不条理ホラーショートフィルム集「NN4444」で話題を集めた映画レーベル「NOTHING NEW」が新作を発表。『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の近藤亮太が監督を務める中編ホラー映画『〇〇式』が劇場公開されることが決定した。ホラー作家のくるむあくむが共同脚本を手掛ける。
『〇〇式』は、どこかに存在する、とある“式”の話。鑑賞をしながら“式”の正体を探り、式とは何かを考える40分の“参列型”映画となっている。
メインキャストは、『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の九⼗九⻩助(かいばしらから改名)、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の旅館の息子役で鮮烈な印象を残した吉田ヤギ。
<第一弾予告編>
本作は6⽉27⽇(⾦)より下北沢のシモキタ – エキマエ – シネマ「K2」にて先⾏上映が行われ、7⽉4⽇(⾦)より東京菊川 Stranger、京都 出町座、名古屋 シネマスコーレ、栃⽊ ⼩⼭シネマロブレなど全国の劇場にて順次公開される。
コメント
<監督・共同脚本 近藤亮太>
映画づくりはどこか儀式めいています。⼤勢の⼈間が集まってある⼿順に沿って⼀つの時間や空間をつくり上げていく。
今回、新たな「式」に関する映画を撮りました。映画が儀式であるなら、会場は映画館、観客は参列者に他なりません。招待状は必要ありません。お待ちしています。
<共同脚本 くるむあくむ>
春暖の候 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度、〇〇式を⾏うこととなりました。
この儀式はおそらく皆様が思い描かれる“普通の式”とは似て⾮になるものになると思います。
間違い探しのような楽しみ⽅は推奨しません。 全てを受け⼊れ、この式を肯定してあげて欲しいのです。
<キャスト 九⼗九⻩助>
はじめて「式」というものに出た時、伝えきく話とかけ離れた印象を持ちました。
“なんだ素敵じゃん”
「式」とは、この⾝で体験しなければ意味のないことだとこの時学びました。 それらの「式」に宿る本質が何であってもです。
<キャスト 吉⽥ヤギ>
「式」は何かの終わりと同時になにかの始まりでもあります。ポジティブな意味にも捉えられますが、⾃分にとっては「ここで終わらないんだ。まだ続いていくんだ…」と少しだけ憂鬱な気持ちがよぎる催しでもあります。だから、今回の式は最悪でした。