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「殺人は息をするのと同じこと」――実在の殺人鬼をモデルにした衝撃作『ヘンリー』初ブルーレイ化

2019.04.05 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


先日、特別上映決定のニュースで話題を集めた1992年日本公開のカルト映画『ヘンリー』(1990)の初ブルーレイ化が決定。

本作は、常習的に殺人を犯す男の日常を、凍るような冷たさで淡々と描いた犯罪スリラー。モデルとなったのは70年代後半~80年代にかけて全米で300人以上を殺害したといわれる実在の殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスだ。ルーカス本人は、「殺人は息をするのと同じことだった」という衝撃的な言葉を残している。

アメリカ本国ではそのショッキングな内容からX指定(17歳以下の鑑賞全面禁止)を受け、4年間劇場公開が見送られることとなったが、ジャンル映画の最高峰といわれるシッチェス国際ファンタスティック映画祭でグランプリのほか批評家賞、監督賞と三部門を受賞したほか、ポルト映画祭ではグランプリ、最優秀脚本賞、主演男優賞を受賞、シアトル国際映画祭では主演男優賞を受賞するなど作品として高い評価を得ている。

今回発売となるブルーレイでは、特典映像として本作のジョン・マクノートン監督インタビューメイキング映像アウトテイクなどが収録される。

劇場での特別上映は、もうひとつの“あまりにも恐ろしい映画”『ザ・バニシング-消失-』(1988)の日本初劇場公開を記念したもの。日によってはその絶望的な2作をハシゴできるタイムテーブルが組まれる予定となっている。

関連記事:映画史に残る“恐ろしすぎた”映画『ヘンリー』特別上映 連続殺人鬼の日常をマイケル・ルーカーが演じる

作品概要

『ヘンリー』
Blu-ray&DVD 2019年6月12日 発売

マイケル・ルーカー、トム・トウルズ、トレイシー・アーノルド、キャム・ヘスキン
原作:マイケル・スーサン 監督・脚本:ペール・フライ 脚本:ダニエル・パイン 撮影:ブレンダン・ステーシー
監督・製作・脚本:ジョン・マクノートン、撮影:チャーリー・リーバーマン
発売・販売:キングレコード

<ストーリー>
14歳の時、虐待を繰り返す母を殺害したヘンリーは、相棒のオーティスとその妹ベッキーとの奇妙な同居生活をはじめる。だがヘンリーは、次第に本能的ともいえる殺人への衝動が抑えられなくなっていく。そしてヘンリーに惹かれるベッキーの様子を見たオーティスが嫉妬、共同生活は惨劇と化していく。

(C)1986 MALJACK PRODUCTIONS

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