
YouTubeの映画評論動画で人気を博すクリス・スタックマンの初監督作で、マイク・フラナガンが製作総指揮を務めるホラー映画『シェルビー・オークス』が12月12日(金)より公開。スタックマン監督のインタビュー映像が到着した。
本作は、一本のビデオテープを手がかりに、行方不明となった妹を探す主人公を描いている。廃墟と化した町シェルビー・オークスでライリー・ブレナンが姿を消してから12年後、姉のミアのもとに、妹の失踪の瞬間を映したビデオテープが届く。妹の生存を信じ続けるミアは、映像を手がかりに事件の真相を追う。この物語は、スタックマン監督と実姉との関係性が反映されているという。
スタックマンは映像の中で、自身が育った抑圧的な宗教によって、姉と離れ離れになった過去を明かしている。宗教から追放され、“霊的に死んだ”とみなされた姉とは、自身が信仰を脱するまでの17年間、会うことが出来なかったという。「パーソナルな感情が絡むホラーの方がより恐ろしい」というスタックマンは、本作に自身の経験を注ぎ込み、自分だけが“生きている”と確信する人物を探す主人公の物語を描いた。
また、スタックマンが映画製作の道を志すきっかけとなったのは、14歳のときに出会った『スパイダーマン』(02)、『マイノリティ・リポート』(02)、『サイン』(02)の3作品だそう。特に『サイン』には強く心を揺さぶられ、母親にカメラをねだって10代のうちに100本を超えるショートフィルムを制作。宗教的な制約によって撮影活動が制限されたため、20代前半で脱会を決断した。映画好きの仲間たちとつながるためにYouTubeチャンネルを開設し、登録者数200万人を超える人気YouTuberとなった。
記念すべき初長編となる本作は、Kickstarterで資金を募り、ホラープロジェクト史上最高額となる130万ドル以上を集めて製作された。作品のインスピレーションになったのは、ジョエル・アンダーソン監督の『レイク・マンゴー~アリス・パーマーの最期の3日間~』(08)、白石晃士監督の『ノロイ』(05)だという。『ノロイ』について、スタックマンは「素晴らしい作品だ! 大好きだよ! 今まで経験した中で最高のホラー映画体験の一つだ。あの映画のミックス・メディア(Mixedmedia)というアイディアが見事だね。CM やインタビュー、あとカメラマンが誰かの後を尾けたり、バラエティ番組やニュース映像とかも含め、映画がリアルに見える。とても恐ろしい映画だよ」とその熱烈な愛を語っている。
『シェルビー・オークス』
2025年12月12日(金)全国ロードショー
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