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クリーチャーとの悲しい愛を描く映画『HOSTILE/ホスティル』 これはサバイバルホラーか、ラブストーリーか?

2018.08.16 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


観終えたあと、「これはサバイバルホラーだ」と言う人と「これはラブストーリーだ」と言う人にパックリ分かれそうな、大変ユニークな映画が日本公開。名だたる名監督のもとで経験を積んだフランスの新鋭監督マチュー・テュリの長編デビュー作『HOSTILE/ホスティル』です。

舞台は、人類が2~3千人ほどしか生き残っていない終末世界。わずかに生き残った人々は、荒廃した土地で、凶暴に襲いかかるクリーチャーから身を守りながら生活しています。主人公のジュリエットは、そんな生存者グループのなかで人一倍タフな女性。しかし仲間のために食料の調達に奔走している最中、足をひどく骨折し、荒野のど真ん中に取り残されてしまいます。身動きが取れぬまま、あたりはやがて夜になり、彼女の匂いを嗅ぎつけたクリーチャーの気配が――。

監督のマチュー・テュリは、弱冠31歳にして、クリント・イーストウッド、リュック・ベッソン、クエンティン・タランティーノ、ウディ・アレンといった映画監督のもとで助監督として経験を積んできた期待の新鋭。同じくクリーチャーものである『コールドスキン』を手掛けたザヴィエ・ジャンが、今作の製作を務めています。

タフに見えながらも複雑な過去とパーソナリティを持つジュリエットをエモーショナルに演じたのは、ブリタニー・アシュワース。手足の長い奇妙なクリーチャーを演じたのは、2m4cmの長身に体重45kgというCGのような身体を活かし、『REC/レック』の感染者や『MAMA』の恐ろしい“ママ”、『死霊館 エンフィールド事件』に登場しスピンオフも製作される“The Crooked Man”を演じたクリーチャー俳優、ハビエル・ボテットです。

新鋭監督の作品ながら、各国の映画祭で65部門ノミネート、17部門受賞した今作。辛口批評サイト ロッテン・トマトでは観客満足度80%以上を記録しており、その面白さは折り紙付きと言えるんじゃないでしょうか。個人的にはこれ以上の予備知識はあまり入れずに観に行くのが一番楽しめるんじゃないかと思っています。

フランスのホラーと言えば容赦ない人体損壊描写のイメージがありますが、今作でもかなり痛そうなサバイバルが繰り広げられていますので、少し心の準備はしておいてくださいね!

作品概要

『HOSTILE/ホスティル』
9月15日(土)よりシアター・イメージフォーラム(渋谷)にてロードショー
公式サイト:https://hostile.net-broadway.com/
・来場者プレゼント
初日来場者全員に”涙のお供に…”『ホスティル』ハンカチタオルプレゼント
2日目以降、先着30名にプレゼント ※数量限定

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