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人身売買された大学生の行く末は…… 中国国内で上映禁止、封印された衝撃作『盲山』1週間限定上映

2025.06.17 by

中国映画『盲山』(2007)ポスター

冷徹な社会風刺とスリラーが融合した日本未公開の中国映画『盲山』(2007)が、7月18日(金)よりシネマート新宿にて1週間限定で上映されることが決定した。

人身売買の犠牲となり、山奥の村に“花嫁”として売られてしまった大学生の行く末を、生々しく残虐性を帯びたドキュメンタリータッチで描く本作。中国政府による厳しい検閲でおよそ20ヶ所ものシーンをカットさせられながらも、最終的には国内上映を全面的に禁じられた一作だ。リアリティを演出するため、演技経験のない地元の農民に村人を演じさせ、北京電影学院の学生が主要キャストを務めている。

仕事を探していた22歳の大学生、白雪梅(パイ・シューメイ)は割のいい仕事を紹介してくれるという親切な若い女性と出会う。白雪梅はその仕事を受けるために遠く離れた山奥へ向かうが、長く過酷な旅で眠りに落ちた彼女が目を覚ますと、そこは見知らぬ村の農家。自分がどこにいるのか分からず、手荷物もすべて失っていた。白雪梅は村人から村に住む40歳の男性の花嫁として売られたと聞かされ、自分が人身売買業者に騙されていたことを知る――。

本作は、第60回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に公式出品されており、その圧倒的なクオリティーに惜しみない拍手が贈られ、大きな社会的反響を呼んだ。

『盲山』
7月18日(金)よりシネマート新宿にて1週間限定上映

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