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集団行動、ナイス恐怖です。　『みなに幸あれ』下津優太監督最新作『NEW GROUP』2026年公開

2025.07.04 by レイナス

『NEW GROUP』

「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマを掲げた『みなに幸あれ』(2024)で衝撃的なデビューを飾った下津優太監督の新作が登場。劇場公開二作目となる映画『NEW GROUP』（ニューグループ）が2026年に公開されることが決定した。主演を『樹海村』(2021)の山田杏奈が務める。

SFサイコエンタテインメントという耳慣れぬジャンルを冠した本作は、多様性が強調される今の時代に“集団に埋没すること”の意味を問う一作。組体操という集団行動における人間の行動心理の根底を、コミカル且つシリアスに炙り出す。

山田杏奈が演じるのは、家族に問題を抱える引っ込み思案な高校生・愛。彼女の学校に海外帰りの優が転校してくるが、日本の学校の集団行動に馴染めない様子だ。愛は優のことが気になるが、一方で自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり、動かなくなる。時間を追うごとに、その生徒の横に同じように四つん這いになった生徒が並び始める。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。生徒たちがどんどん集まるなか、愛もなぜか朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、地域全体を巻き込んでいく、集団怪現象の始まりに過ぎなかった――。

コメント：監督・下津優太
この物語は、山田杏奈さん演じる“愛”と、転校生である“優”の物語である。つまりは、私(I)とあなた(You)、これは私たちの物語である。人間ピラミッドは思考停止した日本社会の象徴。目を覚まし、団結することを願って。

コメント：主演・山田杏奈／主人公・愛
組体操で攻撃？ピラミッド？と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかったものの。笑　撮影が始まるとその世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました。自分の意思は本当に自分の決めていることなのか、、いろいろなことを考えるきっかけにこの作品はなるかもしれません。とても刺激的な体験をさせていただきました！　新感覚な映画になっています。