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爆発寸前・300キロの危険すぎる道のり フリードキン監督の超大作スリラー『恐怖の報酬』幻の完全版が日本公開

2018.08.08 by

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『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』で知られるウィリアム・フリードキン監督が、いつ爆発してもおかしくない危険なニトログリセリンを運搬する犯罪者たちを描いた入魂のスリラー『恐怖の報酬』(77)

公開当時、北米以外では監督の本意ではない92分の短縮版が公開されてしまった今作が、オリジナル完全版として蘇り、日本で劇場公開されることが決定した。

<ストーリー>
南米奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、その地に流れてきた4人の犯罪者は、1万ドルという「報酬」と引き換えに一触即発の消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。2台のトラックに分乗した男たちは、道なき道を300キロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは――?

ホラー作家スティーブン・キングは「人生で最も好きな映画」と公言し、クエンティン・タランティーノ監督は自身のオールタイム・フェイバリット12本の1本に選出している今作。

しかし、1977年6月の全米初公開時、空前の『スター・ウォーズ』ブームの直撃を受け興行的に失敗。日本をはじめ北米以外では、監督に無断で約30分カットされた92分の“短縮版”が配給され、正当な評価を受けることなく公開終了してしまう。

さらには2大メジャーの共同出資が原因で権利者不明状態に陥り、長きにわたって全世界的に上映不可、北米以外ではDVDも発売されなかった。そんな状況に業を煮やしたフリードキンは2011年、自らスタジオ2社を提訴し権利者を特定、2013年に121分の“オリジナル完全版”の4Kデジタル修復に着手。同年のヴェネツィア映画祭でプレミア上映されて以後、世界各地で上映され、再評価の嵐を巻き起こしてきた。

そして2018年、フリードキンがそのキャリア史上最も心血を注いだ渾身の一作『恐怖の報酬』は、“オリジナル完全版”として遂に日本に姿を現すのである。

作品概要

恐怖の報酬【オリジナル完全版】
今秋11月24日(土) シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
URL: SORCERER2018.com

出演:ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ
監督・製作:ウィリアム・フリードキン、脚本:ウォロン・グリーン、原作:ジョルジュ・アルノー、音楽:タンジェリン・ドリーム
【1977年|アメリカ映画|カラー|ヴィスタサイズ|5.1ch|DCP|上映時間:121分】原題:SORCERER(魔術師)
提供:キングレコード 配給:コピアポア・フィルム
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