クモ恐怖症の皆さん、心中お察しいたします。
スティーブン・キングやサム・ライミが絶賛したフランス発の毒グモホラー『スパイダー/増殖』(原題:Vermines)が、11月1日より公開されることが決定した。
パリ郊外の団地で暮らすエキゾチックアニマル愛好家のカレブ(テオ・クリスティーヌ)はある日、珍しい毒グモを手に入れる。スニーカーの転売で稼いでいたカレブは、同じアパートに住むトゥマニから注文を受けたスニーカーを渡すが、その直後にトゥマニが原因不明の死を遂げる。警察は謎のウィルスが発生していると判断して建物を封鎖、住民たちは閉じ込められてしまう。その裏でカレブの購入した毒グモが脱走し、猛スピードで繁殖し始めていた……。
新鋭監督セヴァスチャン・ヴァニセックが手掛けた本作は、過去20年間のフランスでのホラー映画で初登場第1位を記録する大ヒットとなり、第49回セザール賞 最優秀新人監督賞と最優秀視覚効果賞にノミネート。第 35回シッチェス・ファンタスティック映画祭 審査員賞を受賞した。ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングは本作を「恐ろしく、気持ち悪く、よくできている」と絶賛。ヴァニセック監督は、サム・ライミから『死霊のはらわた』シリーズ スピンオフ作品の共同脚本兼監督のオファーをされることとなった。
ヴァニセック監督はフランス郊外で生まれ育った自身の経験を踏まえ、「郊外は犯罪が蔓延し不快である」とみなされる都市部からの差別問題を意識。外見で判断され忌み嫌われるクモと、出身地だけで判断される郊外出身者との間に類似点を見出し、本作の構想に取り掛かったのだという。カメラワークやキャラクタービジュアルなど、絵作りのアイデアは監督自らの手で全てシナリオに書込み、低予算ながらも刺激的でエッジの効いた一作に仕上げた。今回解禁されたティザーポスターは、ヴァニセック監督が手掛けた本国ビジュアルの世界を踏襲したものとなっている。
『スパイダー/増殖』
11月1日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかほか全国順次公開