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人面魚、ゴシックホラー、モフモフ殺人羊。 『未体験ゾーンの映画たち 2020』ラインナップ第一弾ホラー系作品まとめ

2019.11.15 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


東京・大阪にて毎年1月から開催されている劇場発信型映画祭『未体験ゾーンの映画たち』が2020年も開催決定。第一弾ラインナップとして解禁となった6作品から、ホラー系作品3作品をご紹介。

同映画祭は、様々な理由から⽇本公開が⾒送られてしまう傑作・怪作映画を一挙に上映し、劇場未公開を阻止するというコンセプト。ホラー・スリラー系作品の上映も多く、ラインナップが発表されるこの時期になると、未体験リピーターたちはソワソワしはじめるのである。

今回は、台湾ホラーにゴシック・ホラー、そして13年の時を経て待望の日本上陸を果たす羊ホラーがラインナップされている。

ビビアン・スー主演『⼈⾯⿂ THE DEVIL FISH』


台湾の都市伝説をベースに、親⼦の絆と恐怖を描く『紅い服の少⼥』シリーズの第3弾。台湾の⺠話でもある、⼈の顔をした呪われた“⿂”の恐怖を圧倒的な視覚効果と演出で描く。主人公のヤフィをビビアン・スーが演じる。

何年か前に家族全員が父親によって殺されたマンションに、悪霊が憑りついていた。悪魔払いの依頼を受けた霊媒師のリンは、その小さな悪魔を魚の体内に閉じ込めた。一方、離婚問題に苦しんでいるシングルマザーのヤフィの息子チャオハオは、母親を元気づけるためビデオコンテストに応募して、旅行を母親にプレゼントしようとしていた。少年チャオハオは悪魔払いの儀式を秘かに録画しようと忍び込んだ先で、魚の死体から稚魚が出現しているのを見つける。彼はその小さな魚を持ち帰り、自宅の水槽に入れた……。

血塗られた楽譜の謎をめぐるゴシック・ホラー『デビルズ・ソナタ』


脈々と続くゴシック・ホラーのジャンルに新たな傑作。『ブレードランナー』の名優ルトガー・ハウアーが、主⼈公の⽗・謎めいた作曲家マーロウを演じる。

若き天才女性ピアニスト・ローズのもとに、幼い頃に生き別れた父の訃報が届く。彼女の父はかつて一世を風靡しながら突然姿を消した著名な作曲家マーロウだった。ローズは遺産を整理するためにフランスの田舎町にある古めかしい屋敷を訪れる。そこには父が死ぬ間際に作曲していた「バイオリンソナタ作品54」と題した楽譜が残されていた。ところが、楽譜には幾つもの謎のシンボルが記されており、ローズは屋敷の中で“何か”の存在を感じるようになる。ローズはマネージャーのチャールズと共に楽譜の謎を解き明かしていくが、そこには血塗られた秘密が隠されていた――。

世界初公開から13年! 満を持しての⽇本初公開『ブラックシープ』


ニュージーランドののどかな牧場で、遺伝子工学によって産み出された殺人羊が次々と恐怖へと陥れる! 殺⼈⽺の描写はCGに頼らず、1,000匹を超える本物の⽺や、アニマトロニクスの⽺で表現されている。驚くべき特殊メイク、ゴムの⾎のりも⼭ほど投⼊。『ロード・オブ・リング』3部作や『キング・コング』などの作品を通して開発された膨⼤な量のスキルやインフラが活用されている。

羊恐怖症でセラピーに通っていたヘンリーは、農場を売るために兄のアンガスに呼び出され、久しぶりに里帰りする。しかしそこでは、アンガスの無謀な遺伝子操作実験が行われていた……。無思慮な動物愛護団の2人が、アンガスの研究所から突然変異した羊を農場に放すと、何千匹もの羊が、血に飢えた捕食動物へと変貌していく。さらに、一度感染した羊にかまれた者は、恐ろしい影響を受けるようだ。ヘンリーは、極悪非道な兄から牧場の所有権を取り上げるため、自ら立ち上がらなければならない。そして羊の侵略を阻み、ニュージーランドの牧草地に平和を取り戻すのだ!

『未体験ゾーンの映画たち 2020』
2020年1⽉3⽇(⾦)より、ヒューマントラストシネマ渋⾕にて開催
※シネ・リーブル梅⽥では2020年2⽉下旬より開催予定

[鑑賞料⾦]1,400円均⼀(毎週⽔曜、毎⽉1⽇は1,200円均⼀)、リピーター割引あり、TCG会員割引あり

https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2020

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