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今年8月7日、87歳でこの世を去ったウィリアム・フリードキン監督。この訃報を受け、フリードキン監督が“自身の最高傑作”と評するサスペンス超大作『恐怖の報酬』(77)のオリジナル完全版が、9月15日~20日にシネマート新宿にて再上映されることが決定した。
『恐怖の報酬』は、わずかな衝撃で大爆発を起こす消火用ニトログリセリンの300キロにわたる運搬を、巨額の報酬のために引き受けた4人の男たちを描く一作。
オリジナル完全版の上映は日本では2018年以来。映画製作当時、北米以外ではフリードキンに無断で編集された92分の短縮版が上映されており、作品の真の姿であるオリジナル完全版での公開はフリードキンの願いでもあった。「再公開はとてつもなく意義深いものでなくてはならない」と語っていたフリードキンは、複雑な権利処理の陣頭指揮を執り、日本での約40年ぶりの再公開時にはポスターや予告編、パンフレットも監修した。今回の再上映は、そんなフリードキンに対する感謝を込めたものでもあるという。
前回の公開時には同劇場に存在しなかった、強力な重低音出力と高解像度の音響を実現する“ブーストサウンド”システムを用いて上映されるため、迫力が更に増した『恐怖の報酬』を体感できそうだ。
『恐怖の報酬』
9/15(金)~9/20 日(水)シネマート新宿にて再上映