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“自動車事故”は性的エネルギーの解放――クローネンバーグ監督作『クラッシュ 4K 無修正版』 危険な欲望映したポスター&予告編

2020.12.22 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

デヴィッド・クローネンバーグ監督が、J・G・バラードの小説を映画化した超偏愛映画『クラッシュ』(96)。同作に4K修復を施した『クラッシュ 4K 無修正版』が、2021年1月29日(金)より公開される。このたびポスターと予告編が解禁となった。

本作で描かれるのは、“自動車事故に性的興奮を覚える”という人々の危険な欲望。ポスターでは、事故によってできた肉体の大きな傷跡と赤い車体が肉感的に融合しており、奇妙な艶めかしさを感じさせる。その車の中で情事に耽っているのは、ジェームズ・スペイダー演じる主人公のジェームズだ。彼の危険なフェティシズムの目覚めは、予告編で見ることができる。

正面衝突の事故を起こしたジェームズ。車は大破し、ジェームズも大ケガを負うが、病院で目覚めた彼は得も言われぬ表情を見せる。この事故によって今までにない性的快感を覚えたジェームズは、同じ性的嗜好を持つ人々と出会い、危険なフェティシズムにハマっていくのだった。予告の後半では、「現実を超えようとするのは、人間の基本的欲望であり、創造的欲求のひとつである」というクローネンバーグ監督の言葉が映し出されている。

クローネンバーグ監督が「フィルムの粒子を損なわないように4K修復した」と明かしている、クリアに蘇った映像も見どころだ。

『クラッシュ 4K 無修正版』
2021年1月29日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

監督・製作・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ 原作:J・G・バラード 撮影:ピーター・サシツキー 音楽:ハワード・ショア
出演:ジェームズ・スペイダー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ、デボラ・カーラ・アンガー、ロザンナ・アークエット
原題:CRASH/1996 年/カナダ/音声:英語 5.1ch サラウンド/日本語字幕/16:9 ビスタサイズ/DCP/100 分/R18+
提供:TC エンタテインメント、是空、ザジフィルムズ 配給・宣伝:アンプラグド
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