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ロバート・エガース監督が灯台守の狂気を描く最新作『ライトハウス』が7月9日より公開。これを記念して、「“光と影”のスリラー映画特集上映」が7月2日より渋谷ホワイトシネクイントにて開催される。
上映されるのは、エガース監督の“魔女”をテーマにしたデビュー作『ウィッチ』と、エガース監督の盟友でもあるアリ・アスター監督のスリラー『ミッドサマー』。本映画祭のために製作された『ライトハウス』非売品ポストカードが来場者限定で配布される。(※限定数に達し次第配布終了)
この開催にあたり、アスターがエガースとの出会いを振り返る、心温まるエピソードが明かされている。
アリ・アスターとロバート・エガースの出会いは、アスターの長編デビュー作『ヘレディタリー/継承』(18)のA24関係者向けの上映会だったという。周りは関係者だらけで彼らの知り合いは誰もいないなか、アスターは「上映後に映画を観たばかりの人たちの前に出ると、彼らはとても厳しい顔で私をズタボロに批評しようとしていた」と落ち込んでいたそうだ。しかし、そんな中で「あなた(ロバート・エガース監督)と奥さんが、前の方に座っていたのを覚えています。そして、あなたは私に親指を2本立ててくれて、とても温かい笑顔を見せてくれました。その場にいた人たちが、私はろくでなしで、価値のない映画を作ったと言いたそうな中で、私はあなたの笑顔を命綱として握りしめていました」と感慨深く思い起こし、エガースも同作を「完全に圧倒されました。とてもスマートな映画だと思いましたし、感動しました」と絶賛している。
その後、完成間近の『ライトハウス』を観たアスターは、イギリスの劇作家ハロルド・ピンターを引き合いに出して本作を称賛。「とても気に入って、完成版を見るのが楽しみです。でも、私が観たものはほとんど完成していると感じました。とても美しく、見事に仕上げられていて本当に面白かった。私が大好きなハロルド・ピンターのことを考えさせられました。ハロルド・ピンターのように感じられる作品は、他には思いつかないのです。つまり、『召使』(63)や「誰もいない国」、「帰郷」のような作品は他にないのですが、この作品は完全に精神的なレベルで兄弟のような作品だと感じました。ハロルド・ピンターを彷彿とさせながらも、ハロルド・ピンターを含めた他の何者でもないことを感じさせてくれます。全くユニークな作品だと感じました」とコメントしている。
『ライトハウス』公開直前! “光と影”のスリラー映画特集上映
劇場:渋谷ホワイトシネクイント
開催期間:7月2日(金)~8日(木)
上映作品:『ウィッチ』『ミッドサマー』(※予定)
料金:1200円均一(1作品につき)
チケット:各上映日の販売日は、通常の販売スケジュールに準ずる。
https://www.cinequinto.com/white/
[画像:非売品ポストカード(来場者限定配布)]
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