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どれだけ殺したら幸せになれるの? ベストセラー小説『殺人鬼フジコの衝動』がドラマ化

2015.10.08 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

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読み終わってイヤ〜な気持ちになる“イヤミス”の名手・真梨幸子による50万部を超える大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』。尾野真千子さん主演でドラマ化が決定。「Hulu」にて11月13日より放送となることが明らかになりました。

過激すぎて映像化は不可能といわれたベストセラー小説『殺人鬼フジコの衝動』は、あまりの衝撃性と猟奇性から「最低に嫌な読後感だが、先を読まずにはいられない面白さ」という口コミで瞬く間に話題に。タブーだらけのストーリーは、なぜだか読んでしまう不思議な魅力を盛っています。

このドラマ『フジコ』の主人公の殺人鬼フジコには、日本映画界から今最も愛されている女優・尾野真千子さんが起用。生々しくて、血生臭く、あまりに切ないリアルな人間そのもの―、哀しいまでに幸せと愛を求め殺し続けた、壮絶な女の一生を演じる迫力に期待です。

製作陣は、「1リットルの涙」(CX)で日本中を涙で包み、『電車男』などのラブストーリーや『絶対零度-未解決事件特命捜査-』(CX)に代表されるミステリーなど、多彩なジャンルを手掛けてきた村上正典さん。脚本に『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞し髙橋泉さんを迎え、さらに主題歌には斉藤和義の「シンデレラ」という豪華さ。

新境地に挑む、尾野さんのコメントは以下のとおり。

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【尾野真千子コメント】

最初、台本を読んだ時、「殺人はあってはならない悪いもの」という思いから断りたいと思いました。台本の読後感が「むごい、ひどい、つらい」の三拍子で、とてもひどかったからです。正直、こんな衝撃的な役どころから自分を守りたいと思いました。

そんなとき、『凶悪』(脚本の髙橋泉が日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した映画)を観て、「できるかもしれない」と思いました。それでも不安がとれないまま撮影に入り、決して納得して演じたわけではなかったのですが、つくり手の誠実さに賭けました。一言だけで片付けられない、人間の深部に問いかけてくれる部分があるドラマだから、ふんぎりをつけ、受け入れ、チャレンジするように飛び込むことができました。

主人公のフジコは、客観的に見て狂気そのもので酷い女性ですし、一方で可哀そうだとも思いました。この女性はいつ幸せだったのだろうと思いました。フジコなりの幸せは時々あるようでしたが、私たちから見ると可哀そうな人。殺人への衝動の飛躍が凄すぎるし、最後まで共感は一切できませんでした。フジコより他の人が可哀そうでした。私なりの解釈でこの破滅的な女性を演じきりましたが、演じていてとても辛かったです。起伏の激しい平常心でいられない役柄でしたので、とても疲れました。疲労感が凄まじかったです。私にとっては、それだけ全身全霊で入り込めた役ということです。どうなるんだろう、狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました。やってよかったなとやっと思えた作品ですので、ぜひ、楽しみにしていてください。

『フジコ』11/13(金)~Hulu/J:COMにて全6話一挙独占配信

稀代の殺人鬼フジコ。なぜ彼女は殺すのか?
一家惨殺事件の生き残りの少女フジコ。お母さんみたいにはならない―
いつしか幸せだけを追い求め殺人鬼となっていく。
一家惨殺事件の生き残りとしてトラウマを負った11歳の少女フジコ。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「あたしは人生をリセットできる女」――、呟きながら殺害を繰り返していく。なぜ彼女は殺すのか?誰が彼女の家族を殺したのか?愛への渇望か、幸せへの執着か、真実が明かされるとき、最高の後味の悪さと驚愕のラストが、観る者を戦慄と慟哭へと突き落とす。

http://drama-fujiko.com

出演:尾野真千子/谷村美月 丸山智己 リリー・フランキー/浅田美代子 真野響子
原作:真梨幸子「殺人鬼フジコの衝動」(徳間文庫)
脚本:髙橋泉
音楽:やまだ豊
主題歌:「シンデレラ」斉藤和義(スピードスターレコーズ)
演出:村上正典(共同テレビジョン)
製作著作:Hulu 共同テレビジョン/製作協力:アスミック・エース/ジュピター・テレコム
(C)HJホールディングス/共同テレビジョン (C)真梨幸子/徳間書店

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