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	<title>ホラー通信ホラー通信 &#8211; ホラー通信</title>
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	<description>日本で観られるホラー・スリラー・カルト映画の最新情報、ホラー系イベント＆エンタメニュースをお届けします。</description>
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		<title>『事故物件 恐い間取り』主演・亀梨和也＆原作・松原タニシに聞く「夜中にJr.の子たちの騒ぎ声が……」恐怖エピソードも</title>
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		<pubDate>Sat, 05 Sep 2020 03:00:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[亀梨和也]]></category>
		<category><![CDATA[事故物件 恐い間取り]]></category>
		<category><![CDATA[松原タニシ]]></category>

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		<description><![CDATA[「事故物件」…それは殺人・自殺・火災による死亡事故等があった“いわくつき”の部屋。そんな事故物件に住み続けている1人の芸人がいる……彼の名は松原タニシ。として活動するタニシ氏の実体験による著書で、「恐すぎて部屋に 入れな [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/09/sub1_jikobukkenn-1024x684.jpg" alt="" width="1024" height="684" class="alignnone size-full wp-image-41939" srcset="https://horror2.jp/files/2020/09/sub1_jikobukkenn-1024x684.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/09/sub1_jikobukkenn-1024x684-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/09/sub1_jikobukkenn-1024x684-768x513.jpg 768w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
「事故物件」…それは殺人・自殺・火災による死亡事故等があった“いわくつき”の部屋。そんな事故物件に住み続けている1人の芸人がいる……彼の名は松原タニシ。として活動するタニシ氏の実体験による著書で、「恐すぎて部屋に 入れない」読者が続出したベストセラーノンフィクション「事故物件怪談 恐い間取り」が映画化。映画『事故物件 恐い間取り』が、 8月28日(金)より全国公開となります。</p>
<p>主演はKAT-TUNのメンバーとして絶大な人気を誇り、数々のドラマ・映画にも出演する亀梨和也さん。売れない芸人・山野ヤマメ役とし て、ホラー映画には本作で初出演となる。監督を務めるのは、『リング』(98)で日本映画界のホラーブームを牽引しその後も数々 のヒット作・話題作を生み出し、『スマホを落としただけなのに』(18)の大ヒットも記憶に新しいホラー映画の巨匠・中田秀夫監督です。</p>
<p>今回、主演の亀梨さんと原作の松原さんの2ショットインタビューが実現！　亀梨さんの心霊（？！）エピソードなど、お話を伺いました。</p>
<p><img decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/09/main-10-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-full wp-image-41940" srcset="https://horror2.jp/files/2020/09/main-10-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/09/main-10-1024x576-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/09/main-10-1024x576-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<h5>チャレンジ精神旺盛な亀梨さんでも、まだやったことが無い「アレ」とは</h5>
<p><strong>●亀梨さんにうかがいますが、松原タニシさんの原作をどのように受けとめて撮影に入りましたか？</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>原作を読み進めていくうちに読者として、イマジネーションを膨らませていくことの怖さはありましたよね。作品のディテールについての自分の感覚は、撮影が始まって参加していく時に役作りも含めて提示させていくことはありましたが、大きな枠組みというところではプロデューサーさん、監督の意向をしっかり汲み取りながら、やっていこうと思いました。</p>
<p>キャラクターについてはタニシさんという実在の人物の実話でもあるので、自分の中の感覚の中に従って、どれくらいタニシさんの要素をヤマメに吹き込んでいくかは、しっかりと慎重に割合もジャッジしました。これがタニシさん本人の名前のキャラクターであれば、また違ったアプローチとなって、もっとよりビジュアルも含めて寄せる戦略もあったと思いますが、今回は別人のヤマメということで、その要素とその中にタニシさんの割合を入れていく作業がありました。</p>
<p><strong>●ヤマメというキャラクターをモノにするために、どう手がかりを探しましたか？</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>たくさんタニシさんにインタビューもさせていただいたし、タニシさんが出ている番組も観させていただきました。でも、自宅で観るのがアレで（笑）。だから移動の途中で観たりしました。一日頑張った後に怖いものを観る生活が自分の中になかったもので原作もそうでしたが、撮影前に何本かプロデューサーさんからホラー映画を参考までにいただいても、観るまでにちょっと時間がかかりましたね。最初の5分くらいを観て、「うん、今日じゃねえな」みたいな（笑）。心に余裕がある時に観るというか、悩み事があってコメディー映画で思い切り笑いたい、あるいは泣きたいという気持ちはわかるけれど、疲れている時にホラーにはなかなか手が伸びなかったですね。</p>
<p><strong>●タニシさんは自分の実体験の本が映画化され、さらには自分の役を亀梨さんが演じることについてどう思われましたか？</strong></p>
<p><strong>松原：</strong>嘘だろうなって思いましたね。ドッキリか何かかと。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>テレビの企画か何かかと（笑）？</p>
<p><strong>松原：</strong>本当に疑問しかなかったですね。なぜ亀梨さんが出られるんだろうと、結局は気持ちの整理がつかないままクランクインを迎えて実際にお会いした時に、なんか納得できる部分があったんですよね。チャレンジ精神が旺盛な方というか、何でもちゃんと向き合いますよね？</p>
<p><strong>亀梨：</strong>でも今だにお好み焼きとご飯はやったことないですけどね。</p>
<p><strong>松原：</strong>そこはまだなんだ。ちゃんとNGはあるんだな（笑）。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>その扉はまだ開いていないです（笑）。</p>
<p><strong>松原：</strong>ただ、この事故物件の扉はよく開けてくれたなと思いましたけどね。事故物件の売れないお笑い芸人役で、しかも初のホラー。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>そうですね。自分としてもチャレンジというか。</p>
<p><strong>松原：</strong>すごくチャレンジされる方だなって納得がいったんですよ。</p>
<h5>「夜中にJr.の子たちの騒ぎ声が」「プリクラを撮ろうとしたら…」　亀梨さんの心霊エピソード</h5>
<p><strong>●映画を観ていかがでした？</strong></p>
<p><strong>松原：</strong>もう、めっちゃくちゃ面白かったですよ！いろいろな面白さがありました。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>ここに自分がいるってすごいって、自分でも思いました。</p>
<p><strong>松原：</strong>亀梨さんはもちろん、映画そのものもチャレンジばっかりで。ほかと比べるものがないような作品になっていると思いました。面白さもあって、切なさもあって。ラブもあっての怖いもあるので。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>僕は現場にいた側なので、怖いの測り方が難しいんですよね。ホラー部分の要素が全部わかっているので、だからはじめて観た時のリアクションを持ち合わせていないんですよね。撮影もカット割があるなかで撮っているので、次にこういうアングルで来るなとか、こういう仕掛けがあることもわかっている。それでもゾクッとすることはありましたが。</p>
<p><strong>松原：</strong>ロール・プレイング感もありますよね。レベルアップして次のステージに行くような。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>人生の成長ですよね（笑）。</p>
<p><strong>●タニシさんはわかるのですが、亀梨さんは心霊体験はありますか？</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>あります。夢だったかどうかあいまいなのですが、寝ていて横に人が立っている気配を感じたり。目を開けたら目が合って、それから視界が真っ赤になって、それこそ本当に金縛りで動けないとか。ツアー中も寝ていて、夜中にJr.の子たちがすごく騒いでいると思ったら、まてよ、彼らとはホテルが違うよなって。</p>
<p><strong>松原：</strong>怖いな、その話！</p>
<p><strong>亀梨：</strong>ホテル多いですね。実際にはいないんですよ。</p>
<p><strong>松原：</strong>初めて聞くパターンの怖い話ですよ。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>テレビがプチンと消えて、シャワー浴びている時もなんか嫌な感じがして、ちょっと換気しようと思って窓を開けたら目の前がお墓で。ホテル系は多いですかね。僕が感じやすいというよりは、疲れているのかわからないですけど。</p>
<p><strong>●アイドルをしていると生霊がつくと聞いたことがあり、ファンの方にもらったりもするようですが。</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>高校時代にお付き合いをしていたわけじゃないのですが、クラスの女の子にプリクラを一緒に撮ってほしいって言われて。本当はアレなんですけど、撮ったんです。そしたら機械がボン！となって。</p>
<p><strong>松原：</strong>すげえな（笑）。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>ツーショットでプリクラ撮るからだなと。</p>
<p><strong>●事務所の念ですかね。</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>そうなのかどうなのか（笑）、そういうことはありました。あとは具体的なエピソードじゃないのですが、ライブ終わりは気持ちよい疲れと、受け取ったなという実感があるような気がします。出したなっていう実感もあるけれど、きたなっていう実感もある。それがいい疲れの心地よさとあいまって、決して嫌な感覚ではないのですが。</p>
<h5>タニシさん「亀梨さんはもう、オカルトヒーローですよね」</h5>
<p><strong>●タニシさんはライブ終わりに高揚感を感じたことは？</strong></p>
<p><strong>松原：</strong>まったくないですね。なにひとつ感じたことはないです。手応えはまったくないですし、重いという感覚もないです（笑）。</p>
<p><strong>●先ほど扉を開けられたと言われていましたが、うかがっているとエピソードが厚いので、そもそもこっちの界隈の人だったのでは？</strong></p>
<p><strong>松原：</strong>エピソード、厚いですよね（笑）。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>やばい奴ですか（笑）。</p>
<p><strong>松原：</strong>いやもう、オカルトヒーローですよね。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>いや、だからこそ余計に、お話をいただいた時にやっていいものかどうか悩みましたよ。こういうことを自分が仕事として扱うこと、そこに本当に向き合ってはたしていいものかどうなのか。何かが起こることも嫌だし、それは一番悩んだことですね。ホラーが嫌だとかそういうことではなく、そこに踏み入る時間。最後の押し問答で葛藤がありました。</p>
<p><strong>●今、どうですか？</strong></p>
<p><strong>亀梨：</strong>今……もうやっちゃいましたから（笑）。逆にプロモーションと公開までは、ちゃんと気をつけようと思っていました。本当に、車のスライドドアがタニシさんと会う日は自動じゃなくなってしまうので。</p>
<p><strong>松原：</strong>まじすか。スライドドアが。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>あのスライドドアが。この作品のオファーをいただいてから、どうも車の調子がよくない。タニシさんが現場に来てくださった帰りも、塩めちゃくちゃまきましたよ（笑）。マネージャーさんも右手に常に持っていてくれています。</p>
<p><strong>●タニシさん的にはようこそ亀梨さん、な感じですか？</strong></p>
<p><strong>松原：</strong>いや（笑）。どうとも言えないというか、僕自身もオカルトにどっぷりの人間とは自分では思ってなくてですね、なるべくしてなってしまったということなので、亀梨さんには無事でいてほしいと思います。ただ、敵と思ったら向こうもやってくるらしい。実は僕自身もそうやって何度か乗り越えてきた感じがある。亀梨さんにもちょっとしたいたずらはあると思うので、じゃれている程度にかわしたほうがいいと思います。</p>
<p><strong>亀梨：</strong>お腹空いている方にご飯を提供するくらいの気持ちで接すると「落ち着いたか」みたいなことはある気がするんですよね。</p>
<p><strong>松原：</strong>その感覚はいいなあ（笑）。</p>
<p><strong>『事故物件 恐い間取り』</strong><br />
■原作: 松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」(二見書房刊)<br />
■出 演: 亀梨和也<br />
奈緒 瀬戸康史<br />
江口のりこ MEGUMI 真魚 瀧川英次 木下ほうか<br />
加藤諒 坂口涼太郎 中田クルミ 団長安田 クロちゃん バービー 宇野祥平 高田純次 小手伸也 / 有野晋哉・濱口優(友情出演)<br />
■監 督: 中田秀夫<br />
■脚 本: ブラジリィー・アン・山田<br />
■音 楽: fox capture plan<br />
■企画・配給: 松竹<br />
■公式HP: movies.shochiku.co.jp/jikobukken-movie<br />
■公式Twitter/Instagram: @jikobukken2020<br />
■クレジット:(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会</p>
<p>(執筆者: ときたたかし)</p>
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		<title>実体験から生まれたアイデア？　真夏のエクストリーム・スラッシャー映画『アクアスラッシュ』監督インタビュー</title>
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		<pubDate>Thu, 13 Aug 2020 12:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[アクアスラッシュ]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[スラッシャー]]></category>
		<category><![CDATA[ユーモア]]></category>

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		<description><![CDATA[ウォータースライダーの出口に何者かが鋭利な刃物を仕掛け、何も知らないティーンたちが景気よく突っ込んでいく、ぶった切りＸ級スラッシャー映画『アクアスラッシュ』。7/22にレンタル先行、8/5にはDVD発売と各種配信が始まっ [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/08/aquaslash_interview_main-1024x707.jpg" alt="『アクアスラッシュ』監督インタビュー" width="1024" height="707" class="alignnone size-large wp-image-41581" srcset="https://horror2.jp/files/2020/08/aquaslash_interview_main-1024x707.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/08/aquaslash_interview_main-300x207.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/08/aquaslash_interview_main-768x530.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/08/aquaslash_interview_main.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>ウォータースライダーの出口に何者かが鋭利な刃物を仕掛け、何も知らないティーンたちが景気よく突っ込んでいく、ぶった切りＸ級スラッシャー映画<strong>『アクアスラッシュ』</strong>。7/22にレンタル先行、8/5にはDVD発売と各種配信が始まった。8/21には、東京・池袋の新文芸坐にて一夜限りの上映が決定している。ジャストワンアイディアで乗り切った思いきりの良さには賛否両論。この夏、話題の作品だ。</p>
<p>監督は<strong>ルノー・ゴルティエ</strong>。ディスコ音楽を聴くと幼少期のあるトラウマがよみがえり、無差別に人を殺してしまう男を描いた、前作の『Discopathe（2013）』に続き、本作『アクアスラッシュ』が長編2作目となる。</p>
<p>日本ではまだなじみの薄い監督だが、プロデューサー陣に注目してほしい。ボーイミーツガールのゴアアクション映画『ターボキッド（2015）』のブノワ・ボーリュー、現在全米のドライブ・イン・シアターで大ヒット中のインディ魔女ホラー『The Wretched（2019）』のアルン・アローラ、『インブレッド（2011）』『ブラッド・インフェルノ（2017）』のマイケル・クレッツァーと通好みの顔ぶれが並ぶ。さらに、『Abrakadabra（2018）』や『Francesca（2015）』でアルゼンチンジャッロの境地を切り開くニコラス・オネッティも名を連ねる。<strong>一発ネタ勝負の作品に見えるが、支えるスタッフは重厚な布陣。</strong>72分の短い尺にその英知が注ぎ込まれている。</p>
<p>とはいえ、脚本を手がけたのは監督のルノー・ゴルティエだ。この誰もが見過ごしていた盲点のような仕掛けが、実は監督の実体験に基づいたものだというのには驚かされる。一体どんな体験だったのか。そして、そこからどのようにして本作をつくりあげていったのかを尋ねてみた。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-36-1024x422.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="422" class="alignnone size-large wp-image-39912" srcset="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-36-1024x422.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-36-300x124.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-36-768x316.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-36.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-32-1024x421.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="421" class="alignnone size-large wp-image-39906" srcset="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-32-1024x421.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-32-300x123.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-32-768x316.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-32.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――世紀の大発明！この恐ろしい仕掛けのアイデアはどこから来たのですか？</strong></p>
<p><strong>ゴルティエ監督：</strong>私は80年代育ちです。当時はこのような大型のウォータースライダーが登場し始めたばかりのころで、なかには乱暴なつくりのものもありました。パイプの継ぎ目が雑だったり、ネジが突き出ていたりとかね。<strong>そんな中を滑っていき、何かあっても止まることができないというのは怖いものでした。</strong>あるときなどは滑り終えたあとに、背中にひっかき傷ができていたんですよ。</p>
<p>30年後、私はその体験に手を加え、今まで誰も思いつかなかったアイデアの映画が完成しました。ウォータースライダーにクロスしたカミソリの刃を仕掛けるというね。この映画は入念な仕掛けと映画的な面白さが全てです。ドラマ、スリラー、ミステリー、コメディー、ホラーの要素、そして（ネタバレになりますが）、思いきりグロいシーンがあります。<strong>これ１本であらゆるジャンル映画のエッセンスに触れてほしいと思いました。</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-30-1024x424.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="424" class="alignnone size-large wp-image-41587" srcset="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-30-1024x424.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-30-300x124.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-30-768x318.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-30.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――クライマックスのスライダーシーンは圧巻でした。思わず拍手を送ってしまいました。</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>『ジョーズ』のサメのように、観客が待ち望んでいた瞬間がいよいよやって来た、というシーンですね。そのカタルシスを存分に味わってほしくて、華麗なスローモーションで楽しんでもらえるようにしました。<strong>大いに歓声を上げてください。こんなシーンで……など罪悪感を覚える必要はありません。</strong>言うなれば「交通事故の現場に出くわしたときに思わすじっくり見る」ようなものです。私たちの心の底には、そういう感情があるのです。『アクアスラッシュ』は皆さんの本能を刺激する作品です。映画というのは、本来そんなものではないでしょうか。</p>
<p><strong>――高校生たち、はじけていますね！</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>卒業したので元高校生ですね（笑）。これは「卒業式の週末」であり、ある意味大人の仲間入りですから、大々的にお祝いする大きな理由があるわけです。それぞれに新たなスタートが待っています。パーティーの場面はちょっと大げさかもしれませんが、映画っていつもそうでしょ。ちなみにドラッグはもちろん偽物ですが、ビールは本物を使いました。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-11-1024x423.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="423" class="alignnone size-large wp-image-41585" srcset="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-11-1024x423.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-11-300x124.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-11-768x317.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-11.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――映画は典型的な80年代のスラッシャー映画風で始まります。そのような雰囲気を現代に蘇らせたかったということですか？</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>プロジェクトの最初の段階では、もっと古い時代に設定するか、私がまさに10代だった1984年を舞台にしたいと思っていました。途中で状況が変わって、「現代的」な時間枠で撮影できたことにとても満足しています。<strong>あらゆる時代のホラー映画からのさまざまな影響、スタイル、仕掛けを振り返りながら、その要素を取り入れることができました。</strong>恐怖のエチュードと言ってもいいでしょう。典型的なティーン向けスラッシャー映画との違いということで言えば、この『アクアスラッシュ』の犯人は、人種も年齢も性別も差別せずに殺します！</p>
<p><strong>――出てくるのがまた、自己中で欲に正直な人物ばかり。「これならもう誰が殺されようと構わない」と思ってしまいます。</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>『アクアスラッシュ』は、ジャンルとしてはスラッシャーですが、脚本を練り上げる段階では、ホラーミステリーの部分を重視しました。登場人物たちを全員、笑いを誘うほど怪しげなキャラクターにしてみたんです。<strong>私の考えでは、良いホラーにはユーモアが必要不可欠だと思っています。</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-21-1024x423.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="423" class="alignnone size-large wp-image-41590" srcset="https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-21-1024x423.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-21-300x124.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-21-768x317.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-still-aqua-21.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――味を占めた「犯人」が新たな犠牲者を求める可能性は？</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>嫉妬と強欲、狂気の沙汰が「犯人」のモチベーションになっていました。陰惨な計画を達成するためには巻き添えもいとわない強い恨みもね。でも、「犯人」は目的を達成したので、今のところ満足していると思いますよ（笑）。</p>
<p><strong>――十代の夏の思い出を教えてください。</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>とにかく日焼けした！　それから、ドライブ・イン・シアターで『スター・ウォーズ エピソード6／ジェダイの帰還（1983）』や『グレムリン（1984）』を観ながら眠ってしまったことかな。</p>
<p><strong>――監督お薦めの『アクアスラッシュ』の楽しみ方は？</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>温かい血の入ったプールにつかりながら観るとか？(笑)</p>
<p><strong>――最後に一言！</strong></p>
<p><strong>監督：</strong>日本のホラー映画ファンの皆さん、はじめまして。<strong>『アクアスラッシュ』は本当にただひたすら楽しんで観てもらいたい映画。でも、絶対に真似しないこと！（笑）</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-38-1024x422.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="422" class="alignnone size-large wp-image-39908" srcset="https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-38-1024x422.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-38-300x124.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-38-768x316.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/06/r-still-aqua-38.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>猛暑来襲！　ぬるま湯みたいな温度でもいい、海やプールに飛び込みたい！　そんなささやかな願いもむずかしい、2020年夏だから……『アクアスラッシュ』一夜限りのスクリーン上映、決定しました。入場者には、映画のあのシーンを再現できる特製ステッカーをプレゼント。</p>
<blockquote><p><strong>池袋・新文芸坐【特別レイトショー／１本立て】<br />
今宵限りの納涼残酷プール開き『アクアスラッシュ』</strong><br />
8/21（金）　20:30開場　20:45開演<br />
★前売券　8/14（金）10:00よりオンライン・新文芸坐窓口にて発売<br />
★入場者全員プレゼント　特性“キザマレロ”ステッカー<br />
★劇場特価でのDVD販売あり<br />
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<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2020/08/r-AQUASLASH_stecker_image-01-1024x567.jpg" alt="『アクアスラッシュ』" width="1024" height="567" class="alignnone size-large wp-image-41592" srcset="https://horror2.jp/files/2020/08/r-AQUASLASH_stecker_image-01-1024x567.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-AQUASLASH_stecker_image-01-300x166.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-AQUASLASH_stecker_image-01-768x425.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2020/08/r-AQUASLASH_stecker_image-01.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
</blockquote>
<p>［聞き手・文：TOMOMEKEN］</p>
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		<title>背水の陣で臨んだ映画『みぽりん』“神戸インディーズ”へのこだわり　松本大樹監督インタビュー</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Dec 2019 09:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[コメディ]]></category>
		<category><![CDATA[みぽりん]]></category>
		<category><![CDATA[日本映画]]></category>

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		<description><![CDATA[現在、池袋シネマ・ロサで3週間限定公開中の映画『みぽりん』。ホラー・コメディの形をとりアイドル業界の暗部へ斬り込んだ本作は、2019年春に神戸の元町映画館で流された予告編で火がつき、公開前から「みぽらー」と呼ばれるファン [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/miporin_main-725x1024.jpg" alt="『みぽりん』ポスター" width="725" height="1024" class="alignnone size-large wp-image-36042" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/miporin_main-725x1024.jpg 725w, https://horror2.jp/files/2019/12/miporin_main-212x300.jpg 212w, https://horror2.jp/files/2019/12/miporin_main-768x1085.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/miporin_main.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 725px) 100vw, 725px" /></p>
<p>現在、池袋シネマ・ロサで3週間限定公開中の映画『みぽりん』。ホラー・コメディの形をとりアイドル業界の暗部へ斬り込んだ本作は、2019年春に神戸の元町映画館で流された予告編で火がつき、公開前から「みぽらー」と呼ばれるファンを生んだ異色の作品。同年の「カナザワ映画祭」で観客賞を受賞し、その後、元町映画館で上映が始まると１週間の上映期間全てで満席を記録する。初のシネコン上映となったOSシネマズ神戸ハーバーランドも満席完売。</p>
<p>その実績を引っ提げて東京へ乗り込んだ松本大樹監督に、“みぽりん”役の垣尾麻美さん、“アイドルおたくカトパン”役の近藤知史さん、“アイドル事務所マネジャー”役の合田温子さんを交え、『みぽりん』にかける思い、インディーズ映画へのこだわりを伺った。</p>
<p><!-- orig { --><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/6hIkHtNOBVA" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe><!-- } orig --></p>
<blockquote><p><strong>＜あらすじ＞</strong><br />
声優地下アイドルユニット「Oh！それミーオ！」でセンターを務める神田優花。ソロデビューが決まったものの、実は音痴である優花の歌声にプロデューサーの秋山とマネジャーの相川は頭を抱えていた。グループメンバー里奈の紹介で、優花はボイストレーナー「みほ」の指導を受けることとなり、人知れず六甲山にあるみほの山荘へ向かう。優しくもどこか異常性を垣間見せるみほに戸惑う優花。レッスンを進めていくなかで二人の関係には徐々に亀裂が入り、「監禁」という事態へと発展していく。ライブ前日になっても連絡のつかない優花を心配した秋山と相川は、優花推しファンの“カトパン”こと加藤の指摘でようやく事態に気がつき、３人は優花を助けに六甲山へと向かうのだが…</p></blockquote>
<h2>
「無名の人たちがたった一本の映画で起こした“社会現象”が大変な衝撃だった」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/main-1-1024x576.jpg" alt="『みぽりん』" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36046" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/main-1-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/main-1-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/main-1-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/main-1.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――『みぽりん』はどのようにして生まれたのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>松本大樹監督（以下、松本）：</strong>子どものころから映画は大好きでした。就職を考えるときになって、いつか映画を撮るんだという漠然とした思いで映像関係の職を選びました。編集スタジオでのオペレーターに始まり、やはり実際に撮影をしてみたくなって企業コマーシャルやミュージックビデオを撮り、根本からつくってみたくなって制作会社へ…というと聞こえはいいんですが、僕は本当にダメ人間で、会社勤め自体が合わなかったんです。同じところに毎日通うということができなくて、もって１年そこそこ、３年続かない。飽きちゃうんですね。飲み会みたいな会社文化も好きじゃなくて、なじめませんでした。それでも映画をつくりたいという気持ちは強くあって、ただ、関西で今、映画の仕事にかかわれる機会ってほとんどないんですよ。ましてや自分が監督として映画を作るだなんて夢のまた夢だと悶々としていたところに、去年の夏です。上田慎一郎監督の『カメラを止めるな！』の関西上映が始まり、TOHOシネマズ梅田の一番大きなスクリーン（747＋４席）が満席になったんですね。東京での上映の熱狂的な様子は噂には聞いていましたが、正直、上田監督のこともキャストの方々のこともまったく知りませんでした。そんな無名の人たちがたった一本の映画で起こした“社会現象”を目の当たりにして、大変な衝撃を受けました。同時に、関西にいるから仕方がないと変なコンプレックスを抱えて踏み切れないでいた自分が情けなくなり、もう言い訳はできないぞと強烈に背中を押された思いがしたんですね。</p>
<p>そこから脚本に取り掛かったのが８月。２カ月で一気に書き上げました。テーマと撮影地は決めていたんです。六甲山を舞台にしたホラー映画。六甲山って、昔から都市伝説みたいなものがあるんですよ。戦（いくさ）で負けた武将６人の首が甲（かぶと）と共に埋められているから「六甲山」というんだとか、「牛おんな」が出るだとか。脚本を練り上げる過程で、ヒントを求めて昔のホラーやサスペンス作品を観なおしていました。最近の映画はCGや特殊効果がすごいですよね。そこにお金はつぎ込めないし、逆に2、30年前の作品なのに今も愛されている映画って、必ず何か理由があると思ったからです。何が人を惹きつけるのか、何が人を怖がらせるのかと考えながら観ていった中の一本が『ミザリー』でした。登場人物が４人しかいないのに、最後まで緊張感で引っ張る演出がうまいんですね。これだ！と思いました。登場人物を極力絞って、場所も山荘というほぼ１カ所固定にする。それなら今の自分でも作れるんじゃないか。今回「みぽりん先生」を演じた垣尾麻美さんとは、一度、映像の仕事をご一緒したことがあって、いつか垣尾さんで何か撮ってみたいという気持ちもありましたから、それなら垣尾さん主演の日本版『ミザリー』にしようと決めました。</p>
<p>もう一つ、背中を押す出来事があって、実はクランクインの前日に離婚したんです。実際に映画を作ってみて痛感していますが、何が楽しくてこんなことをやっているんだというぐらいにお金にならない。自分の場合は、家族がいたら踏み切れていたかどうか疑問です。もう何も失うものがないし、守るものもない。崖っぷちに立たたされるという環境に動かされた面もあるかもしれません。</p>
<h2>
「期限は10日間。人を巻き込む以上、自己満足では終わらせられない」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_villa-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36058" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_villa-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_villa-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_villa-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_villa.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――物語の要になる山荘ですが、ピンポイントに六甲山で探すのにはご苦労があったのではないですか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>めちゃくちゃ大変でした。こんな素人が、それもホラー映画を作りますだなんて言って協力をあおいだところで怪しさしかなくて、頼む端から断られました。そのころちょうどTwitterを始めて、「六甲山で山荘を持っている方、貸してください」とつぶやいたら、反応してくださった方があって、快く貸し出してくださることになったんです。その方がちょっと変わった方で、ご自宅で鳥を100羽以上飼っておられるんですが、山荘は、そこから厳選した精鋭たちを代わる代わる連れていっては放し飼いにして遊ばせる場所だったんですよ。劇中に出てくるの鳥の置物などはその方の私物です。雰囲気がよかったのでそのまま使わせていただきました。実はその方、職業が看護師なんですよね。まさに『ミザリー』のアニー。一人でご挨拶に伺ったときは、このまま監禁されるんじゃないか…という妄想が働いてしまいました（笑）。実際はとても優しい方で、撮影が終わったあとスタッフ、キャスト一同をバーベキューに呼んでくれたり、神戸での上映中もずっと応援してくださったり。今もいい関係が続いています。いつかその山荘を含むロケ地ツアーをしてみたいと思っています。</p>
<p>撮影自体は、週１ペースで３カ月にわたって行い、実質10日間で撮り上げました。助監督も美術もいませんから、一人が何役もこなす大変な現場でした。それでも最初から追撮はせずに10日で撮りきるというルールを自分の中に設けていたんです。理由は二つあって、僕は園子温監督が大好きなんですが、園監督は『冷たい熱帯魚』を10日間で撮影したと聞き、あれほどの作品をたった10日間で撮れるのか。それなら自分も挑戦してみようと思ったのが一つ。もう一つは、自主映画にありがちだと思うんですが、広げるだけ広げて作品が完成しないという事態だけは、絶対に避けたかったんですね。人を巻き込む以上は、結局作品はできなかったけれども自分は納得している、満足だ、みたいなことにはしたくなかった。だから、10日間きっちりスケジュールを組んで、ここにかけられる予算はこれだけ、それ以上はやらないしできない、撮れたものを使う。ほとんどすべての場面を一発で決めました。そういうふうにしないと、いつまでたっても終わらない、完成しない気がしたんです。<br />
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub1-1024x576.jpg" alt="『みぽりん』" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36048" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub1-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub1-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub1-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub1.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――『ミザリー』の世界に地下アイドルの話を持ち込むという発想はどこから生まれたのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>脚本は、吉永君というスタッフと相談しながら書いていったんですが、日本版『ミザリー』を作るといっても、まったく同じようにやってしまったらただのリメイクですよね。設定を日本に置き換えたときに、何か独自の味を出せないかと考えて、アイドルはどうだろうねという話になりました。僕自身、アイドルのミュージックビデオや『がっこうぐらし！』に出演していたアイドルのインタビューを撮影したことがあって、彼女たちから“アイドル光と影”の両面を何となく聞いていたんですね。当時はちょうど、特に地下アイドルの悲惨な実態が明るみになり、社会に拡散されていたころでもありました。そんな中で起きた農業アイドル「愛の葉（えのは）Girls」の子が自殺してしまうという事件が決定打となりました。アイドルの世界で起こっていることを風刺として入れてみることにしたんです。その要素は、映画の冒頭や、みぽりん先生が契約書に半ば強引にサインさせたり、会話の中から「給料をもらっていないばかりか、レッスン代を事務所に払っている」といった事実が浮かび上がるという形で入れています。ただ、映画をごらんになった方からは、「みぽりん先生は真面目な常識人。（主人公の地下アイドル）ユカちゃんのほうがモンスターだ」という声もあって、なるほどなと思いました。僕は今、36歳なんですが、みぽりん先生とユカちゃん、どちらの気持ちもぎりぎりわかるんですね。両世代の感覚をうまくくみ取れたと思っています。観る人によって、どちらに感情移入してしまうのか、分かれるのかもしれません。そういう楽しみ方もしてもらいたいです。</p>
<h2>
「役者の持つ一番いい部分を最高の形に料理するのが監督の仕事」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_club-1024x576.jpg" alt="『みぽりん』" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36056" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_club-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_club-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_club-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_club.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――癖がありつつも、実際にいそうなキャラクターというのは、どのように作り上げていかれたのですか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>キャラクターは、役者さん自身の性格を想像しながら作っていきました。何がこの人の魅力なのか、その魅力を生かすにはどうしたらいいかを考えて、ブラッシュアップしていった形です。役者さんには打ち合わせのときに何度か即興劇をやってもらい、そのときのリアクションをそのままキャラクターに反映させている部分もあります。極端な話、演技が下手な人でも、絶対にいいところがあると思うんですよ。その“下手さ”が生きるようにすればいい。その人が持つ一番いいところを最高の形に料理するのが監督である僕の仕事だと『みぽりん』であらためて思いました。だから、役者さんに合わせて設定も変えていきました。例えば、「カトパン」を演じた近藤君は、当初はマネジャー役予定でしたが、「アイドルおたく」でいけるかもとひらめいて、配置換えをしたんです。近藤君はそこからいろいろと研究して「実はアイドルおたくでしょ」と誰もが認める「プロおたく」として役づくりをしてきてくれたので、すごいなと感心しました。</p>
<p><strong>――「某（なにがし）」という謎の役はどのようにして生まれたのですか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>そうして、それぞれの役者さんをはめ込んでいったときに、６人が６人とも魅力的でいい感じにまとまってしまったんですね。もう一つスパイスを入れなければ、うまく流れ過ぎてしまう。そこで流れきらない何か引っかかりが欲しいと思いました。それが「某」です。演じたのはヘアメイク担当の怜さんという方ですが、実は明確な設定はありません。僕は、彼女にしか出せない凜としたたたずまいや美しさが画面のどこかに存在するだけで、ほかの役者さんに出せない何かを映画に付け加えてくれると感じたんです。思いきって話を振ってみたら、まんざら嫌でもなさそうだなとつけいる隙を感じて、これはワンチャンスあるぞと押しまくって「某」が誕生しました（笑）。</p>
<p><strong>――役者の皆さんにお伺いします。キャラクターは皆さん自身の投影だということですが、実際に演じてみてどうでしたか。</strong></p>
<p><strong>垣尾麻美（以下、垣尾）：</strong>みぽりんが怒る場面で、普通に説教をする感じでやったら「全然怖くない、迫力がない」と言われてしまったんです。配役の露木さんから「全感情で笑ったり泣いたりしたらいいんじゃないか」とアドバイスをいただいて、ハイテンションで笑ったあとに怒るという演技をしてみたら、それでいきましょうということになりました。そのワンシーンだけかと思ったら、ほかのシーンでも笑ってくださいと言われ続け、途中から笑いのレパートリーがなくなってきてしまって。もっといろんな笑いを見せられたらよかったなというのが今も反省点としてあります。『ミザリー』のキャシー・ベイツってすごくかわいいところがあるんですよね。怒りのボルテージが上がりきったところはものすごく怖いんですが、ただ怖いだけじゃない、いじらしいところもあるんです。みぽりんも同じで、ただのテンションが変な怖い人ではなく、愛されたい哀しさも表現したいと思って演じました。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_kato-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36052" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_kato-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_kato-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_kato-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_kato.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>近藤知史（以下、近藤）：</strong>僕はアイドルファンではないんですが、アニメや漫画が好きで、自分の中には確実におたく気質はあると思っています。覚えていないんですが、３歳ぐらいのとき鉄道に夢中になって、子ども向けの本では飽き足らず、大人のマニアが読む鉄道模型雑誌を買ってもらっていたみたいです。そのマニア気質のベクトルをアイドルおたくのほうに向けた結果が「カトパン」です。「本物みたい」と言っていただけるサイリウムダンスも、監督から突然「来週オタ芸のシーンを撮るのでよろしく」と言われて、１週間でYouTubeに上がっているサイリウムダンスを見まくり、講座的な動画で自主練習をして仕上げたんですよ。実際にサイリウムダンスをしている友達にどれが一番見栄えのいいダンスかを聞いたところ、「サビで踊る『ロマンス』が一番映える、大きく見えるよ」と言われ、僕は運動神経がなくてダンスも苦手なんですが、その「ロマンス」だけは必死にマスターしました。どこまで撮影するかわからないので、Ａメロ、Ｂメロもひととおり踊れるように「ロザリオ」とか「サンダースネイク」も練習して備えました。サイリウムダンスを踊っている方って動きのキレが半端ないんです。アイドルファンの方に、こいつにわかだとか、練習足りてないとか思われてしまうんじゃないかと不安でした。だから、映画をごらんになったアイドルファンの方から「カトパンの言動はすごくリアリティあったよ。ダンスもよかった」と褒めていただいたときにはうれしかったですね。監督からは一つだけ注文があって、「ドラマに出てくるようなステレオタイプなおたくにはしないで。シャツインしたり、バンダナとか、そういうのはやめて」と言われました。僕が演じたのはいたって普通の人、でも、おたくなんですよ。実際のアイドルおたくの方ってそういう方が多いんじゃないかなと思います。</p>
<p><strong>合田温子（以下、合田）：</strong>私には何も指示がありませんでした。みぽりん先生は急にキレ出すとか、ユカちゃんはのほほんとしていて、リナちゃんもカトパンもみんな濃いという面子の中で、私は、緩衝材じゃないけど、一人ぐらい普通のポジションの人がいないと映画がうるさくなると思って、あまり目立たないように演じていました。ある方が「あなたみたいなポジションが一番難しい。際立ってもいけないし、影が薄すぎてキャラクターとして成り立たなくてもダメ。そのバランスがうまくとれていた」と言ってくださったんですね。そのとおりできていたかは別にして、役柄の解釈としては間違っていなかったんだなと安心しました。</p>
<h2>
「最後の10分はマスターショットなし。あの場の熱量をそのまま伝えたかった」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub2-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36047" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub2-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub2-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub2-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub2.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――劇中のアイドルソングも含めて、音楽にはかなり凝っていますね。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>神戸はジャズの街。だから、オープニングにはエラ・フィッツジェラルドの歌をもってきました。彼女って20世紀を代表するトップ・ジャズ・ボーカリストだし、“完璧なロマンスの世界”を歌っているんですが、その人生は波瀾万丈だったんですよね。二度の離婚を経験し、糖尿病で目が見えなくなり、両足を切断して、最後は薬に溺れて死んじゃった。みぽりん先生は似ているところがあるんですよ。エンディングで流れるクラシックはベートーヴェン「第九交響曲」の第四楽章です。第四楽章って、第三楽章の否定から入るんですよね。「そうじゃない、純粋に歌うことを楽しみましょう」という歌詞。『みぽりん』も『ミザリー』をたどってきたけれども、「そうじゃない、純粋に映画を作ることを楽しみましょう」という思いを込めました。もう一つ、「第九」では「神様が現れたことを喜ぼう」という物語が歌われています。アイドルの語源ってラテン語の「偶像崇拝」から来ているんですよね。もともとは神や仏といった存在を像の形に模して崇拝するという意味なんです。その「神」たるアイドルが現れたことを喜ぼうという含みもあります。</p>
<p><strong>――カメラワークにもこだわりを感じました。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>撮り方もかなり『ミザリー』を参考にしています。キャシー・ベイツはすごく小柄な女性ですが、怒りのスイッチが入った瞬間、20mmぐらいの広角レンズを使って、接写して撮ってあの迫力になっているんです。そのやり方がうまいなと思って、みぽりん先生にも同じ方法で迫りました。ただし、垣尾さんはキャシー・ベイツより小柄なので、もっと魚眼の、12mmレンズを使っています。それで生まれたのがあの映像です。シャッターを落とした撮り方は、クリストファー・ドイルのまねです。ちゃっかり好きなものを入れてしまいました。</p>
<p>もうちょっと引きの画があったらいいねと言われることもあるんですが、僕の中にとにかく接写したい欲があったんです。最初はきれいに撮ろうとしていたんですが、途中から違うなと思いました。画がきれいとかどうでもいい。役者さんがいい芝居をしていたら、どこから撮ってもいいシーンになることに気がついたんですね。最後の10分は、マスターショットがありません。何が起きているかわからない撮り方をしています。あの場の熱量をそのまま伝えたい。そのためには、近くで撮ったほうが伝わると思ったというのもあります。</p>
<p><strong>――その「ラスト10分」ですが、「映画が壊れる」という宣伝文句どおり、まさに壊れましたね。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>よく映画への冒涜だと怒られます。映画は芸術だとか、映画は愛だとか言う人もいますが、僕は、何より役者さんの芝居と音楽と映像と全てが組み合わさったときに生まれるもの、それをぶっ壊しながらも、最後はすべてを圧倒する形で終わりたかったんです。実際、絶叫上映でも、ラスト10分はどんどん盛り上がっていきますが、あの場面のところにさしかかると、急に静かになるんです。そういうふうに人を圧倒する力が映像にはあると思っています。ただ一方で、僕は自分の中に冷めている部分もあって、しょせん映画でしょ、作りものでしょという感情もあります。客観性があったから、積み上げてきたものをある意味で台無しにするということができたのかもしれません。マネジャー役の合田さんが「バランスを取る役だと思って演じた」とおっしゃいましたが、確かにそうなんです。彼女がいなければ物語は進んでいかなかったんですが、そんな彼女も無事では終わらせたくなくて、それであんなふうになりました。それぞれのキャラクターに必ず一つ、見せ場を用意したかったんですね。『みぽりん』には僕の大好きな『ザ・フライ』のある場面を模して取り入れていますが、あんなに好きな映画なのに、話をあまり覚えていないんですよね。ただ、不思議とその一場面だけが強烈に記憶に刻まれている。『みぽりん』だって１年後には誰も話を覚えていないかもしれません。それでも、あの場面だけは覚えている、あれって何だったのかなと残る作品にしたいという思いが強くありました。</p>
<p>『ミザリー』のアニーって、最後がかわいそうなんですよ。観た方の感想も「ああいうサイコパスっているよね」というものが多くて、そんな終わり方は嫌だなと思いました。みぽりん先生をただのサイコパスで終わらせたくなかったんですよね。『危険な情事』という作品にはラストが二つあって、劇場公開されていないバージョンが僕は大好きなんです。格好いいエンディングだなと思いました。みぽりん先生にはその格好よさを受け継いでほしいという願いを込めてのあのラストです。実は、ちゃんとしたエンディングも用意していたんですよ。みぽりん先生があの場にいる全員を殺して終わり。でも、それでは予想の範囲を超えない、ごく普通の終わり方じゃないですか。吉永君には「念のためそのバージョンも撮っておこう。DVDにするときに、Ｗエンディングで好きなほうを選べますという形にもできるし」と言われましたが、逃げ道を残してはいけないという強い気持ちで、エンディングはあのバージョン一本勝負です。</p>
<h2>
「『ジャパニーズ・ロッキー・ホラー・ショーだ』劇場との一体感で生まれた“人力4DX”」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_backstage-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-36060" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/sub_backstage-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_backstage-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_backstage-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/sub_backstage.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――「人力4DX」という上映スタイルが話題になっていますが、どのようにして生まれたのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>合田：</strong>元町映画館での上映が決まったとき、映画館のほうから、最終日は応援上映にしませんかというご提案をいただきました。上映は１週間しかないのに、お客さんだけで盛り上がれるのかなと心配になって、出演者でフォローすることにしたんですね。最初は上映前に応援上映の注意点、声出しポイントの解説をする程度だったんですが、あるとき、スクリーンの横で垣尾さんがみぽりん先生の台詞に合わせて叫んだのがお客さんに大好評だったんです。</p>
<p><strong>近藤：</strong>それを受けてカトパンも画面に合わせてサイリウムダンスをしたり、出演者がそれぞれ自分で考えて何かするようになったんですね。そのうち、映画への突っ込みをスクリーンに向かってではなく、その場にいる役者に投げかけてくるお客さんが出てきて、僕らもそれに対してレスポンスを返すということを繰り返していくなかで、そこにハマる人が出てきたんですよ。</p>
<p><strong>松本：</strong>応援上映で有名な塚口サンサン劇場では、オープニングから観客の皆さんの叫ぶ声が大きくて映画の音声がかき消されてしまうという事態が起こりました。劇場のスタッフに音量を上げてくれるように頼んだところ、「このままのテンションは続かないでしょう」。ところが、テンションは下がるどころか上がる一方で、慌てて音量を上げてもらいました。最初に練習したときには、こうなることはまったく意図していませんでした。劇場との一体感で生まれてきたのが「人力4DX」です。「ジャパニーズ・ロッキー・ホラー・ショーだ」なんていうお言葉をいただいたり、応援上映しか来ないというか、関西から東京の応援上映に駆けつけてくれる方もいます。だからこそ、ゼロか100か、評価が極端に分かれる映画なんだと思っています。神戸新聞の記者の方からは、「クソ映画だと思っていたけれども、絶叫上映を観たら恐れ入りましたという気持ちになった。こういう映画だったのか」という感想をいただきました。池袋シネマ・ロサでも「人力4DX上映」を期間中合計３回行います。12月24日と30日、１月４日です。詳しくは『みぽりん』公式サイトか、シネマ・ロサさんのサイトでご確認ください。</p>
<p><strong>――もともとカナザワ映画祭で観客賞をとり、神戸での上映となったわけですが、そこまでの盛り上がりをみせたのはなぜでしょうか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>元町映画館での上映に際しては徹底してチラシ配りをしました。受け取ったが最後、劇場に拉致して監禁してやる！というぐらいの気持ちで配っていましたね。その日の上映時間ギリギリまで映画館の前に立って、通る人たちに片端から渡していきました。９月から11月まで続けて、10万枚刷ったチラシがほとんどなくなりました。100人に１人ぐらいは来てくれた計算でしょうか。帰りがけのサラリーマンがそのまま寄ってくれたこともありました。</p>
<p>チラシのデザインには賛否両論あります。実際、「気持ちが悪い」と受け取ってくれない人もいました。カフェに置いたら「お客さんからクレームが来た」と言われたこともあったし、別バージョンを作ってくれということで、一応用意もしました。でも、僕は絶対にこれでいきたかったし、宣伝自体初めてだから、加減がわからなかったんですよね。配ってみて、ああ、これはダメなんだなと初めてわかったというか。今だったら別のビジュアルにしたかもしれません。最初だから怖いもの知らず。お客さんの反応が読めないなかで作ったのが、逆によかったかもしれません。</p>
<h2>
「次も絶対に自主制作。インディーズでどこまでできるか、チャレンジしたい」<br />
</h2>
<p><strong>――１作目はある意味、変化球の作品でした。今後の展開、次回作についての構想はありますか。</strong></p>
<p><strong>松本：</strong>『みぽりん』は初上映以来ずっと一館一館の上映を大事にしてきました。イベントを開き、そのおかげで盛り上がったけれども、経済的にはまったく成り立っていないんです。今回の東京遠征にもお金がかかりましたし、僕は今、制作で生じた借金を抱えている状況です。そのことは神戸の週刊誌にも書かれてしまいました。このスタイルを続けていくのには無理があるので、関西での盛り上がりを受けて東京でも話題となり、各地から「うちでも上映したい」という手が挙がってくれるのが理想の展開です。東京での３週間の状況を見て今後を決めたいと思っています。配信という手もありますが、まずは劇場で観てほしいですね。</p>
<p>今回の東京遠征に出演者全員を連れてきたのは、この作品をステップにチャンスをつかんでもらいたいという気持ちがありました。何度も言うように、関西では映画に出演する機会を得ることは難しい。だからこそ、僕みたいな新人の自主制作映画への出演を快諾してくれ、労をいとわず全面的に協力してくれたのでしょうから。僕なりの感謝の気持ちをあらわしたいと思いました。カトパン役の近藤さんは、次回作が決まって撮影も終わり、間もなく公開されると聞いています。</p>
<p><strong>近藤：</strong>神戸のお寺の住職で“破戒僧”といわれた故・平井尊士さんを描いた『真言アイロニー』という作品です。海外映画祭への出品は決まっていますが、国内上映は今のところ１月18日（土）の完成披露試写会のみです。</p>
<p><strong>松本：</strong>次にやりたい企画はたくさんあります。まずは『みぽりん』でつくった借金を返して、それが２年後、３年後になろうとも、次も絶対に自主制作で撮ります。神戸に根づいた作品を、自分の表現を守りながら作っていきたい。東京に出てきて商業映画を撮りたいとか、監督として売り出したいとか、配給についてもらいたいという気持ちには一切ないんですよ。お金を出してもらう代わりにあれこれと口を出されるぐらいなら、借金してでも自分の作りたいものだけを作りたいです。そのためには、何とかしてお金を回すサイクルをつくらなければならないと考えています。インディーズでどこまでできるか、チャレンジしたいんです。同時に、映画にかかわりたい人が映画で食べていける状況をつくりたいとも思っています。関西の現場には、造形、小道具、何をやるにしてもプロが足りないんです。映画を作り続けることによって人を育てたいです。松本組じゃないですけど、そんなふうにスタッフを組んで、安定して作品を作り続けていけるようにしたいです。</p>
<p>［聞き手・文：TOMOMEKEN］</p>
<p><strong>『みぽりん』</strong><br />
12月21日（土）池袋シネマ・ロサで３週間限定公開中（１月10日（金）まで）<br />
１月10日（金）より川崎チネチッタにて上映決定</p>
<p>監督・脚本・撮影：松本大樹<br />
CAST／役<br />
垣尾麻美／みほ（ボイストレーナー役）<br />
津田晴香／神田優花（アイドル）役<br />
井上裕樹／秋山快（プロデューサー）役<br />
mayu/木下里奈（アイドル）役<br />
合田温子／相川梢（マネージャー）役<br />
近藤知史／加藤淳（アイドルファン）役</p>
<p>企画・製作・配給：合同会社CROCO<br />
2019/108min/日本/16:9/ステレオ</p>
<p>作品公式サイト：<a href="https://crocofilm-miporin.com/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://crocofilm-miporin.com/</a><br />
池袋シネマ・ロサ：<a href="http://www.cinemarosa.net/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">http://www.cinemarosa.net/</a></p>
<p>(C)CROCO</p>
]]></content:encoded>
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		<title>快進撃を続けるホラーコメディ映画『ゴーストマスター』　ヤング・ポール監督の頭のなか</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Dec 2019 09:00:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ゴーストマスター]]></category>
		<category><![CDATA[コメディ]]></category>

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		<description><![CDATA[キラキラ“壁ドン”映画の撮影現場が阿鼻叫喚の地獄絵図に姿を変えるホラーコメディー映画『ゴーストマスター』。 12月6日の公開以来、快進撃を続ける本作は、2020年2月に開催されるポルト国際映画祭コンペティション部門・OF [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/ghostmaster_interview-1024x728.jpg" alt="ホラーコメディー映画『ゴーストマスター』　ヤング・ポール監督の頭のなか" width="1024" height="728" class="alignnone size-large wp-image-35835" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/ghostmaster_interview-1024x728.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/ghostmaster_interview-300x213.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/ghostmaster_interview-768x546.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/ghostmaster_interview.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>キラキラ“壁ドン”映画の撮影現場が阿鼻叫喚の地獄絵図に姿を変えるホラーコメディー映画<strong>『ゴーストマスター』</strong>。</p>
<p>12月6日の公開以来、快進撃を続ける本作は、2020年2月に開催されるポルト国際映画祭コンペティション部門・OFFICIAL FANTASY SECTIONに選出、上映が決まった。これで世界三大ファンタスティック映画祭（シッチェス、ブリュッセル、ポルト）を全て制覇することとなり、日本の新人監督としては異例の快挙をなし遂げた。年明けには台湾での上映も決定している。</p>
<p>観る者に「究極の映画愛」を突きつけると話題の本作に込められた監督の思いとは？　ジャンル映画の枠を超えてあふれ出す監督自身の映画への愛と憎しみ、「野望」について語ってもらった。</p>
<p><!-- orig { --><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/cg9qSc7zQlo" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe><!-- } orig --></p>
<blockquote><p><strong>＜あらすじ＞</strong><br />
とある“壁ドン”映画の撮影現場で、監督やスタッフからこき使われる、助監督・黒沢明。名前だけは“巨匠”で“一流”だが、断れない性格で要領の悪い、B級ホラーを愛するただの気弱な映画オタクだ。いつか自分が監督として撮ることを夢見て、書き温めていた脚本「ゴーストマスター」が心の支えで、常に肌身離さずに持ち歩いていた。しかし、あまりに過酷すぎる撮影現場でうっ積した黒沢の不満と怨念のような映画愛がこの“脚本”に悪霊を宿し、撮影現場 を阿鼻叫喚の地獄へと変えていく……</p></blockquote>
<h2>
究極の映画愛みなぎる現場が生んだモンスター『ゴーストマスター』<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/dd813c57d8d89b24c66a011ecd93511a-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35844" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/dd813c57d8d89b24c66a011ecd93511a-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/dd813c57d8d89b24c66a011ecd93511a-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/dd813c57d8d89b24c66a011ecd93511a-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/dd813c57d8d89b24c66a011ecd93511a.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――80年代映画好きには懐かしい響きのタイトルの由来はなんでしょうか。</strong></p>
<p>もともとは『ゴーストマスターズ』でした。サブタイトルも超Ｂ級映画っぽくつけていて、「呪いのビデオができるまで」。ホラー映画を撮っている人たちの話だったんですよ。「ゴーストを自在に操る人」を集めた映画なら「ゴーストマスターズ」だなということで、84年の映画『ゴーストバスターズ』に引っかけたようなＢ級感につられて軽い気持ちで入ると、予想もしないものが待ち構えているという仕掛けです。いい意味での裏切りから驚きを生みたかったんですよ。だから、「えっ？」と聞き返したくなるようなタイトルにしました。ただ、企画を進めていく中で、ゴーストマスターたちの話ではなくなっていき、「ゴーストマスター」が劇中劇の脚本のタイトルになるという変遷はありました。</p>
<p><strong>――ご自身にも予想外の展開となったわけですね。</strong></p>
<p>脚本を20稿も重ねましたのでね。自分の書き上げた初稿に脚本家の楠本さんが合流して、アイデアを出し合うなかで成長していったというか、とんでもないモンスターを生み出してしまいました。</p>
<h2>
「自分が理想とする現場は、台本を自由に膨らませられる場」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/206fc2452354215a44ba46eac117ebbc-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35840" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/206fc2452354215a44ba46eac117ebbc-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/206fc2452354215a44ba46eac117ebbc-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/206fc2452354215a44ba46eac117ebbc-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/206fc2452354215a44ba46eac117ebbc.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――撮影は短期間で行われたと伺いました。</strong></p>
<p>６月の熱海で２週間、苦労しかなかったです（笑）。撮影期間に対してやることが山盛りてんこ盛りの映画だったんですよね。特殊造形はあるわ、CGはあるわ、アクションはあるわ、時間とお金がかかって当たり前の要素がたくさん入っている台本だったので、それを限られた予算とスケジュールに落とし込んでいくのがまず大変でした。現場では文字どおり「駆け足」で、こっちが終わるとダッシュであっちに向かって一日が終わる。そんなギリギリの状況でも、スタッフや出演者たちが自分の考えていた以上の力を発揮してくれたので、「短期間でなんとか成立させました」以上のものになったと思います。<br />
撮影は２週間ずっと同じ廃校で行いました。ある意味、合宿状態なんですよね。みんなだんだんハイになってくる。その現場のノリや雰囲気は映画にかなり反映されていると思います。</p>
<p><strong>――フィクションでありながらライブ感を覚える理由はそこにあったんですね。</strong></p>
<p>自分が理想とする現場は、台本を自由に膨らませられる場なんです。役者もスタッフも、そこにいる全員が、書いてあるとおりにやる、ではなくて、こんな解釈をしたらさらに面白くなるんじゃないかと意見を出し合えるのが一番豊かな気がします。映画って、監督が一応、役割として表に出るんですけど、正直、監督のイメージだけでできているものじゃなくて、現場でのキャッチボールのなかで完成していく部分があると思うんですね。僕自身、撮影しながら発見していくことももちろんあります。ときには思いも寄らない球が返ってきて驚かされ、そこからまた新しいものが生まれたり。そうして自分の予想を超えるものがどんどん増えていったときに、それをいかに集めてどう形に残すかが重要だと思っています。<br />
本作も、自分の最初のイメージからはどんどん変わっていったところがたくさんあって、それが本当によかったです。自分の思ったとおりにできてしまうと、結局、それ以上にもそれ以下にもならないんですよね。自分の中の根っこというかな。コアの部分だけはぶらさずに、そこからはみ出ない描写をもっと広げていくことができたら最高です。その意味で、本作の現場は幸せな場所だったと思います。よいスタッフ、よいキャストに恵まれました。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/834bb9b5083c641eb62dee4995cad883-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35838" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/834bb9b5083c641eb62dee4995cad883-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/834bb9b5083c641eb62dee4995cad883-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/834bb9b5083c641eb62dee4995cad883-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/834bb9b5083c641eb62dee4995cad883.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――キャストといえば、ホラーのイメージがない三浦貴大さんの起用には驚きました。</strong></p>
<p>確かに三浦さんの今までのイメージとはまったく違う役どころですよね。三浦さんのことは前から存じ上げていて、僕が「黒沢明」を演じる三浦さんを見てみたかったんです。だから、引き受けてくださったときはすごくうれしかったし、現場で起こるであろう化学反応を期待して胸が躍りました。実際にすごかったですよ。プロフェッショナルとして持ってくるものが圧倒されるほど面白くて、撮影しながら、僕の書いたものがこういう演技になるんだ、こういう出方になるんだとひたすら感動していました。</p>
<p><strong>――そのほかの登場人物たちもクセのある者ぞろいですが、現場での「膨らませ」の部分もあったのでしょうか。</strong></p>
<p>実はモデルがいます！もちろん一部、誇張して描いていますが、超ドキュメンタリー、リアルなところもあります。僕もある低予算映画の現場にいたことがあって、そこでクレイジーな人たちをたくさん目撃したんです。なんだこれ、面白すぎるだろう！という、その破天荒さを映画にしたら、とんでもない作品になるんじゃないかと思ったんですね。ただし、ネタとして笑って消費して終わりではなく、その人がクレイジーになってしまうまでの過程というか、バックグラウンドまでも取り込んで描きたかったんです。</p>
<h2>
「もう未来ないじゃん！という危機感を形にしたかった」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/ce7ef0037708b97f65b3e9aca597e2e3-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35843" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/ce7ef0037708b97f65b3e9aca597e2e3-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/ce7ef0037708b97f65b3e9aca597e2e3-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/ce7ef0037708b97f65b3e9aca597e2e3-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/ce7ef0037708b97f65b3e9aca597e2e3.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――それはなぜでしょうか。</strong></p>
<p>映画の現場って、やりがいだけで成立しちゃっているところが少なくないんですよ。勤務時間や待遇を考えると、職場としてはブラック過ぎて完全にアウトです。映画が好きな人たちが身をすり減らしてなんとか支えている。それではもたないです。事実、現場には若いスタッフが足らなくて、人の取り合いが起きています。業界に人が来なくなってしまったんですよね。人口が減っているっていうのも一因としてあると思いますが、それならなおさら、職場としてちゃんとしないと、もっと人を大切にしないと駄目だ。極端な話、べつに映画が特別に好きでないという人でも普通に働ける職場にしないと、もう未来ないじゃん！という危機感を抱いています。その思いを形にしたかったというのが、そもそもの始まりなんです。</p>
<p><strong>――日本映画界に向けての警鐘が込められているということですね。</strong></p>
<p>とはいえ、僕自身、この現場に対しては反省があります。スタッフ、キャストみんなが頑張ってくれ「過ぎた」んです。与えられた予算やスケジュールにはとても見合わないほどの熱量でぶつかってきてくれた彼らに、僕はどこかで歯止めをかけなければいけなかったかもしれない。そもそも向こうが持ってくるものも、僕が暗に要求していたところもあったんじゃないか。そこのせめぎ合いというのはすごく難しいですね。無理はさせたくない思いがある一方で、一体となった現場から生まれるシナジーの力に魅せられてしまった。すべてのシステムをいきなり変えることはできませんが、監督という立場でできることはあると考えています。自分の現場レベルで、小さくてもいいから変革を起こしていくのが課題です。</p>
<h2>
「『意図せずとも目立ってしまう息苦しさ』を救ってくれたのは『笑い』だった」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/d18ea99bae896c197c946ad807219b8f-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35841" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/d18ea99bae896c197c946ad807219b8f-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/d18ea99bae896c197c946ad807219b8f-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/d18ea99bae896c197c946ad807219b8f-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/d18ea99bae896c197c946ad807219b8f.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――映画のなかに垣間見えるユーモアはどこからきているのでしょう。</strong></p>
<p>子ども時代の体験が影響しているかもしれません。僕の子ども時代ですか？　くりくりした可愛い子どもでした（笑）。僕は栃木県の益子町出身で、父親はアメリカ人なんですが、陶芸家だったんですよね。そういう家に生まれ育って、地元の公立の学校に通うという日々を送っていました。文化的要素とは無縁で、木登りをしたり、その辺を駆け回ったりの山育ちです。<br />
今でも鮮明に覚えているのが、小学校１年生の初登校の日、学校の門をくぐったら、いきなり校舎の２階から「ガイジンが来たぞ」って声が飛んできたんです。「えーっ！初日から？」とげんなりしました（笑）。中学校のときは、隣町の中学校の全然知らないやつに、いきなり「ヤング・ポールだ！」と指をさされて、「おまえ、誰だよ！」みたいな（笑）。田舎の本当に小さな町だったから、自分が意図せずとも目立ってしまう息苦しさがありました。かといって、わかりやすくグレると、「あいつグレたな」みたいにいじられるのは目に見えているし（笑）。なんだよ、グレるにグレられないじゃないか、みたいな大変さはあったかな。<br />
そんな状況を救ってくれたのが、ユーモアだったんですよ。向こうがいじめというか、からかうような感じできたときに、真面目に正面からぶつかることはせずに、笑いではぐらかしていました。自分を笑い者にするいわゆる自虐ネタとか、誰かをおとしめてとるような笑いではなくて、その場にいる人間を楽しませることで自分の立ち位置を確立しようとしていた記憶はあります。この映画を観てくれた地元の友達から、「きみらしい映画だね」と言われたんです。彼いわく、ユーモアの感覚が僕らしいということのようです。あの当時の僕の心情をちゃんとわかってもらえていたんだなという軽い驚きとうれしさとがありました。</p>
<h2>
「人のおかしみと本気が同時に存在する状況を描くのにはホラーが最適」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/1f2a2dce485f8bcd37154c9b321ce963-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35842" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/1f2a2dce485f8bcd37154c9b321ce963-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/1f2a2dce485f8bcd37154c9b321ce963-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/1f2a2dce485f8bcd37154c9b321ce963-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/1f2a2dce485f8bcd37154c9b321ce963.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――初長編作でホラーというジャンルを選ばれたのはなぜですか。</strong></p>
<p>ホラー映画って、撮影現場でやっていることはバカみたいなことも多いんですが、完成したものは怖い。その距離感とジャンプの仕方はとても映画的だと思うし、そもそもホラー映画自体が好きなんですよね。本作について言うと、命の危機に瀕した人たちがとる本気の行動のおかしさみたいなものを描きたかったというのもあります。はだしでドラ猫を追いかけるサザエさんを、引き画で撮ると面白さがまず来ますが、アップで撮ると今度は鬼気迫って見えると思うんです。サザエさん自体に必死さがある一方、その状況そのものを引いて見るとこっけいである。ホラーって、人のおかしみと本気を同時が存在するシチュエーションをつくりだすのに最適だと思うんです。映画の過酷な撮影現場にいる人々の悲喜の両方を描けるんじゃないかなと思って、ホラーという設定で考えてみることにしました。</p>
<p><strong>――ホラー映画はいつごろからご覧になっていましたか。</strong></p>
<p>ホラー映画を観たぞという一番古い記憶は、高校１年のときなんですよね。友達がレンタルビデオ屋でジャケットだけで選んだ３本をまとめて観ようと言いだしたんです。３本中２本は覚えています。１本がサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』で、もう１本がピーター・ジャクソン監督の『ブレイン・デッド』。両方過剰じゃないですか。非常に印象に残っていますね。特に『ブレイン・デッド』で、ゾンビであふれかえる家に主人公のライオネルが草刈り機をブーンと振り回しながら「パーティは終わりだ！」と乗り込んでいく。あのセリフにはもう本当に打たれましたね。そのあと、血で滑って逃げられないとか、バカじゃないのっていう笑いがやってくるところも衝撃だったんです。自分がホラー映画に対して抱いていた、ただ怖いだけとか、人の死体が好きな人たちの見るマニアックなものというイメージとかなり違ったんですね。あっ、こんな世界があるんだという気づきを得たのがこの二作でした。</p>
<p><strong>――そこから映画の作り手になろうという気持ちが芽生えていったのでしょうか。</strong></p>
<p>実は、映画を作る人になろうと思ったきっかけは、池袋の新文芸坐なんですよ。ほぼ日替わりで二本立てのプログラムじゃないですか。東京に出てきてから新文芸坐で浴びるように映画を観て、映画って本当に面白いなあとあらためて思ったんです。さらに大きなきっかけになったのは、そのなかの特集で観た中島貞夫監督の『893愚連隊』や『脱獄広島殺人囚』、『懲役太郎 まむしの兄弟』といったやくざ映画でした。中島監督って1960年代後半から70年代にかけて50本の映画を撮ったプログラムピクチャーの巨匠なんですが、あのころのプログラムピクチャーって、技術もスタッフもレベルが高いし、演出も素晴らしいんですよね。かつ、脚本としても深みがあってグッと来てしまうものが描かれている。やくざ映画なんて、古くさくて暴力的で、安っぽいんでしょと思っていたら、全然違いました。商業性とある種の芸術性の、高いレベルでの融合というのを、いわゆる芸術映画ではなくてプログラムピクチャーの中でできてしまう。映画ってなんてすごいんだ！とその懐の深さを感じさせられたのは、中島監督の作品でした。あの出会いは大きかったと思います。<br />
ちなみに、20歳の誕生日を迎えたのも新文芸坐だったんですよ。「クレヨンしんちゃんオールナイト」を観ている最中に成人になりました（笑）。新文芸坐は今でもよく行く映画館の一つです。</p>
<h2>
「映画愛とは『呪い』。一度味わってしまうと逃れられない呪縛」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/12/39d8b12f15f7cdd33c36b1f3f2a42dd4-1024x683.jpg" alt="ヤング・ポール監督作『ゴーストマスター』" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35839" srcset="https://horror2.jp/files/2019/12/39d8b12f15f7cdd33c36b1f3f2a42dd4-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/12/39d8b12f15f7cdd33c36b1f3f2a42dd4-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/12/39d8b12f15f7cdd33c36b1f3f2a42dd4-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/12/39d8b12f15f7cdd33c36b1f3f2a42dd4.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――本作には『スペース・ヴァンパイア』だけでなく、80年代ホラー映画の要素がたくさん見てとれますね。</strong></p>
<p>理由は二つあって、一つは、主人公の黒沢明というキャラクターは、80年代ホラーが大好きな男という設定なんですね。その彼の書いた80年代ホラーへオマージュを捧げる脚本が、キラキラ映画の世界を乗っ取っていく。だから、そこで起きる出来事はおのずと黒沢の台本から影響されたもの、つまり80年代ホラーを連想させるものであるという物語の必然がありました。<br />
もう一つ、質感をともなった表現をしたいという思いもありました。これは自分の映画的な趣味なんですが、CGもリアルにすればするほど透明になっていくというか、CGであることがわからなくなっていきますよね。そうではなく、CGも使うのなら味わいのあるCG、質感のあるCG、そこに情感があるCGにしたかったんです。造形物に関しても、ギリギリのところで人が作った手触りを残したかったんですよね。やはり80年代の映画って、今観ても面白いと思えるのは、人が作ったモノ感があるからだと思うんです。僕はそういう感覚が好きなので、そこにこだわりたかった。実際にモノのある現場って面白いですよ。CGだと結局、それこそグリーンバックじゃないですけど、役者さんもスタッフも、撮った画がどうなるかの最終形を明確に把握できないまま撮影を進めていく部分が大きい。ただ、モノがあると、これはこういうものなんだなという納得のもと進んでいくので、役者さんの反応が全然違うんです。<br />
　<br />
<strong>――謎かけのようなラストシーンには監督のどんな思いが込められているのでしょうか。</strong></p>
<p>ラストシーンは、こういう意味だという限定はせず、オープンエンドにしたいと考えていました。宣伝では「究極の映画愛」といっていますが、僕個人としては「映画への愛憎」だと思っています。それは自分の映画に対する思いと同様で、黒と白が混ざり合っている状態。その間を行ったり来たりするカオスなんです。だから、ラストも純粋なハッピーエンドでもなく、純粋なバッドエンドでもなく、観る人によって捉え方が違ってもいいし、僕のなかの混沌、愛憎をそのままぶつけたいと思ったんです。あまり断言するようなものにしないほうが誠実な気がしたんですよね。それでああいう形になりました。成海さんにも、僕の意図は伝えましたが、彼女なりの解釈で演じてほしいと付け加えました。あの場面で現れる成海さんの表情や仕草はぜひスクリーンで体感してもらいたいです。</p>
<p><strong>――監督にとっての「映画愛」とは何ですか。</strong></p>
<p>映画愛とは、「呪い」ですね。愛しちゃっているから離れられないし、愛しちゃっているから、愛があり余って憎しみになる。愛って、愛した瞬間にある意味、負けという気がするんですよ。服従じゃないですけど。自分も、大変な現場が続いていたとき、まちを歩いていて偶然会った友達に「今って何の仕事しているの」なんて聞かれて、向こうは深い意味もなく挨拶代わりに聞いただけなんでしょうけど、ものすごく刺さってしまって、「俺ってこの先どうなるんだろう。本当にこのままでいいのかな」という不安に駆られたことがありました。それでも、やっぱりやめられなかったんですよね。映画が面白いなと思ってしまったから。「思っている」じゃなくて「思ってしまった」なんです。意図せずのめり込んでしまい、抜け出せない。映画をつくっているときの圧倒的な喜びって、一度味わってしまうと逃げられないんですよ。そこも含めて愛している。もう完全に呪縛ですよね。</p>
<p><strong>――次回作についてのイメージはお持ちですか。</strong></p>
<p>やりたい企画がいろいろありますが、そのときに撮れる映画を撮っていくというのが僕の信条です。尊敬する中島監督は、作家性と商業性の間で格闘しながら作品を生み出しています。その格闘の仕方が格好いいんですよ。僕もいい意味であがきながら、もがき苦しみながら作品を作り上げていきたいです。もちろんホラーは好きなジャンルだし、挑戦しがいもあるので、また作りたいですね。</p>
<p>［聞き手・文：TOMOMEKEN］</p>
<p><strong>『ゴーストマスター』</strong><br />
１２月６日（金）新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー<br />
監督：ヤング ポール　脚本：楠野一郎　ヤング ポール　<br />
配給：S・D・P　</p>
<p>(C)2019「ゴーストマスター」製作委員会　　</p>
]]></content:encoded>
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		<title>シンガポールで前例のない“ゾンビ映画”を如何にして作ったか？　『ゾンビプーラ』監督インタビュー</title>
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		<pubDate>Sun, 24 Nov 2019 13:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[シンガポール]]></category>
		<category><![CDATA[ゾンビ]]></category>
		<category><![CDATA[ゾンビプーラ]]></category>

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		<description><![CDATA[アジアンホラーに新しい旋風！　シンガポール初の国産ゾンビ映画『ゾンビプーラ』が11月15日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋で開催される名作映画発掘フェスティバル「のむコレ３」で公開される。 アジア諸国の中でも表現規制 [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/interview_main-1024x725.jpg" alt="『ゾンビプーラ』ジェイセン・タン インタビュー" width="1024" height="725" class="alignnone size-large wp-image-35318" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/interview_main-1024x725.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/interview_main-300x212.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/interview_main-768x544.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/interview_main.jpg 1130w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>アジアンホラーに新しい旋風！　シンガポール初の国産ゾンビ映画<strong>『ゾンビプーラ』</strong>が11月15日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋で開催される名作映画発掘フェスティバル「のむコレ３」で公開される。</p>
<p>アジア諸国の中でも表現規制が厳しいシンガポールでは、ホラーものや殺戮シーンを含む作品には高いレーティングが付され、制作が敬遠される傾向にあるのが現状だ。そんな逆風もなんのその、<strong>「輸入ものではなく自前のゾンビ映画を！」</strong>という悲願を達成したのは、シンガポール映画界で今、最も注目を集める若手監督の一人、<strong>ジェイセン・タン</strong>。</p>
<p>無気力世代のリアルを主人公に据え、「緊迫と脱力」究極の対比で「国家の一大事」をユーモアたっぷりに描いた本作は、スクリームアジア、ニューヨーク・アジアの両映画祭で、新しいゾンビ映画を待ち望む観客の度肝を抜いた。</p>
<p>アジアの巨匠エリック・クー監督もイチ推しの新人が、初長編作でゾンビ映画という難関にあえて挑んだ理由とは？　シンガポール映画界の現状も含めて話を伺った。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-ZP_Stills_005-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" class="alignnone size-large wp-image-35285" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-ZP_Stills_005-1024x576.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-ZP_Stills_005-300x169.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-ZP_Stills_005-768x432.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-ZP_Stills_005.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<h2>
ゾンビより恐ろしい“表現の不自由”の壁！<br />
</h2>
<p><strong>――『ゾンビプーラ』というタイトルにはどんな意味がありますか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>シンガポール（Singapore）という国名は、もともとサンスクリット語で「ライオンの都市」という意味の「シンガプーラ（Singa Pura）」からきています。『マレー年代記（Malay Annals）』という書物によると、スマトラのサング・ニラ・ウタマ王子がTemasek（シンガポールの古い名前）に上陸したときにライオンを見たことから、この名前を付けたと記されています。その故事にならって、初めてゾンビの見つかった都市、だから『ゾンビプーラ』というタイトルにしました。</p>
<p><strong>――『ゾンビプーラ』はシンガポール初のゾンビ映画ということで話題になっていますね。なぜ今まで誰もゾンビ映画を作らなかったのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>シンガポールの人口は500万人です。私たちは映画が大好きですが、市場としては大きくありません。プロデューサーはアクション映画やスーパーヒーローものよりも、幅広く集客の見込める作品や、国内外の映画祭に出品できるようなアート系の作品を好みます。ホラー映画はたくさんありますが、低予算でレーティングのかからないものが大半です。逆に、私が『ゾンビプーラ』を制作しようと決めたときには、「なぜゾンビ映画なんだ」と聞かれたぐらいですよ。<strong>なぜか？　それは、いよいよそのときが来たからです。</strong>私がそう感じたんですよ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC06636-1024x683.jpg" alt="" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35319" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC06636-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC06636-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC06636-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC06636.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――シンガポールではレーティング評価が厳しいと聞いています。制作に当たってその影響はありましたか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>ごく普通の、それほど残酷でないホラー映画なら何も心配はありませんが、ゴア度の高い作品はR21に分類されてしまうでしょう。R21となると、21歳以上でなければ観ることができず、郊外の映画館での上映はできません。DVDなど媒体の販売にも制限がかかります。R21と判断されるような作品は、プロデューサーが作りたがらないでしょうね。</p>
<p>もう一つ、ゾンビ映画を作るに際しては予算の問題がありました。いいものにしたければ、雰囲気づくりやメイキャップに凝る必要がありますよね。そのためにはお金が必要です。<strong>レーティングを上げないようにしながら、お金をかけずに、満足度の高いゾンビ映画を作る。</strong>ほとんど不可能な課題に私は挑まなければなりませんでした。しかし、私には作れるという確信がありました。とびきりの脚本を思いついていましたし、友人の一人が、お金をさほどかけずに素晴らしいゾンビメイクを施せる才能を持っていたからです。彼女の名はジューン・ゴウ。ユニバーサルスタジオシンガポールの元ヘア＆メイキャップチーフなんですよ。その腕前はぜひ劇中で確かめてみてください。<br />
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC04886-1024x683.jpg" alt="『ゾンビプーラ』メイキング" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35316" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC04886-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC04886-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC04886-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC04886.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<h2>
「何度もあきらめかけたけれども、結局はこの作品に戻ってきた」<br />
</h2>
<p><strong>――完成までにはどのくらいかかったのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>まず、必要な資金を集めるのに7年かかりました。この映画を作る前、私はごく普通のコメディ映画やドラマなどを撮っていました。その収入から少しずつ制作費を貯めていましたが、もちろんとても足りません。企業をいくつも回って支援をお願いしました。しかし、ゾンビ映画だなんて初めての試みです。本当に観客が見込めるのかと疑問視され、門前払いを食うのが当たり前でした。それでも根気よく映画の趣旨を説明し、これが私の表現したいことを描ける唯一の方法だと理解してもらうように努めました。</p>
<p>ここで役に立ったのが、映画のプロモーション映像でした。私は、今回主演に起用した二人、いずれもシンガポールでは有名な俳優ですが、アラリック（主人公の兵士カユ）とベンジャミン・ヘン（その上司）が大好きなんですね。彼らが出演を快諾してくれたあと、私はテスト用のショートフィルムを撮影しようと提案しました。前例のない映画を作ろうというわけですから、どんなふうになるのかを実際に見せないことには始まらないと思ったからです。二人とも賛成してくれ、わずか１日で撮った映像を持って、支援者、スタッフ探しに奔走しました。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-03-1024x511.jpg" alt="" width="1024" height="511" class="alignnone size-large wp-image-35322" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-03-1024x511.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-03-300x150.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-03-768x383.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-03.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>タン監督：</strong>アラリックとヘンの二人がプロデューサーとしても手腕を発揮してくれたこともあって、シンガポール映画制作会社最大手のMM2と、クローバーフィルムという会社が資金を提供してくれることになったんです。若手映画人を積極的にサポートするシンガポールフィルムコミッションからも支援いただけることになりました。</p>
<p>何よりの幸運は、私の書いた物語を気に入って、映画にしようという熱い気持ちを抱いてくれる俳優たちやスタッフと出会えたことです。撮影監督を務めたアマンディ・ウォンは、シンガポールで13本の長編を撮影したベテランカメラマン。光と影を巧みに使った繊細な映像が持ち味ですが、今回はそのテクニックをホラー方面に全力投入してもらいました。彼にとってもゾンビ映画を撮るというのは悲願だったようで、恐ろしい場面であればあるほど、楽しそうにカメラを覗き込んでいましたよ。</p>
<p>７年の間には、何度かあきらめかけたこともありました。でも、結局はこの作品に戻ってきてしまうんです。離れることができませんでした。ゾンビ映画が好きだということもありますし、<strong>シンガポールではまだ誰も撮ったことのない映画を撮りたいという気持ちが強かったんですね。</strong></p>
<h2>
「無気力な若者が、降ってわいたような『国を守る必要性』に直面する」<br />
</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_5252-1024x906.jpg" alt="" width="1024" height="906" class="alignnone size-large wp-image-35323" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_5252-1024x906.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_5252-300x266.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_5252-768x680.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_5252.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>――物語のアイデアはどこから来たのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>シンガポールには、ナショナル・サービスという兵役制度があります。全てのシンガポール男性は、18歳になったら２年間、軍事訓練を受けなければなりません。『ゾンビプーラ』は、私が兵役の間に体験したことをベースにつくった作品なんですよ。ある日の午前２時、私は仲間と一緒に見回りの任務についてました。キャンプ内は静まりかえっています。もちろん私たち以外には誰もいません。そのときにふっと、<strong>今もし誰かが自分たちを襲ってくるとしたら、ゾンビだろうな</strong>という考えが頭をよぎったのです。その想像がすっかり気に入ってしまって、そこから物語が始まりました。</p>
<p><strong>――撮影はどこで行ったのですか。本物の軍隊の施設のように見えましたが。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>撮影場所探しにはとても苦労しました。本当に大変でした。軍隊に関する映画を作る場合、ドキュメンタリーでもなければ、軍の協力を得ることはほぼ不可能です。軍の施設に見えるような場所を探すことが最初のミッションでした。シンガポール中を回って廃墟をいくつかピックアップしました。その中の一つに、1950年代に稼働していた石炭発電所があり、ここで撮ろうと決めました。シンガポールではこうした廃墟さえも政府が非常に厳しく管理をしています。使用許可を得るまでには手間も時間もかかりました。</p>
<p>限られた予算で、いかに軍隊の施設らしく仕立てるかも課題でした。幸い人里離れた場所にある廃墟でしたから、軍の基地らしい隔絶された雰囲気は持っていました。小道具にもしっかり軍のロゴマークを入れたり、迷彩を施したり、細かい部分にこだわって本物の軍隊の施設のように見えるよう工夫しました。おかしかったのは、セットにタクシーで向かった日があったんですが、到着するやいなや運転手が驚いたんです。<strong>「こんなところに陸軍のキャンプがあるなんて知らなかった！　なぜあなたたちはここへ来たんですか」</strong>。彼はここが本当に軍の施設だと信じているようでした。軍服を着た俳優たちがセットのまわりにたくさんいましたしね。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC01317-1024x683.jpg" alt="" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35321" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC01317-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC01317-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC01317-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-BTS_DSC01317.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――映画の中の兵士たちは、こぞって仮病を使い任務から逃れようとしますね。実際にああいう現場を目撃されたのですか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>兵役は義務なので行くわけですから、中には嫌々来ている人たちもいます。私はその状況を面白おかしくとらえてみようと思ったんです。ちょっとしたけがや病気でも、休めるものなら休みたい……実際に誰もが冗談めかしてよく話していたことですからね。兵士たちのそんな心境を大げさに描いてみました。兵役従事者の多くは「自分たちはなぜこんなことをしているのか」と思っているはずです。「こんなふうにして国を守る必要があるのか」と。<strong>そこで私は、こう言ってみようと思ったんですよ。「じゃあ、襲ってきたのがゾンビだったら？　どうやって国を守るんだ」とね。</strong>兵役制度のある国では少なからず同じ状況なのではないでしょうか。行かず済むなら行きたくない。主人公もそのタイプです。いや、はっきり言えば、彼は怠け者です。<strong>そんな男がある意味で国の危機に直面したときにどう振る舞うか。</strong>そこに重要なものを見ることができると私は考えました。</p>
<p><strong>――確かに主人公はぐうたらで意気地なしですね。何度もヒーローになれるチャンスをもらいながら、なかなかものにすることができません。正直イラッとする瞬間もありました。でも、憎めない。なぜ主人公をこのようなキャラクターにしたのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>何も特別なスキルを持っておらず、それゆえに自信もない若い男性というのは、<strong>私たち世代のリアル</strong>なのです。今、シンガポールが戦争に巻き込まれるなんて誰も想像しません。一般市民にとって自分が銃を持った姿を思い浮かべることも難しいでしょう。兵役はいわば必要性のない義務と感じてしまう。重要なことだという意識がないんです。<strong>この映画の肝は、そんな無気力な若者が、降ってわいたような「国を守る必要性」に直面したときに、自分の中に眠っていた勇気と責任に気がついて、立ち向かう決意をするところにあります。</strong>ゾンビはヒーローになるためにクリアしなければならない一種のテストなんです。確かに主人公の彼はかなり怠惰ですから、なかなか乗り越えることができませんけれどもね。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_1141-1024x683.jpg" alt="" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-35324" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_1141-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_1141-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_1141-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-DSC_1141.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――本作にはゾンビを特徴づける「マッスル・メモリー」という概念が出てきますが、とてもユニークな発想ですね。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>限られた予算では、何千もの弾丸を使うような派手な映画にすることはできません。その代わりに人を引きつける独自の何かが必要でした。これはシンガポールだけでなく、日本でも同じではないかと思いますが、毎朝、列をつくって電車に乗り込み会社に向かうサラリーマンの姿は、よくゾンビにたとえられませんか？　そこにはまるで個人の意志は働いていないように見えます。満員電車に揺られ、課されたノルマを果たし、帰ったら食べて寝るだけという毎日の繰り返し。それは軍隊でも同じです。銃を撃つ、走る、起床、消灯、全て命令に従って行動しなければなりません。<strong>意志のない肉体のかたまり、これこそゾンビだと思ったのです。</strong>そこで「マッスル・メモリー」と命名したというわけです。</p>
<p>ゾンビ映画の中には、ある種の社会的教訓を含むものもあります。死んだ後も生前の義務に縛られる姿というのを、批判として解釈することもできるかもしれません。映画から何を感じるかは、観客に任せたいと思っています。</p>
<h2>
「ゾンビ映画は世相を反映する鏡、時代に見合った変化を重ねていくもの」<br />
</h2>
<p><strong>――最近のゾンビ映画は、科学実験や何らかの病原菌に感染してゾンビになるという設定が多いように思います。呪術や魔術で死体が蘇るのがゾンビであって、感染では起こらないというゾンビファンもいますが。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>私のお気に入りのゾンビ映画は、ジョージ・Ａ・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』です。これこそ究極のゾンビ映画だと信じています。「感染」という概念が広まったのは、人気ゲームであり映画にもなった『バイオハザード』からではないでしょうか。爆発的なヒットとなったドラマ『ウォーキング・デッド』でも感染を思わせる描写が出てきます。私は両方の作品のファンです。<strong>『ゾンビプーラ』は「死体が蘇る」と「感染」、両アイデアのハイブリッドなんです。</strong>もちろん「感染」というアイデアを好まない人たちがいるのも知っています。今のネット社会で情報が拡散されるスピードは「感染」に似ていませんか。<strong>ゾンビ映画は世相を反映する鏡、時代に見合った変化を重ねていくのは、方向性としてひとつありだと思います。</strong></p>
<p>日本の『アイアムヒーロー』も大好きですよ。ことし1月にシンガポールで開催されたシンガポール日本映画祭では、オープニング作品として『カメラを止めるな！』が上映され、満席の大人気でした。上映に際しては上田慎一郎監督を招いてのＱ＆Ａが行われました。私は司会を務めたのですが、この映画のファンの一人なので光栄に思っています。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-02-1024x511.jpg" alt="" width="1024" height="511" class="alignnone size-large wp-image-35326" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-02-1024x511.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-02-300x150.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-02-768x383.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-zombiepura-finalstill-02.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><strong>――これはネタばれになりますので、慎重にお伺いします（※ネタばれはありません）。映画の中で、対ゾンビの大変有効な「武器」が出てきますね。何がきっかけで思いつかれたのでしょうか。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>シンガポールの軍隊に行けば誰もが手にすることができるとても有名なアイテムです。非常に強力な「武器」で、私たちは「有毒物」とさえ呼んでいるものです。シンガポール的、かつ軍を象徴するものとして最適だと思いました。実は、今も私は使っているんですよ。どんな場面で使っているかは映画の核心にもかかわる部分なので、内緒にしてくださいね。</p>
<p><strong>――日本の観客にメッセージをお願いします。</strong></p>
<p><strong>タン監督：</strong>同じアジアにある国の私たちには、共通点も相違点もたくさんあります。この作品への共感や違和感を通じてシンガポールという国に興味を持ってくれたらうれしいですし、何より皆さんがどういう反応をしてくださるのかが大変楽しみです。ぜひ感想を聞かせてください。</p>
<p><strong>『ゾンビプーラ』</strong><br />
シンガポール／2018年／82分／ZOMBIEPURA<br />
配給：アクセスエー</p>
<blockquote><p>
<strong>＜上映日＞</strong><br />
東京・シネマート新宿<br />
12/20（金）～12/27（金）、12/29（日）、12/31（火）</p>
<p>大阪・シネマート心斎橋<br />
11/26(火)、12/4(水)、12/10(火)、12/13(金)、12/27(金)、1/17(金)、1/18(土)</p></blockquote>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/11/r-JAB-Films-DSC08377-1024x682.jpg" alt="" width="1024" height="682" class="alignnone size-large wp-image-35320" srcset="https://horror2.jp/files/2019/11/r-JAB-Films-DSC08377-1024x682.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-JAB-Films-DSC08377-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-JAB-Films-DSC08377-768x511.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/11/r-JAB-Films-DSC08377.jpg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>聞き手：TOMOMEKEN</p>
<p>ALL RIGHTS RESERVED (C) 2018 MM2 ENTERTAINMENT PTE LTD CLOVER FILMS PTE LTD JAB FILMS LLP</p>
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		<title>『ドクター・スリープ』ユアン・マクレガー＆カイリー・カラン インタビュー　「小説のファンが映画の中で見たかったものを与えたと思う」</title>
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		<pubDate>Mon, 07 Oct 2019 03:30:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[シャイニング]]></category>
		<category><![CDATA[ドクター・スリープ]]></category>

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		<description><![CDATA[スティーヴン・キングの同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した『シャイニング』。その惨劇から生き残ったダニーの40年後を描く映画『ドクター・スリープ』が11月29日（金）に日本公開を迎える。 今年8月、ロサン [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/10/doctor_sleep-1024x683.jpg" alt="『ドクター・スリープ』ユアン・マクレガー＆カイリー・カラン インタビュー" width="1024" height="683" class="alignnone size-large wp-image-34000" srcset="https://horror2.jp/files/2019/10/doctor_sleep-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/10/doctor_sleep-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/10/doctor_sleep-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2019/10/doctor_sleep.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>スティーヴン・キングの同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した『シャイニング』。その惨劇から生き残ったダニーの40年後を描く<strong>映画『ドクター・スリープ』</strong>が11月29日（金）に日本公開を迎える。</p>
<p>今年8月、ロサンゼルスで各国のメディアを集めたロングリードインタビュー（先行取材）が実施され、大人になったダニーを演じた主演の<strong>ユアン・マクレガー</strong>と、特別な力を持ち物語のカギを握る少女アブラ役の<strong>カイリー・カラン</strong>がインタビューに応じた。</p>
<h3>ユアン・マクレガーが太鼓判を押すカイリー・カランの演技</h3>
<p><strong>――あなたたちは二人とも、“シャイニング”と呼ばれる特別な能力をもった素晴らしいキャラクターを演じています。どのようにこの役に取り組みましたか？</strong></p>
<p><strong>カイリー・カラン：</strong>私は、スーパーパワーを持った普通の人として演じたの（笑）。</p>
<p><strong>――（一同笑）。特に何か気をつけたことはありますか？</strong></p>
<p><strong>カラン：</strong>特にないわ。私はただこの役に飛び込んだだけだと思う（笑）。</p>
<p><strong>ユアン・マクレガー：</strong>脚本の中で（キャラクターは）とても明確なんだ。信ぴょう性があるようにとてもうまく書かれている。そして、ダニーとアブラのコミュニケーションは、一部テレパシーのようなものでなされるんだ。彼らは、お互いの頭の中で、お互いのことを聞くことが出来る。僕らが初めて出会う時、最初のセリフは……。</p>
<p><strong>カラン：</strong>「あなたは私の声が聞けるのね」。</p>
<p><strong>マクレガー：</strong>そうだ。僕は、彼女が（口に出して）言わなかったことを（テレパシーのようなもので）言っていることに反応しないといけなかったんだ。それをセットでやるのは楽しかった。ほとんどトリックみたいだからね。</p>
<p><strong>――ほとんど演技のメタファーみたいですね。演技が聞くことなら、あなたたちは本当にお互いのことを聞かないといけないんですね。お互いの微妙な表情を。</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>そうなんだ。彼女はとても良い役者だよ。僕らがそのシーンを最初に演じた時、ダニーは特別な力を使って彼女を助けようとするんだ。ダニーはそれまでの人生でそのパワーをずっと抑え、感じないように過ごしてきた。なぜなら、彼はそれがこわいからだよ。呪われたホテルで彼に起きたことのせいでね。</p>
<p><strong>――二人はキャラクター同士の関係をどのように築いたんですか？　事前に一緒に過ごしたりしたんですか。</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>いくらかリハーサルをしたよ。少しだけね。</p>
<p><strong>カラン：</strong>私たちは監督とちょっとミーティングをして、キャラクターや脚本について話し合ったの。 </p>
<p><strong>マクレガー：</strong>ああ、そうだったね。アブラ役をキャスティングしている時、僕らは一緒に（オーディションのためにセリフを）読んだんだ。僕は多分、6人か7人のいろんな若い役者たちと読み合わせをした。その時に僕らは初めて会ったんだ。そして彼女が部屋を出て行った時、「彼女じゃないとだめだ」と言ったんだよ。</p>
<p><strong>――どうして？</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>とても自然なんだ。それに本当に天賦の才がある。生まれつきの能力がね。若い役者たちがやって来ると、彼らはよく準備してきて、彼らの演技の先生とか両親とかによってリハーサルされている。だから、違うムードや違う感情で出来るかどうかを見てみようとする。ほとんどの人たちはそれが出来なかったけど、カイリーは一つのシーンをいろんなやり方で演じることが出来るんだ。</p>
<p><strong>――監督のマイクは、酔っ払いのアイルランド人の家系だと話していました。この本は再生することについて描いたものだということですが、あなたにとって中毒や、再生することにはどういう意味がありますか？</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>そうだね。僕はお酒を飲まないんだ。もう20年間になるかな。僕にはアルコールの問題があったからやめたんだ。だから、これは仕事においてそれを掘り下げるための最初の機会だった。僕らが今作でダニーに出会う時、映画は彼がまだ子どもの時から始まるんだ。だから、本当に『シャイニング』の続きなんだ。そして僕が（ダニーを）引き継ぐ時、彼はどん底にいる。スティーヴン・キングの小説では、ある出来事が起きる。彼が受け入れるのがとても困難だと思うことが、ある夜に起きるんだ。それで彼はシラフになることになる。僕がそれを演じるのは、興味深かった。（カランに向かって）君はまだこういうことは何も経験していないだろうね。</p>
<p><strong>カラン：</strong>ないわ！ </p>
<p><strong>――（一同笑）。ユアン、あなたが『シャイニング』を初めて見たのはいつ頃で、当時どんなインパクトを受けましたか？</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>僕は、18歳か19歳まで見なかったんだ。君は12歳くらいの時に見たんだよね。</p>
<p><strong>カラン：</strong>そう、私は（この映画の）参考のために見たの。私にとって『シャイニング』は自由に見ることが出来るホラー映画だったの。なぜって、普通こういうものは見られないから。私の母が知っていたらね。</p>
<p><strong>マクレガー：</strong>1980年に『シャイニング』が公開された時、僕は9歳だった。僕は公開時にはもちろん見なかったけど、覚えているのは、人々が史上もっともこわい映画として話していたことだよ。だから見なかった。こわいのはあまり得意じゃないからね。</p>
<h3>小説のファンが満足できる作品に</h3>
<p><strong>――今作は、映画史上もっとも愛されている作品のひとつです。世界中の映画ファンたちが、分析してきました。あなたは、この映画の続編をやることにためらいはなかったですか？</strong> </p>
<p><strong>マクレガー：</strong>ためらいはなかったよ。でも、マイク（監督）が小説のファンと映画のファンを満足させるというとても難しい責務を負っていることを心配したよ。なぜなら、それらは二つのまったく違うことだからだ。キューブリックが原作の大部分を改変したことを、スティーヴン・キングが嫌っていたことはよく知られている。だから、「彼はどうやって満足させられるんだろう？」と考えていた。彼はそれを見事にやり遂げたよ。ある意味、過去の傷のいくらかを癒したと思う。</p>
<p><strong>――（一同笑）</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>本当にそう思うよ。彼は、『シャイニング』の小説のファンが映画の中で見たかったものを与えたと思う。今作の中でね。それはとても明らかだよ。それ以上のことは話せないけど。</p>
<p><strong>――今作で『シャイニング』の有名な呪われたホテルのセットを再現しました。そのセットにいるのはいかがでしたか？ </strong></p>
<p><strong>カラン：</strong>ネタバレをしない範囲で言うと、雪があったわ（笑）。偽物の雪だったの。紙の雪だった。スノー・エンジェルを試してみたけど、（人型は）出来なかった。</p>
<p><strong>マクレガー：</strong>僕はカーペットの一部をもらったんだ。ゴールド・ルームのバーから。ダニーが（三輪車に乗って）回ったり、ボールが転がってくるあのアイコニックなカーペットだと思ったから。子ども部屋に敷きたかったんだ。</p>
<p><strong>――あなたの子どもたちの部屋にですか!?（笑）</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>そうだよ。とても可笑しいと思うんだ（笑）。</p>
<p><strong>――あなたは、ダニーの特徴をつかむために、映画を何度も見直しましたか？</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>いいや、今作の準備のために見たけど、それだけだった。微妙なラインなんだ。キューブリックの映画にオマージュを捧げるというのがいくらかある。でも少なくとも、僕らは『シャイニング』でバーにいるダニーを見なかった。僕がジャック・ニコルソンをコピーする必要はないんだ。なぜなら、彼は僕の父親であって、僕じゃないからだよ。「おお、ちょっと待ってくれ。これは見たことがあるぞ」と感じるシーンはある。でもそれは、それらは似た方法で撮影されたからだ。</p>
<p><strong>――これは明らかにホラー映画です。だから、見客はある恐怖を期待していると思います。今作からどんな恐怖を期待すれば良いのでしょうか？　飛び上がってこわがるようなタイプの映画でないことは知っていますが。</strong></p>
<p><strong>カラン：</strong>スーパーナチュラル・スリラーなの。スラッシャーで、（怖くて）飛び上がるような作品じゃない。それよりも、プロットが人々を怖がらせるのよ。</p>
<p><strong>――あなたたちは、パラノーマルなことを信じていますか？　何か、この世のものではないようなことを。</strong></p>
<p><strong>カラン：</strong>私はとても懐疑的なの。でも、違う次元があることは信じている。私たちの宇宙は巨大なの。そして、私たちだけしかいないわけじゃない。でも、念力とかそういうことについては分からないわ。</p>
<p><strong>マクレガー：</strong>わからないよ。ただ僕らが理解していないエネルギーのようなものがあると思う。（理解していない）コミュニケーションみたいなものが。なぜなら、僕らは、言葉やビジュアルじゃない何かをお互いから感じると思うからだよ。ムードみたいなものをね。部屋に入って行くと、誰かを感じることがある。それは何なのか、よく理解できない。何年も会っていない人のことを考えていたら、次の日とかにその人から電話がかかってきたりする。そういうことがあるものだ。僕がよく理解できないエネルギーのようなものがあるんだ。そして、パラノーマルとか、特別な力とかは、そういう世界の一部なんだと思う。わからないけど、多分ね。</p>
<p><strong>――レベッカ・ファーガソンと一緒に仕事をしてどうでしたか？　彼女は今作でヴィラン（悪役）を演じているんですよね。</strong></p>
<p><strong>マクレガー：</strong>そうだよ。</p>
<p><strong>カラン：</strong>彼女はすごく可笑しいのよ。</p>
<p><strong>マクレガー：</strong>僕らは、彼女とは最後になるまで、それほど共演しなかった。見てもらえばわかるよ。今作には合流するたくさんのストーリーラインがあるんだ。まず初めに、若いダニーがいる。それから僕だ。あとはカイリーとレベッカ。 </p>
<p><strong>カラン：</strong>そして、すべてが合流するの。 </p>
<p><strong>マクレガー：</strong>それからは、すごい勢いで進むんだよね。彼女と一緒に仕事をするのは楽しかったよ。</p>
<p>（聞き手：細谷佳史）</p>
<p><!-- orig { --><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/EVQQ-BLSqLQ" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe><!-- } orig --></p>
<p><strong>『ドクター・スリープ』</strong><br />
11月29日（金）全国ロードショー<br />
公式サイト：<a href="http://bit.ly/2LKbl6n" rel="noopener noreferrer" target="_blank">doctor-sleep.jp</a></p>
<p>(c)2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved</p>
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		<title>小説と映画で異なる『シャイニング』をどのように扱ったのか　『ドクター・スリープ』監督＆プロデューサーインタビュー</title>
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		<pubDate>Mon, 07 Oct 2019 03:00:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[シャイニング]]></category>
		<category><![CDATA[ドクター・スリープ]]></category>
		<category><![CDATA[続編]]></category>

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		<description><![CDATA[スティーヴン・キングの同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した『シャイニング』。その惨劇から生き残ったダニーの40年後を描く映画『ドクター・スリープ』が11月29日（金）に日本公開を迎える。 今年8月、ロサン [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/08/doctor_sleep-1024x526.jpg" alt="『ドクター・スリープ』監督＆プロデューサーインタビュー" width="1024" height="526" class="alignnone size-large wp-image-32986" srcset="https://horror2.jp/files/2019/08/doctor_sleep-1024x526.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2019/08/doctor_sleep-300x154.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2019/08/doctor_sleep-768x395.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>スティーヴン・キングの同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した『シャイニング』。その惨劇から生き残ったダニーの40年後を描く<strong>映画『ドクター・スリープ』</strong>が11月29日（金）に日本公開を迎える。</p>
<p>今年8月、ロサンゼルスで各国のメディアを集めたロングリードインタビュー（先行取材）が実施され、同じくキング原作のNetflix映画『ジェラルドのゲーム』などでもタッグを組んだ、監督・脚本の<strong>マイク・フラナガン</strong>とプロデューサーの<strong>トレバー・メイシー</strong>が、キングやキューブリック、そして映画と小説それぞれの『シャイニング』について語った。</p>
<h3>キングとキューブリック、両者への敬意をいかにして表現したのか</h3>
<p><strong>――『シャイニング』はホラー映画ジャンルの傑作ですが、続編を作るためのアプローチはどういうものでしたか？　もちろん、大きなプレッシャーがあったと思いますが。</strong></p>
<p><strong>マイク・フラナガン監督：</strong>圧倒的なプレッシャーがあった。今でもそうだよ。キューブリックの影だけじゃなかったと思う。僕は子どもの頃からスティーヴン・キングに心酔して育った。だから、そちら側からもとても大きなプレッシャーがあった。なぜなら、キューブリックの映画に対するキングの意見が複雑なことはよく知られているからね（笑）。</p>
<p><strong>――（一同笑）</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>キングは、僕がストーリーテラーを志したきっかけの人物なんだ。そして『シャイニング』は、ホラー映画を作りたいと思った理由の一つだ。これら二つのことを踏まえて、失敗してもせめて恥ずかしくないものを作ろうとするのは、ものすごいプレッシャーだった。</p>
<p><strong>――あなたが今そのことに触れたのでお聞きしますが、一つのストーリーに対する二つの意見のバランスをどのように取ったんですか？</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>とても難しかった。それは、若い頃から僕の映画に対する意見を形成し、作り上げてきたキューブリック映画に特有なことは何なのか、と考えることであり、一方で、キングのキャラクターをどのように守るかということだった。キューブリックの『シャイニング』との多くの食い違いは、そこから来ていると思う。</p>
<p>ダニーの子ども時代の出来事は、明らかに大人になった彼を形成しているけど、キングはとても賢明なことに、『ドクター・スリープ』はまったく独自のストーリーにすると決めたんだ。それはダニーと少女アブラのストーリーなんだよ。それが試金石だった。もし僕らがキューブリックの『シャイニング』についてあまりに考えすぎると、そのプレッシャーにとても簡単に圧倒されてしまう。でももし、その代わりに、ダニーとアブラのストーリーのベストバージョンを語ることに集中すれば、『シャイニング』の要素がもっと受け入れられるようになり、もっと納得できるものになる。一般的に呪われたホテルや過去は、このストーリーに情報を与えるものだけど、その心臓音ではないと思うと、もっとずっとアプローチしやすいものになるんだ。</p>
<p><strong>トレバー・メイシー：</strong>他の言い方をすると、ただキューブリックの『シャイニング』の続編を作るようにと依頼されていたら、多分、僕らの答えは「ノー」だっただろう。でも、キングは僕らに設計図を与えてくれた。それは、キャラクターに基づいたもので、そういう意味で共感しやすいものだ。もしそういう設計図がなければ、この映画を作らない理由はたくさんあっただろう。</p>
<h3>『シャイニング』は「中毒」、『ドクター・スリープ』は「再生」の物語</h3>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>そして、彼がこれらのストーリーの間に作り出した違いは、同じコインの両側なんだ。なぜなら、キングの『シャイニング』とキューブリックの『シャイニング』は、中毒についてのストーリーなんだ。キングは、彼の中毒が、彼の家族にどういう影響を与えたのか分析していた時、それを書いたんだ。でも、『ドクター・スリープ』を書く前に、10年間シラフでいたことを考えると、『ドクター・スリープ』は再生について、そして（過去を）振り返ることについての小説なんだ。</p>
<p><strong>――「中毒」というのは、あなたにとってどんな意味がありますか？</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>僕にとって？　僕は、酒飲みのアイルランド人の長い家系の出身なんだ。だから、それは複雑な質問だよ。僕にとって中毒とは、僕らの本質の両面について熟考するようなものだと思う。僕らのある面は、何かをクリエイトしたくて、もう一つの面は、何かを破壊したいんだ。中毒がどういうものかというと、僕らが自分たち自身を破壊するということだ。愛する人たちを破壊するんだ。それはある意味、愛と同じなんだ。</p>
<p>「再生」は、まったく別のことだ。それは、すごく内省を必要とする。自分自身を、倫理的に整理することになる。ある意味、そのためには恐れ知らずでないといけない。それが、これら二つのストーリーの主要な違いなんだ。同じ人がそれら両方のストーリーを書いた。でも、それらをフェンスの反対側から書いたんだ。そして、『ドクター・スリープ』を書くために、キングはかなり内省しないといけなかった。ダニー・トランスが、ジャック・トランスの持っていた怒りや中毒と同じ問題を持っていたのは偶然じゃない。彼は、彼の父親の息子なんだ。だから、そういうことすべてが、彼の存在全体を形成してきた。</p>
<p><strong>メイシー：</strong>それが、今作を共感できるものにしていると思う。ほとんどの人々にとって、子ども時代の恐れとトラウマを分けることは不可能だ。でも、そのトラウマが、世界中に文学と映画というかたちで提示されたダニーのストーリーを語るのはとても興味深いよ。その人が大人になった時どういう人になっているのか。また、彼はトラウマをどのように扱っているのか。それは、僕らが描かずにはいられないことだった。そして、ユアン（・マクレガー）は、とても素晴らしい仕事をしたんだ。</p>
<h3>キングとキューブリックは世界の見方が異なる</h3>
<p><strong>――スティーヴン・キングと何か興味深いやりとりはありましたか？</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>キングは、自身の本の映画化にどうアプローチするかということに関して、とても興味深い人なんだ。彼は、製作過程のどの段階においても、とても大きな承認権を行使することが出来る。でも、彼は後ろの方にいることを選んだ。彼は、「僕はどちらにしても勝つことになる」と言っていたよ。もし映画がひどければ、人々は「原作の方が良かった」と言う。そして、もし映画が素晴らしければ、彼らは「もちろんそうだ。この素晴らしい本に基づいているからって言うんだ」ってね。</p>
<p><strong>――私にはこういう理論があるんです。間違っているかもしれませんが。彼がキューブリック映画を好きじゃなかったのは、キューブリックの映画の方が、彼の本より良かったからじゃないかと。</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>ワーオ。彼が何と言ったかは知ってるけど……。 </p>
<p><strong>メイシー：</strong>僕も知っているよ。</p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>彼は過去に、あの映画を「エンジンを積んでいないキャデラック」と言ったんだ。キューブリックの共感や人間性は、キングよりもあからさまではないカタチで現れている。キングは、心のうちを率直に話す傾向がある。『シャイニング』の興味深いことは、スティーヴン・キングが、彼の家族や彼のアルコール中毒について、彼自身の心の中で深く考えていることだと思う。キューブリックは、正気や狂気、核家族の崩壊を考えている。キングが言ったように、「この氷の世界の中で」ね。一方、キングのストーリーは、最後までには「この火の世界の中で」となるんだ。彼らは二人とも、同じストーリーを違う見方で見ているんだ。</p>
<p>僕らにとっては、キューブリックが作り上げた映画的世界を完全に受け入れ、祝福することなしに、『ドクター・スリープ』にアプローチすることは出来ないと思った。キングとのやりとりのトリックは、「はい。僕たちは、あなたがやったことに敬意を払います」と言うことだった。そして、呪われたホテルで彼がトランス一家をどう扱ったかという、今では映画の正典になっていることを変更しない、ということだった。過去に遡って、それを変えたりしないということだよ。僕らがやろうとしていることは、キングがダニーのために用意したジャーニーが守られるようにすることだった。彼は、ジャックのストーリーは映画の『シャイニング』で守られていないと感じたんだ。だから、それを調整するのは大きなチャレンジだった。彼がダニーのために作った新しいストーリーの中で、スティーヴンにとって重要だったのに、キューブリックが使わなかった多くの要素をそこでちゃんと描くようにすることだった。あのストーリー、あの映画のためには、キューブリックはそれらのことをやる必要はなかった。僕らの映画では、必要だった。</p>
<h3>難航したホテルの再建</h3>
<p><strong>――呪われたホテルをどのように再現したのか教えてくれますか？</strong></p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>僕らはキューブリックの設計図で始めたんだ。ワーナーは、今でも彼のプロダクション・デザインのすべてを持っているんだ。でも、設計図に基づいてホテルを再現することは出来なかった。キューブリックはその設計図に従わなかったからだよ。準備中、僕らはあの映画を何百回と見た。そして、建設中にはフレームと設計図を比べるために、いつでも映像を見られるようにしていた。僕にとって最も深遠な瞬間は、初めて完成したセットに足を踏み入れた時だった。僕らは、出来る限り、すべてのちょっとしたディテールにいたるまで忠実に作ろうと必死で頑張った。たとえ、それがほぼ不可能であってもね。それはまるで、自分自身の記憶の中に足を踏み入れるみたいなんだ。呪われたホテルの空間は、僕らの想像の中に存在するんだ。僕ら多くの人々にとっては、子ども時代以来そうなんだ。 </p>
<p><strong>メイシー：</strong>僕らが格闘したもう一つの疑問は、呪われたホテルの玄関はどこかということだったよ。</p>
<p><strong>フラナガン監督：</strong>それは答えるのがもっとも難しい質問だ。どこにロビーのドアがあるのか、みなさんに見つけてもらいたいな。なぜなら不可能だからだよ。</p>
<p><strong>メイシー：</strong>もしわかったら、僕にメールして（笑）。</p>
<p>（聞き手：細谷佳史）</p>
<p><!-- orig { --><center><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/EVQQ-BLSqLQ" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></center><!-- } orig --></p>
<p><strong>『ドクター・スリープ』</strong><br />
11月29日（金）全国ロードショー<br />
公式サイト：<a href="http://bit.ly/2LKbl6n" rel="noopener noreferrer" target="_blank">doctor-sleep.jp</a></p>
<p>(c)2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>AKB48・山田菜々美が初主演に挑んだ病院ホラー『黒看』「以前は完全に怖いものを拒否していたけど……」</title>
		<link>https://horror2.jp/27707</link>
		<comments>https://horror2.jp/27707#respond</comments>
		<pubDate>Sat, 19 Jan 2019 23:30:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>

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		<description><![CDATA[人は生きている限り、恨みをかう……。実録怪談集「怪談実話　傑作選“弔”」に収録されているエピソードを「AKB48」のチーム8に所属する山田菜々美が映画初主演を務めた映画『黒看』（クロカン）。現在Blu-ray、DVDが発 [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/01/640.jpg" alt="" width="640" height="427" class="alignnone size-full wp-image-27710" srcset="https://horror2.jp/files/2019/01/640.jpg 640w, https://horror2.jp/files/2019/01/640-300x200.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /><br />
人は生きている限り、恨みをかう……。実録怪談集「怪談実話　傑作選“弔”」に収録されているエピソードを「AKB48」のチーム8に所属する山田菜々美が映画初主演を務めた映画『黒看』（クロカン）。現在Blu-ray、DVDが発売中だ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/01/2e9c4a0f4a1f771e.jpg" alt="" width="566" height="800" class="alignnone size-full wp-image-27708" srcset="https://horror2.jp/files/2019/01/2e9c4a0f4a1f771e.jpg 566w, https://horror2.jp/files/2019/01/2e9c4a0f4a1f771e-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 566px) 100vw, 566px" /></p>
<blockquote><p><strong>『黒看』ストーリー</strong><br />
のどかな田園地帯にある病院に看護師として勤務する麻間利江（山田菜々美）。<br />
その利江の勤める病院にある日診察に訪れた乗田雪子（佐伯香織）は原因不明の病状に悩まされていた。<br />
新婚の雪子は近頃、夫に触れられるとその部分を含め身体中に蕁麻疹が発症するのだ。<br />
同時に雪子が通院するようになったその頃から院内でも不可思議な事が起こる。<br />
雪子の症状と現象から只ならぬ妖気を悟った看護師長の務目（広瀬真寿美）は病院内に渦巻く怨念や嫉妬、恨みなどを除霊の如く看護する黒い看護師、通称&#8221;黒看（クロカン）&#8221;の松友岬（百川晴香）を呼び寄せ、雪子を取り巻く邪悪な病状を取り除く事を図る。<br />
利江はそんな黒看の存在を否定するのだが雪子の症状が悪化する事でその邪悪なモノを目の当たりにする。<br />
次第に黒看の存在を受け入れていく利江は雪子の症状と対峙する岬を見て恐ろしい真相を知る事になる。</p></blockquote>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2019/01/640-1.jpg" alt="" width="640" height="427" class="alignnone size-full wp-image-27709" srcset="https://horror2.jp/files/2019/01/640-1.jpg 640w, https://horror2.jp/files/2019/01/640-1-300x200.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /><br />
様々な怪奇に翻弄される看護師、利江を演じた山田菜々美に話を聞いた。</p>
<p><strong>●今回の作品は最初に出演が決まった時、率直に何を思いましたか？</strong></p>
<p>すごくうれしかったのですが、主演ということで一気に緊張や不安が出て、自分にできるのかなという気持ちが大きくなってしまいました。でもやるからにはできることをやろうと思い、前向きに取り組めました。</p>
<p><strong>●今思い返すと、主演という大任をまっとうしていかがですか？</strong></p>
<p>演技って、すごく楽しいなと思いました。最初はセリフを覚えることでいっぱいいっぱいでしたが、次第にいろいろな方に相談したりして演技のイメージをして、自分なりに精いっぱいできたかなと思っています。</p>
<p><strong>●主人公と“クロカン”の、因果のような関係性が見ものでしたね。</strong></p>
<p>わたしが演じた麻間利江は何事も頑張っていて、人前で明るくふるまっている看護師ですが、過去にひとつ引っかかる部分があって、それをずっと引きずっている。その状態で生活していくうちにクロカンという存在と出会うけれど、彼女は理解していないので観ている皆さんと一緒にお話が進み、一緒にクロカンを知っていく展開になっているので、いつの間にかストーリーに引き込まれていってしまうなって思いました。</p>
<p><strong>●クロカンって、人によって違いますよね。恐怖の象徴というか。</strong></p>
<p>共演者の方々もそれぞれ違いますし、自分だったらどうするかは考えました。最近は映画やドラマを観ていても自分に置き換えたりするようになってきて、演技の楽しみも教えていただいた気がしています。</p>
<p><strong>●そもそもホラー系はお得意ですか？</strong></p>
<p>苦手です（笑）。ひとりで観ようとはなかなか思わないので、今回かなり頑張りました。ちょっとしたことでもびびってしまうタイプなので、撮影現場も怖かったですね。夜の病院だったので、そわそわしながら待機していて、カメラが回った瞬間に堂々とできるように頑張りました。</p>
<p><strong>●よく聞くような怖いエピソードはありましたか？</strong></p>
<p>深夜の撮影でわたしがひとりだった時に、道に迷っているという女の方が病院に入ってきた時は「観てしまった！」と思って怖かったです。もともと撮影現場は最初から怖くて、何かが出そうとは思っていました。</p>
<p><strong>●え？　マジのやつですか！？</strong></p>
<p>いえ、ただ道に迷っている女性だったみたいで、撮影している照明を見かけて入ってきたのか偶然なのか。不思議ですが、普通の方でした。</p>
<p><strong>●準備という意味で、何かホラー作品は観ましたか？</strong></p>
<p>『着信アリ』を観ました。怖いシーンはチラチラ目を細めながらでしたが、すごく勉強になりました。勉強するという気持ちで観ると、怖いシーンでも怖がっている表情の方法などがわかるので、とてもよかったです。</p>
<p><strong>●ホラー映画に出ると、好きになってしまう人も少なくないようですが？</strong></p>
<p>そこまではさすがにですが（笑）、たまには観てみたいなと思うことはあります。チャレンジ精神です。以前は完全に拒否していたので、今後チャレンジしたいなと思います。好きな女優さんが出ている映画って観てみたくなるじゃないですか。でも、なかなか怖くて観れないままで。</p>
<p><strong>●どなたでしょう？</strong></p>
<p>前田敦子さんです。</p>
<p><strong>●あー！『クロユリ団地』！　けっこう怖いですよ。大先輩の作品ですね。</strong></p>
<p>そうなんですよ～。本当に早く観たくて観たくて。でも映画が公開した当時、映画館にどうしても行く勇気がなくて、いまだに観ていなくて。</p>
<p><strong>●今回の作品を経て、演じることへの意識は変わりましたか？</strong></p>
<p>この映画がきっかけで、もっともっといろいろな演技をしたいと思いました。もともと演技経験はほぼなかったのですが、最初はそれこそ演技って何だろう？　くらいの感じであたふたしていましたが、自分なりに考えて、今回の作品は駆け抜けたつもりです。ゆくゆくは、何でも表現できるエンターティナーを目指しているので、日々頑張りたいです。</p>
<p>今日はありがとうございました！</p>
<p>取材＆文章；ときたたかし</p>
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		<title>USJハロウィンが相変わらず怖いんじゃ　この秋登場の新アトラクション3種をビビリながら体験したぞ！</title>
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		<pubDate>Tue, 30 Oct 2018 02:30:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[イベント]]></category>
		<category><![CDATA[USJ]]></category>
		<category><![CDATA[ハロウィン]]></category>
		<category><![CDATA[レポート]]></category>

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		<description><![CDATA[現在USJでは、秋イベ「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」を11月4日（日）まで開催中だが、USJハロウィーンの真骨頂、恐怖の「絶叫ハロウィーン」系コンテンツが今年はパワーアップ！　この秋新たに登場した3種類の新ホ [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/sub9.jpg" alt="" width="2756" height="1948" class="alignnone size-full wp-image-26281" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/sub9.jpg 2756w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-300x212.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-768x543.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-500x353.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 2756px) 100vw, 2756px" /><br />
現在USJでは、秋イベ「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」を11月4日（日）まで開催中だが、USJハロウィーンの真骨頂、恐怖の「絶叫ハロウィーン」系コンテンツが今年はパワーアップ！　この秋新たに登場した3種類の新ホラー・アトラクションを体験したので、大絶叫レポート！</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/sub13.jpg" alt="" width="2362" height="1575" class="alignnone size-full wp-image-26283" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/sub13.jpg 2362w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub13-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub13-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub13-500x333.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 2362px) 100vw, 2362px" /><br />
<strong>■「サイレンス・イン・ザ・ゴーストシップ」</strong></p>
<p>ちょうどいま映画界では＜音を立てたら、即死！＞などと物騒な映画『クワイエット・プレイス』が話題ですが、USJでも偶然、パーク史上初の音をたててはいけないサイレント・ホラー・メイズ、「サイレンス・イン・ザ・ゴーストシップ」が新登場。これは呪われた幽霊船を舞台にした新登場のホラー・メイズで、音を立てれば体を狙いしのび寄るゴーストが捕まえに来るという、新感覚のホラー・アトラクション。なので、気配を殺して息をひそめていれば恐ろしいゴーストはスルーするものの、ツレが叫ぼうものなら、思い切り巻き添えに！　自力でサバイブできるものでもない、まるで人生を象徴しているかのようなリアルな緊迫感がたまらない！</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/sub10.jpg" alt="" width="2756" height="1948" class="alignnone size-full wp-image-26282" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/sub10.jpg 2756w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub10-300x212.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub10-768x543.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub10-500x353.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 2756px) 100vw, 2756px" /><br />
<strong>■「ザ・サバイバル～デッドマンズ・フォレスト2～」</strong></p>
<p>以前も登場した「デッドマンズ・フォレスト」の新作は、自分の力で戦い、選び、生き残る、新形態のミッション型ホラー・メイズにパワーアップ！　ゲストは、薬物に汚染された異形のクリーチャーが巣食う、狂気の地獄へと放たれ、自我を失ったバケモノたちに追われる緊急事態のなか、数々の分かれ道、生死を賭けた戦いに遭遇することに。ゲスト自身が罠を仕掛け、選択して、ミッションをクリアすることで生還することができるという新メイズ構成に注目で、今年最大の注目メイズである「ホテル・アルバート」にも似た没入型ホラーは、ゲスト自身が物語の一員となるような感覚で、恐怖感も倍増。あと、けっこう普通に濡れるのでカッパなど。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/sub9.jpg" alt="" width="2756" height="1948" class="alignnone size-full wp-image-26281" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/sub9.jpg 2756w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-300x212.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-768x543.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/sub9-500x353.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 2756px) 100vw, 2756px" /><br />
<strong>■「インシディアス～ザ・ラスト・キー～」</strong></p>
<p>こちらも映画がモチーフの新ホラー・アトラクションで、あの大ヒットホラー映画『インシディアス 最後の鍵』の世界を舞台したホラーメイズだ。あの全米で大ヒットを記録したホラー映画の世界が完全再現され、不気味な一軒家で繰り広げられる、恐ろしい亡霊との戦いの目撃者になるという展開。事前に映画を観ていると、「おお！」となる瞬間もしばしばで、腰を抜かすほどの恐怖を用意しているUSJ最高！　最高オブ最高。ちなみに映画モチーフ系では、今年も「貞子 ～呪われたアトラクション～」、「カルト・オブ・チャッキー～チャッキーの狂気病棟～」も、相変わらずの恐怖系アトラクションなので、あわせておすすめをしておこうと思います。</p>
<p>さすがのUSJクオリティーだけあって、どのホラー・アトラクションも美意識が高い恐怖が特徴的。次に憑りつかれるのは、あなたかもしれない！</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7931.jpg" alt="" width="3984" height="2656" class="alignnone size-full wp-image-26279" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7931.jpg 3984w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7931-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7931-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7931-500x333.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 3984px) 100vw, 3984px" /><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7942.jpg" alt="" width="3984" height="2656" class="alignnone size-full wp-image-26280" srcset="https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7942.jpg 3984w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7942-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7942-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/10/IMG_7942-500x333.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 3984px) 100vw, 3984px" /><br />
文章・写真：ときたたかし</p>
<p>※画像はあくまでもイメージです。紹介したエンターテインメントや現地イベントの内容などすべての情報は予告なく変更になる場合があります。</p>
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		<title>ごく一部しか成功例が無い“低予算スリラー”で何か新しいのかを考えた『ダウンレンジ』北村龍平監督インタビュー</title>
		<link>https://horror2.jp/25797</link>
		<comments>https://horror2.jp/25797#respond</comments>
		<pubDate>Sat, 22 Sep 2018 05:00:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ホラー通信</dc:creator>
				<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ダウンレンジ]]></category>
		<category><![CDATA[北村龍平]]></category>

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		<description><![CDATA[「VERSUS」「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」などで知られふ北村龍平監督が手がけたシチュエーションスリラー『ダウンレンジ』が現在公開中。 6人の大学生が相乗りした車が広大な山道を横断中にタイヤがパンク。実はそ [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/09/640-1-1.jpg" alt="" width="640" height="351" class="alignnone size-full wp-image-25799" srcset="https://horror2.jp/files/2018/09/640-1-1.jpg 640w, https://horror2.jp/files/2018/09/640-1-1-300x165.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/09/640-1-1-500x274.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /></p>
<p>「VERSUS」「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」などで知られふ北村龍平監督が手がけたシチュエーションスリラー『ダウンレンジ』が現在公開中。</p>
<p>6人の大学生が相乗りした車が広大な山道を横断中にタイヤがパンク。実はそれはただの事故では無く、誰かからの銃撃であると気付き、そこから恐怖がスタート……。この“終わりなき絶望”を北村監督はどう作り上げたのか。話を聞いた。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/09/IMG_2385-1024x683.jpg" alt="" width="1024" height="683" class="alignnone size-full wp-image-25812" srcset="https://horror2.jp/files/2018/09/IMG_2385-1024x683.jpg 1024w, https://horror2.jp/files/2018/09/IMG_2385-1024x683-300x200.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/09/IMG_2385-1024x683-768x512.jpg 768w, https://horror2.jp/files/2018/09/IMG_2385-1024x683-500x333.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
<strong>■謎のスナイパーに狙われていく者たちという、ありそうでないようなアイデアが本当に素晴らしいですね！</strong></p>
<p>低予算でアクションの製作は難しく、となるとホラーやスリラー系になるなかで、でも『ソウ』シリーズや『キューブ』シリーズなど、ごく一例しか成功例がないわけです。何が新しいのか、何が怖いのか、って話をしている時に脚本家がポロっと言ったのが、「スナイバーに狙われたら？」って。僕はアメリカに暮らしていることもありますが、それほど恐ろしいことはないんです。見えない場所から撃たれたら、もうなすすべがない。現実では絶対に遭遇したくない状況ですが、映画の題材としてはまさに「それだ！」と。これは金脈だぞって、ふたりで掘り下げて。</p>
<p><strong>■その対象となる若者たちの演技力や存在感もリアルでした。たいがいホラー映画だと無名の若者というだけで死亡フラグとわかりますが、わからない感じが秀逸でした。</strong></p>
<p>軍人の娘ケレンを演じたステファニーは演技経験豊富ですが、もうひとりの大人しいジョディを演じたケリー、まだ演技学校の学生でした。でも、経験がある人よりもよかったりするんです。その初々しい感じ、危うげな頼りない感じがね。上手な芝居をしてしまうことばかりが、必ずしもベストではない。それよりもその人が背負ってきたものとか、経験してきたものが出るほうがいいと思うタイプで、そうやって選ぶ基準は昔と変わらないですね。『あずみ』(03)で上戸彩を見た時、まだ無名のブラッドリー・クーパーを見た時とか、直感としかいいようがないけれど、ずっと一貫しています。</p>
<p><strong>■大人気作の『VERSUS -ヴァーサス-』(01)の頃の北村監督に戻ったみたいなことも言われているようですが、ハリウッドのシステムへの挑戦的な意味合いもあったのでしょうか？</strong></p>
<p>規模が大きい分、時間もかかれば、様々な意見にコントロールされていくのがハリウッドシステムなので、そこをあえて無視してインディペンデント体制で作ったことが挑戦と言えば挑戦でしょうか。通常のハリウッドの流れで作るのではなく、日本の、しかもアニメをメインにしている真木太郎プロデューサーと組んで、これまでのノウハウを活かし、完全なインディペンデント体制で作り上げたのがこの作品。それで『VERSUS -ヴァーサス-』(01)の時代に戻ったと、言われているのかもしれませんね。</p>
<p><strong>■実際に撮り上げてしまうことがまずすごいですよね。</strong></p>
<p>ハリウッドでインディペンデント体制で本当にやりきれるのか？　と最初に真木プロデューサーに言われましたが、伊達にこの街で7年サバイブしてきていないからと、今まで培ってきたノウハウと経験値と人脈でならできる、と。映画製作というのは、時にまるで内部テロリストとのバトルで、本来、味方であるべきいろいろな人たちと戦わなくちゃいけないこともあるのですが、今回はそういうことはなく、内容的にはやりたいことをやりたいようにやりきれました。インディペンデント体制でなければこうはいかなかったと思います。</p>
<p><strong>■また、『激突！』(71)を初めて観た時のショックがよみがえりましたが、どういう映画に影響を受けましたか？</strong></p>
<p>僕は『ヒッチャー』(86)という映画が大好きで、素晴らしいと思っています。今回の映画に出てくる敵のスナイパーの設定についても、もちろんアイデア段階ではいろいろな意見を言う人がいましたが、僕は超自然的な存在にしようと決めていました。軍人上がりやテロリストにする気はまったくなかったので、スナイパーという形式はとっていても、僕の中では『死』そのものを象徴しているキャラクター。一番影響を受けている作品は、『ハロウィン』シリーズのマイケル・マイヤーズですね。人間なのか何なのかもわからないじゃないですか。ああいう存在にしたかった。</p>
<p><strong>■そういう情熱的なこだわりが『ダウンレンジ』みたいな面白い作品に機能的に結実していくのだなと、今回改めて痛感しました。</strong></p>
<p>自分にしか生み出せないものをなんとかして作りたいという欲求が、『ゴジラ FINAL WARS』(04)を撮っていても『ルパン三世』(14)を撮っていても、それこそ『あずみ』(03)の頃からありました。『あずみ』(03)の時は縦に360度回るカメラワークでチャンバラを撮ったり、『マッドマックス』シリーズみたいな荒くれ者が集まる宿場町を撮りたいとか、『ゴジラFINAL WARS』(04)でも動きが早くて総合格闘家みたいなゴジラにしたいとか。あまり個性を出しすぎるとメジャーやコマーシャルからは遠ざかっていくけれども、個性を殺してまでメジャーを撮るのならば、何故自分がやる必要があるのか？　クリエイティブはいつもそのバランスとの戦いです。『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベルの映画は僕も大好きだし面白いですが、監督の個性はあまり感じられません。クリストファー・ノーランのような監督は作家性を十分に持ち込みながらもメジャー作品を撮れる稀有な才能だと思います。僕もあんな風に、どんな題材であれ、自分の作家性を感じさせられる監督でいたいなと思います。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://horror2.jp/files/2018/09/640-2.jpg" alt="" width="640" height="323" class="alignnone size-full wp-image-25810" srcset="https://horror2.jp/files/2018/09/640-2.jpg 640w, https://horror2.jp/files/2018/09/640-2-300x151.jpg 300w, https://horror2.jp/files/2018/09/640-2-500x252.jpg 500w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /><br />
(C)Genco. All Rights Reserved.</p>
<p><strong>『ダウンレンジ』</strong><br />
<a href="http://downrangethemovie.com" rel="noopener" target="_blank">http://downrangethemovie.com</a></p>
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