
全編“犬視点”で描くホラー映画『GOOD BOY/グッド・ボーイ』が7月10日(金)より公開。監督とプロデューサーのインタビューが到着した。
本作は、得体の知れない邪悪な何かから飼い主を守ろうと奮闘する犬を描いている。田舎の実家に引っ越した飼い主と犬のインディ。やがてインディは、闇に潜む超常的な存在に気付く。

監督は、本作が長編デビュー作となるベン・レオンバーグ。主人公のインディをレオンバーグ監督の愛犬(名前は同じくインディ)が演じており、撮影には3年の月日を要したという。インディは、2026年のアストラ映画賞「ホラーまたはスリラー作品部門」で最優秀演技賞を受賞する歴史的快挙を達成している。
インタビューでは、レオンバーグ監督とプロデューサーでパートナーのカリ・フィッシャーが、そんな本作のアイデアや制作の裏側について語っている。

左からインディ(主演俳優)、ベン・レオンバーグ(監督)、カリ・フィッシャー(プロデューサー)
Q.『GOOD BOY/グッド・ボーイ』の最初のインスピレーションは何だったのでしょうか?
ベン:たぶん何百万回目かに『ポルターガイスト』を観たあとだったと思います。あの映画はゴールデン・レトリバーが家の中をうろつくところから始まりますよね。人間たちよりも先に、犬が明らかに“何か”超自然的な存在を察知している。それと組み合わさったのが、たぶんすべての犬の飼い主が一度は経験したことのある、すごく身近な不安です。「どうして真夜中に犬が突然吠え出すんだろう?」とか、「なぜ何もないところをじっと見つめているんだろう?」とか。それが、物語全体を膨らませていくための“核”になりました。出発点はそこでした。

Q.「犬の視点から見たお化け屋敷」というアイデアは、どのように生まれたのですか?
ベン:いわゆる“お化け屋敷”という設定については、映画の冒頭で、観客が「これ、前にも見たことがあるぞ」という既視感を持つようにしたかったんです。つまり、典型的な幽霊屋敷ものの導入ですね。古くて不気味な家で、長い間誰も住んでいない。そして、「あれ? 犬が何もないところを見つめている」「地下室に入ろうとしない」――そういうお決まりの状況です。でもそこから先は、犬ならではの、とても“犬的”な展開やひねりが加わっていきます。最初に見えていたものが、必ずしもその通りではない、という方向に進んでいくんです。

Q.現場でインディと一緒に作業するプロセスについて教えてください。
カリ:インディと一緒に仕事をするのは、とにかく楽しかったです。というのも、彼は私たちの犬なので、毎日一緒に遊んでいるような感覚でしたし、彼自身も楽しんでいたと思います。とても賢い犬で、仕事を与えられるのが好きですし、刺激を受けるのも大好きなんです。ただ、映画作りには本当に膨大な忍耐が必要でした。制作において、時間こそが最大の資源でしたね。毎日が「今日は彼に何ができるか」「何ができないか」を見極めて、それに合わせて問題解決をしていく作業でした。
ベン:小さな家族プロジェクトでしたね。3年にわたって、合計400日くらい、ほとんどの時間を僕たち3人だけで、インディを中心にどうやって映画を作るか考え続けていました。

Q. ホラーファンや動物好きを含め、観客にこの映画から何を持ち帰ってほしいですか?
ベン:この映画は、犬との関係についての証だと思います。とてもシンプルで、誰もが共感できる無条件の愛が描かれています。ホラー映画ですが、飼い主を守るために何でもする犬の物語でもある。観た人が自分の犬のことを思い出してくれたら嬉しいですね。
カリ:あなたがよく言うように、これはホラーだけど、犬にとっては別の物語ですよね。
ベン:そう。これは人間にとってはホラー映画でも、インディにとってはラブストーリーなんです。最初から、この犬はこの男と強く結ばれていて、彼を守るためなら何でもする。それはとても分かりやすい感情です。
『GOOD BOY/グッド・ボーイ』
7月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開
監督・脚本・製作:ベン・レオンバーグ
共同脚本:アレックス・キャノン
共同製作:カリ・フィッシャー
出演:インディ、シェーン・ジェンセン、ラリー・フェセンデン、アリエル・フリードマン
2025年/アメリカ/英語/73 分/5.1ch/シネスコ/カラー/原題:GOOD BOY/配給:アット・エンタテイメント
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