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これが究極の“縦社会”。 縦に続く奇妙な閉鎖空間を描いたSFシチュエーション・スリラー『プラットフォーム』1月公開

2020.12.18 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

『プラットフォーム』日本版ポスター

“縦”に続く奇妙な閉鎖空間で過ごす人々を描き、その行動を通して様々な社会問題をあぶり出すスペイン映画『プラットフォーム』(英題:THE PLATFORM)が、2021年1月29日より全国公開。ポスターと予告編が解禁となった。

主人公のゴレンは、ある日“その建物”の48階層で目を覚ます。そこは、いくつもの階層が遥か下の方にまで伸びている、塔のような建物だ。部屋の真ん中には穴が空いており、この穴を通って上の階層から“プラットフォーム”と呼ばれる巨大な台座に乗せられた食事が運ばれてくるが、食事はすべて上からの残飯である。ゴレンは、同じ階層にいたこの建物のベテランの老人・トリマカシから、ここでのルールを聞かされる。

【ルール1】 1ヶ月ごとに階層が入れ変わる
【ルール2】 何でも 1 つだけ建物内に持ち込める
【ルール3】 食事が摂れるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ

1ヶ月後に再び目を覚ましたゴレンは、171階層でベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた。果たして彼は、生きてここから出られるのか?

『プラットフォーム』場面写真

予告編では、この奇妙な建物と、そこにいる人々の様相を見ることができる。

目を覚ましたゴレンに、トリマカシは「ここは48階層」「幸運にもいい階層だ」と語りかける。そして、豪勢な大量の食事を作る人々、その食事が“プラットフォーム”で上下に移動していくさまが映し出される。ゴレンのいる48階層につくころには、食事は上の階層の人々によって食い荒らされているが、トリマカシは気にも留めず喰らいつく――「今は食える。来月は分からない」。
そして、予告編の後半では、この建物の中にいる人々の様々な行動が映し出される。上の階層から下の階層に語りかける者、息子を探すためにプラットフォームに乗り下の階層へ降りていく者、そして、ロープを伝って最上階を目指す者、“ドン底”にいる者……。食事を取り分けることで、この構造の不公平さを解決しようとする者も現れるが、果たして?

本作は、新鋭監督の初長編映画でありながら、トロント国際映画祭「ミッドナイトマッドネス部門」で観客賞を受賞したほか、シッチェス・カタロニア映画祭でも最優秀作品賞を含む4部門での受賞を成し遂げている。

『プラットフォーム』
2021年1月29日新宿バルト9ほか 全国ロードショー

監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
出演:イバン・マサゲ『パンズ・ラビリンス』『ミリオネア・ドッグ』「わが家へようこそ」、アントニア・サン・フアン『オール・アバウト・マイ・マザー』
2019 年/スペイン/スペイン語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/94 分/原題:El Hoyo/英題:THE PLATFORM/字幕翻訳:大嶋えいじ
R15+/配給:クロックワークス

『プラットフォーム』場面写真

『プラットフォーム』場面写真

『プラットフォーム』場面写真

『プラットフォーム』場面写真

『プラットフォーム』場面写真

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