の映画『アンデッド』は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』への賛辞だよ。彼が僕らに影響を与えたことは……彼は16ミリの白黒カメラを使って、友人たちと家で自分の映画を撮影したんだ。そういったことは、僕らにも、サム・ライミがやったことにも影響を与えた。僕らはその映画を見て、「それをやろう!外に出て行って、自分たちの低予算ゾンビ映画をやろう!」となったんだ。そうやって、僕らは始めたんだ。そして、何年か前、トロント国際映画祭で、ジョージ・A・ロメロに会った。彼は最高にナイスな人で、お喋りするのはとても楽しかったよ」

と興奮した様子で語っています。さらに、日本のホラー作品を絶賛すると、特に『呪怨』シリーズは大ファンとも明かしました。

映画界にはコーエン兄弟を筆頭に『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟、『メリーに首ったけ』(98)のファレリー兄弟などといった兄弟監督がいる中で、新鋭のスピエリッグ兄弟はスリラー映画史の金字塔「ソウ」最新作でどんな驚きを見せてくれるか今から期待せずにはいられません!

映画『ジグソウ:ソウ・レガシー』予告映像
https://www.youtube.com/watch?v=qvTG9g1PAQE [リンク]

【ストーリー】
密室に集められた5人の男女。頭には目の部分がくり貫かれたバケツが被せられ、身体には鎖が繋がれている。その鎖は対面する壁に繋がっており、壁には一面に丸鋸刃(まるのこは)が付いている。“さあゲームをしよう、お前たちは嘘をついてきた罪を告白せよ、真実のみがお前らを自由にする生きるか死ぬか、お前たち次第だ”ゲームは始まった。
遺体安置室の検視台に半裸の男。それは街中の公園で見つかった死体。死体を見つめる刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノア。男が被っているバケツを外すと、顔半分がはがれ顎から上が無い。首の皮膚はジグソウパズル型に切り取られている。伝説の連続殺人犯“ジグソウ”のやり口――殺害したのはジグソウの模倣犯か?傷の奥から抜きだしたUSBスティックをパソコンで起動すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」 その声はまさしくジグソウ。彼は10年前に死んだはずなのに……。

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