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えっ 裸で何してんの? 『リング』『キューブ』と同じ賞に輝いた映画『ボーグマン』が奇妙すぎる

2014.10.02 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

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きわめて奇妙で魅力的な映画がやってきました。10月25日より日本公開となる映画『ボーグマン』です。
“シッチェス・カタロニア国際映画祭”でグランプリを受賞し、過去の受賞作『死霊のしたたり』『キューブ』『リング』などの錚々たる作品と肩を並べることとなった『ボーグマン』とは一体どんな映画なのか、ご紹介いたします。

予告編を見てもヒントが少ないのですが、ざっくり言うと奇妙な男たち=“ボーグマン”が、ある一家の生活のなかにごく自然に入り込み、一家を支配していってしまうお話です。

この奇妙な男ってのがほんと奇妙です。
見た目は人間ですが、土の中に住んでます。さらに、神父さんらに追われてます。居場所を突き止められたボーグマンは慌てて土から逃げ出し、仲間の棲み家(もちろん土の中)にも合図をして「ずらかるぞ!」という感じでみんなで逃げていきます。
なにこれファンタジー? こいつらモグラの妖精かしら? と思ってしまいますが、お話が進むにつれなんだか怖くなってまいります

逃げ出したボーグマンは高級住宅街のひとつの家を訪ね、「風呂を貸してくれ」と頼みます。風貌がどう見てもホームレスなもので主人に追ん出されるわけですが、彼はこの家族のちょっとした心の隙につけ入り、巧妙に家庭のなかに入り込みます。さらには邪魔者を容赦なく殺害し、ついにこの家に住み込むまでになってしまうんですね。しかも死体の処理方法も理解不能。奇妙というか、“珍妙”です。

彼が入り込んでから、小さなほころびが広がってギクシャクとし始める家族。夜な夜な、寝ている奥さんのそばに裸で座り込むボーグマン。一体なにをしているの? なにが目的なの? 彼の行動のひとつひとつが気になってグイグイと引きこまれてしまうわけですが、その頃にはもう、あなたは彼らの罠にはまってしまっています。

マザーグースのようなファンタジー感とヒヤッとする怖さをたずさえたこの映画。客観的に見れば不気味な彼らも、自分が当事者となったら、彼らを追い出すことはできないかもしれません。
映画『ボーグマン』は、10月25日よりスタートする“シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014”にて公開。ボーグマンの罠に是非、はまってみて!

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ボーグマン
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