この記事は1年以上前に掲載されたものです。
『コワすぎ!』シリーズや『ある優しき殺人者の記録』など、監督自身が“カメラマン・田代”として劇中でカメラを回すPOV形式のフェイク・ドキュメンタリーで人気を博した白石晃士監督。2016年には日本初の4DX専用ホラー映画や『伽倻子VS貞子』といった話題作の公開が予定されており、その勢いは留まることを知りませんッ。彼の名がクレジットされているだけで、「あ、これおもしろそう」と思ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
そんな白石監督が、フェイク・ドキュメンタリーを撮る極意を語る著書『フェイクドキュメンタリーの教科書』が発売されました。この著書では白石監督が自身の作品を例に、撮影テクニック・演出方法や創作論などを語っていきます。また、『ある優しき殺人者の記録』の撮影に使用したシナリオを、各シーンの演出意図等の解説付きで全文掲載。何気ないシーンには一体どんな意味が込められているのか? 映画を見る目が変わりそうなこの内容、映画製作を志す人でなくとも非常に楽しめそうです。
また、これまで書籍としてまとめて語られることのなかったフェイク・ドキュメンタリーの歴史や分類についても記されているとのこと。まだ観たことのないフェイクドキュメンタリーの傑作をチェックして、フェイク・ドキュメンタリーの奥深い世界に飛び込みましょう!
購入特典には、撮り下ろし短編作品『白石晃士の世界征服宣言』のDVDを付属。こちらには『コワすぎ!』シリーズの市川役でおなじみの久保山智夏さんが出演されております。白石晃士監督・著書『フェイクドキュメンタリーの教科書』は誠文堂新光社より販売中です。
『フェイクドキュメンタリーの教科書:リアリティのある“嘘”を描く映画表現 その歴史と撮影テクニック』
著 者:白石晃士
仕 様:A5判、256ページ
定 価:2000円+税
発売日:2015年1月7日(木)
ISBN:978-4-416-81503-8[目次]
序 章 フェイクドキュメンタリーの歴史
第1章 フェイクドキュメンタリー頂上作戦!
第2章 フェイクドキュメンタリーに挑め!
第3章 強烈なキャラクターを生み出す極意 ―白石晃士の演出論
第4章 なぜカメラはそこにあるのか!? ―白石晃士の撮影論
第5章 リアリティを生み出す編集のマジック
第6章 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』の作り方
付 録 『ある優しき殺人者の記録』シナリオ解説[特典]
DVD『白石晃士の世界征服宣言』
<本編>
『白石晃士の世界征服宣言』:約17分
監督・脚本・撮影:白石晃士
出演:久保山智夏、細川佳夫、白石晃士
<メイキング>
『白石晃士のフェイクドキュメンタリー入門 撮影篇/編集篇』:約30分