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「死霊館」ユニバースの最新作となる『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』が10月1日より公開。製作を務めるジェームズ・ワンのインタビューが到着した。
実在した心霊研究家、ウォーレン夫妻が挑んだ実際の事件を描く本シリーズ。今回題材となったのは、「悪魔がそうさせた」という理由で被告人が無罪を主張した異例の殺人事件。ウォーレン夫妻は、悪魔の存在を立証するために奔走することとなる。
ジェームズ・ワンは今作について、これまでとは違う新たな方向性を示唆した。「“呪われた館”を飛び出して進化させたかった。“家族を救うべくウォーレン夫妻が家を訪ね、悪魔を祓ってめでたしめでたし”――夫婦の活動はそれだけじゃないんだ。複数の事件で警察に協力し、行方不明者や物を探す手伝いもしていた。だから新しい方向に進むのはすごく自然な流れだった。『死霊館』ユニバースで『セブン』を作りたかったんだよ。(ウォーレン夫妻役の)パトリックとベラに提案したら、大賛成してくれたよ!」と、デヴィッド・フィンチャー監督の傑作ミステリーを引き合いに出している。
シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンは、『死霊館』『死霊館 エンフィールド事件』で監督を務めたが、今作では『ラ・ヨローナ ~泣く女~』のマイケル・チャベスに監督の座を譲っている。ワンは、チャベス監督について「『ラ・ヨローナ ~泣く女~』で彼と組んで、ホラー映画向きの監督だと思った。共感できる人物描写がいかに大切かを理解している。そして密接に絡み合った仕掛けの数々がいかに重要かもね。人物を丁寧に描写するほど怖さが増す。愛着を抱いた登場人物が危険にさらされると応援したくなるからね。マイケルはそこの感覚が優れていて、観客の共感を誘う方法を心得ているんだよ。だから自信を持って彼にバトンを渡すことができた」と、その実力に太鼓判を押す。
スピンオフ作品こそ他の監督に委ねてきたものの、『死霊館』のメインストーリーを他の監督に委ねるのは今回が初めてだ。ワンは、他の監督にバトンを渡すことについて、「マイケルのような新しい才能に機会を与えて、新風を吹き込むのが正しいアプローチに思えたんだ」と説明。「だからといって手を引いたわけじゃないよ(笑)。登場人物たちも主要キャスト2人も、製作チームもユニバースもすごく大好きなんだ! だから渡すのは少し寂しいけど、ユニバースの新たな展望が楽しみでもあるんだ」と、ユニバースの発展に希望をのぞかせた。いずれまたワンの監督復帰もあるかな?
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
2021年10月1日(金)
2D/4D 同時上映 ※一部劇場を除く
配給:ワーナー・ブラザース映画