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『ババドック 暗闇の魔物』ジェニファー・ケント監督がおくるリベンジスリラー、『ナイチンゲール』がデジタル配信中、ブルーレイ・DVDが8月19日に発売された。このたび、ブルーレイ・DVDに特典として収録されているケント監督のインタビューが一部解禁となった。
『ナイチンゲール』は、無慈悲な暴力によって大切なものを全て失った女と、その復讐の道案内に雇われた先住民の男という“奪われた者たち”の物語。お互いを拒絶しながらも、次第に共鳴していく二人の魂の旅路と、壮絶な復讐の行方を描く。主人公クレアを演じるのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のアイスリング・フランシオシ。クレアの道先案内人として雇われるアボリジニのビリー役は、本作が演技初挑戦となる新星バイカリ・ガナンバル。そして、クレアからすべてを奪う残忍な将校役を、人気英国人俳優サム・クラフリンが演じた。
今回解禁となった映像では、ケント監督がふたつの質問に回答する様子がピックアップされている。「ビジュアルイメージの参考にしたものは?」という質問に対しては、絵画からインスピレーションを得たことをあげながら、画面をスタンダードサイズにしたことへのこだわりと、その思わぬ効能を語っている。また、「『ババドック 暗闇の魔物』の次に本作を撮った理由は?」という質問に対しては、自身の映画製作に対するスタンスを明かしている。『ババドック』が高く評価されたことで、似たような企画が多数あったというが、「本作こそが私が伝えたかった物語だった」と力強く回答している。
今回の映像はあくまでインタビューの一部分であり、全編はブルーレイ・DVDの特典映像で見ることができる。本作を既に劇場で鑑賞した方も、ケント監督のこだわりと想いを知った上で改めて作品を観直せば、より一層心が揺さぶられることだろう。
『ナイチンゲール』
デジタル配信中、ブルーレイ・DVD発売中