
企画プロデュース・大森時生(テレビ東京)✕酒井善三監督のタッグでおくる恐怖映画『遺愛』が現在公開中。
母親の介護をひとりで背負う娘を主人公に、“呪い”というものを新たな視点と解釈で描く本作。父の死を機に実家へ舞い戻った佳奈(山下リオ)は、認知症の母の介護を始めるが、次第に周囲で異変が起こり、違和感を覚えるようになる。佳奈と母は呪われているのか、それとも“何か”を呪ってしまったのだろうか? 独占入手した、異変をめぐる調査資料をご紹介する。(第3回/全4回)
終わらない怪異と、娘の“確信”
日に日にエスカレートしていく母親の奇行と、実家をとりまく異様な空気の中で、佳奈の精神はすでに限界を迎えていた。目の前にいる母親はもう、かつて自分を愛してくれた母親ではないのではないか。
「母の抜け殻の中に、別の何かが入り込んでいる」――そう確信した佳奈は、ある“冷徹な決意”をせねばならなかった。この家に平穏を取り戻すためには、母の身体を乗っ取っている“正体不明の何か”を、何としてでも引き剥がし、追い出さなければならないのだ。たとえそのための行動が、世間からどう見られようとも。
その時の家の様子がこちらの写真である。窓を新聞紙で覆い隠した異様な空間。この薄暗い部屋の中で、佳奈は母親を椅子に縛り付け、決死の儀式を行うのだ。


さらに、こちらの写真では母親の顔に謎の文字が書かれた紙が貼り付けられている。虐待ともとられかねない行動だが、佳奈にとっては母の身体に潜む何かを退散させるための善行であった。果たして、佳奈の願いは結実するのだろうか。


『遺愛』公開中

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