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『リング』シリーズの原作で知られる鈴木光司が書き下ろしたオリジナルホラードラマ『あの子が生まれる・・・』が、フジテレビ運営の動画配信サービスFODにて7月18日(土)より配信される。
郊外のとある病院“新生病院”。かつては由緒ある病院として人々から愛されていたが、あることをきっかけに歯車が次第に崩れ始め、病院の闇が次々と明らかになる。地位や名誉、欲望と嫉妬、そして復讐。病院を取り巻く人間模様が複雑に絡み合い、罪に罪を重ね衰退していく病院。その中で美しきモンスターが誕生する――。ジャパニーズホラーの巨匠・鈴木光司が、“人間”の恐ろしさに切り込むサスペンスホラーだ。
原作・脚本を務めた鈴木光司のコメントも到着。鈴木氏は、『リング』シリーズで読者の意識に変革を起こすような“読者巻き込み型”の恐怖を描いたことに触れ、本作でも「映像という媒体を介して同じトリックを仕込んでおいた」と語る。また、視聴者に対し、驚愕のラストを迎えるために「それなりの覚悟が必要である」と警告を発している。
主人公・新生病院の看護師・今泉菜央(いまいずみ なお)を演じるのは、Netflixドラマ『全裸監督』でヒロイン・恵美/黒木香役を務めた森田望智。本作がドラマ初主演となる。そのほかのキャストは小倉優香、松本大志、羽場裕一、山下容莉枝、芦名星、市川九團次、おぞねせいこ、赤座美代子など。
鈴木光司 コメント全文
原作:鈴木光司
「『リング』『らせん』『ループ』の三部作は、1970年代に姿を消した恐るべき天然痘ウイルスが、貞子の怨念と神秘の力を得て、“呪いのビデオテープ”となって甦り、その後、突然変異を起こして“リング・ウイルス”“転移性ヒトガンウイルス”となって世界に蔓延するも、主人公の犠牲的行為によってウイルス発生のメカズムを突き止め、パンデミックが収束へと導かれる物語である。小説を読むことによって、意識に変革が起こり、読者は目に見えない因子をしょい込んでしまったような感覚を覚えるだろう。対岸の火事でない、読者巻き込み型の恐怖を描いたつもりである。
今回のドラマ『あの子が生まれる・・・』にも、映像という媒体を介して同じトリックを仕込んでおいた。原作・脚本担当としては、より多くの人に見てもらいたいのはやまやまだが、そうもいかない。驚愕のラストまで付き合っていただくには、それなりの覚悟が必要であると、警告を発するにとどめておこう。」
番組概要
FODオリジナルドラマ『あの子が生まれる・・・』
話数:全10話
配信:FODにて2020年7月18日(土)0時より配信開始(毎週土曜0時最新話更新)
「FOD」URL:https://fod.fujitv.co.jp/