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【どれ観る?】バイオ・クモ・シリアルキラー・子ども――2017初夏までに公開されるスリラー&ホラー映画まとめ

2017.05.22 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


5月にして東京は最高気温30℃を記録しました。春の余韻をぶっ飛ばし、早くも夏のムードがやってきておりますがいかがお過ごしでしょうか。近頃は“夏といえばホラー!”というよりハロウィンのほうが盛り上がっている印象がありますが、今年は初夏までにホラー・スリラー映画の話題作がドンドンドドンと公開されます。いや既にされ始めておりますッ。
夏休みを待たず早々にあなたのスケジュールにコワイ映画の鑑賞予定をねじ込んでいただきたく、公開中&公開間近のホラー・スリラー映画をご紹介いたします。

『スプリット』 公開中


M.ナイト・シャマラン監督の最新作で、アメリカで3週連続ナンバーワンを記録した『スプリット』が現在日本でも公開中。自分の心を守るために発症する、多重人格=解離性同一性障害という実在する精神障害を軸としたホラー映画ながら、恐怖と対峙する人間のヒューマンドラマでもある今作。ジェームズ・マカヴォイの常軌を逸した怪演、マカヴォイに負けずとも劣らない存在感を放つアニヤ・テイラー=ジョイの活躍をぜひお見逃しなく!

『バイオハザード ヴェンデッタ』 5/27公開


「『バイオハザード』の映画シリーズはこないだ完結しなかったっけ?」とお思いになるかもしれません。こちらは実写ではなくフルCGのアニメーション映画シリーズの最新作です。監督は『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の辻本貴則さん。そして日本のホラー映画界で絶対の信頼感を誇る清水崇監督がエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、面白さは折り紙つき。ゲームの『バイオハザード』をプレイしたいけど自分でプレイするのは怖いというそこのアナタ、映画版なら自分でプレイせずに済みますよッ!

『ラプチャー 破裂』 6/3公開


嫌いなものを与え続けて人間の限界に挑戦する人体実験ホラー『ラプチャー 破裂』。今作の主人公が嫌いなものは“クモ”。要はクモ嫌いをクモ責めにする映画ということです。ムゴい!! 予告編にはクモ恐怖症がトラウマになるレベルのクモクモ映像が盛り沢山ですのでお気をつけください。なお、筆者もクモ嫌いですが観ずに紹介するのも無責任なので、ごく薄目で視聴したところ、一生消えない傷が心に残りました……。クモ責めにされるのは『ドラゴン・タトゥーの女』などで知られるノオミ・ラパス。

『こどもつかい』 6/7公開


先程も名前が出たJホラーの鬼才・清水崇監督が贈るオリジナルストーリーのホラー映画『こどもつかい』も公開。今作は、子どもに恨まれた大人が子どもの霊によって怪死する事件を描きます。7人の子どもの霊を操る“こどもつかい”を演じるのは滝沢秀明さん。タッキーのファン層を見込んで甘口にしているのでは?と予想している方もいるかもしれませんが、清水監督なかなかの暴走ぶりで、あらゆる角度に楽しみどころを配したエンターテイメント・ホラーとなっております。みんなで力を合わせて大人を殺す、子どもの霊たちの活躍も是非楽しんでね。

『アイム・ノット・シリアル・キラー』 6/10公開


現在公開中の怪奇解剖ホラー『ジェーン・ドウの解剖』に続く、遺体安置所ネクロテラー第二弾。人を殺めても罪悪感を抱かないサイコパスの連続殺人鬼と、死体・殺人に異常な関心を持ち、連続殺人鬼の犯行を止めようとするソシオパスの少年が対峙するサイコホラー。興味深いストーリーとともに、シリアルキラーの老人を名優クリストファー・ロイドが演じるのも注目ポイント。ちなみに殺人鬼役はこれが初めてだそう。

『地獄愛』 7/1公開


実在の連続殺人鬼カップル、レイとマーサをモデルにした映画『地獄愛』。お互いに依存し、嫉妬心から殺人を繰り返す二人の愛と狂気を、『変態村』のファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督が恐ろしくもドラマチックに描きます。『変態村』に続きヴェルツ映画二度目の主演となるローラン・リュカもさることながら、ヒロインを演じるロラ・ドゥエニャスの怪演が凄い! 彼女の演技はとある映画がヒントとなっているそうですが、それはまた後日公開の監督インタビュー記事でご紹介します。

『ウィッチ』 7/22公開


海外サイトで2016年のベストホラー映画は?というと必ずやこの映画の名前があがっていた印象のある『THE VVITCH』もいよいよ日本上陸! 敬虔なクリスチャンの一家の赤ん坊が行方不明となり、家族の一人であるトマシンが「赤ん坊をさらった魔女なのではないか」という疑いを持ったことから、一家がたどる狂気の道を描いた今作。主演を『スプリット』のアニヤ・テイラー=ジョイが務めております。筆者まだ本編を観られておりませんが、「これは絶対に傑作である」と謎の確信を持ち、日本公開を指折り待ち望んでいた作品。ああ、楽しみすぎて悪魔に取り憑かれそう! みなさまのスケジュール帳にも是非とも『ウィッチ』の文字を刻んでくださいッ!

個性豊かな7本をご紹介いたしました。今年の夏は豊作ですね……。気になる映画は見つかりましたか? お見逃しのないよう、早めのスケジュール調整をお願いいたしますよッ。

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