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『RAW 少女のめざめ』主演俳優が『TITANE/チタン』に同じ役名で出演 デュクルノー監督がその理由を明かす

2022.03.25 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

2021年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞、観る者を驚愕・困惑させるジュリア・デュクルノー監督の怪作『TITANE/チタン』が4月1日より公開される。

デュクルノー監督にとって本作は長編2作目。鮮烈なデビュー作『RAW ~少女のめざめ~』にはファンも多いが、同作に主演したギャランス・マリリエは、同じ役名で『TITANE/チタン』にも出演している。デュクルノー監督によれば、マリリエは「妹であり、ミューズのような存在」なのだという。

(C)Carole_Bethuel

マリリエは『RAW ~少女のめざめ~』において、ベジタリアンとして育ちながら、カニバリズムに目覚めていく主人公“ジュスティーヌ”を演じた。そして『TITANE/チタン』における彼女の役名もジュスティーヌだ。このたび解禁となった『TITANE/チタン』の場面写真では、マリリエ演じるジュスティーヌが、膝を抱えて誰かに強い眼差しを向ける姿が映し出されている。

同名のキャラクターはジュスティーヌだけではない。『RAW ~少女のめざめ~』ではジュスティーヌの姉として“アレクシア”というキャラクターが登場するが、演じる俳優は異なるものの、『TITANE/チタン』の主人公の名もアレクシアだ。このネーミングについてデュクルノー監督は、「私のキャラクターが同じ名前なのは、“同一人物の変種”だと考えているからです」と、その独自のキャラクター観を明かした。

『TITANE/チタン』は、交通事故が原因で頭にチタンプレートを埋め込んだ主人公の“突然変異”をめぐる物語で、あらゆる常識を破壊する怪物的作品だ。『RAW ~少女のめざめ~』とのつながりを意識しながら観るのも良いし、雑念をかなぐり捨てて、デュクルノー監督の新たな世界に無抵抗で飛び込むのもまた至高の体験である。

『TITANE/チタン』
4月1日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
https://gaga.ne.jp/titane/

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