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「“死”はすぐ目の前にある」 深海の救出劇を描く実話スリラー『ラスト・ブレス』リアルを追求した水中撮影メイキング

2025.09.10 by

深海の救出劇を描く実話スリラー『ラスト・ブレス』リアルを追求した水中撮影メイキング

極寒の海底、通信は途絶え、酸素はわずか……。実話をもとに、悪夢のような状況に取り残されたダイバーの過酷な救出劇を描くサバイバル・スリラー『ラスト・ブレス』が9月26日(金)より公開。リアリティを追求した海底シーンの撮影の裏側を明かすメイキング映像が解禁された。

“地球上で最も危険な職業”とも称される飽和潜水士のクリス。海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る役割を担っているが、視界が閉ざされた水深91メートルの極寒の海底で孤立し、海上との通信手段や酸素供給を失ってしまう。人々はこの若き潜水士の過酷な救出に挑む。

本作を手掛けたアレックス・パーキンソン監督は、水中撮影のプロフェッショナルでもある。映像では、巨大なタンクを用いて深海を再現した撮影風景とともに、パーキンソン監督が撮影を振り返っている。水中シーンはマルタ島の「マルタ・フィルム・スタジオ」で行われ、屋外にある直径100メートル、水深11メートルほどのタンクに海水を入れ、巨大な深海のセットを作った。海水を使用することで深海の粒子が表現できるのだという。撮影は3週間かけ、深夜から夜通し撮影することで、暗く孤独な海底のリアリティを徹底的に再現した。地上で撮影されたものをCGで水中に見せるような技術は一切使用されず、すべてキャストやスタッフが実際に潜水しながら撮影したという。潜水士を演じたシム・リウやフィン・コールは、ほとんどスタント無しで水中での演技に臨んだそうだ。

作品を鑑賞した清水崇監督(『呪怨』『あのコはだぁれ?』)は、深海のプロフェッショナルが突如“死”に直面する本作について、「普段、意識しない“死”は実は常日頃からすぐ目の前にある。本作は潜水士の実話だが、そんな当たり前の事を改めて意識し、“生”を謳歌しようと思わされる 緊迫の90分……」とコメントしている。

『ラスト・ブレス』
9月26日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

出演:ウディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール、クリフ・カーティス
監督:アレックス・パーキンソン 原作:ドキュメンタリー『ラスト・ブレス』(メットフィルム)
脚本:ミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン&デヴィッド・ブルックス
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ

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