終戦80年企画として、戦争映画の名作2作品『ジョニーは戦場へ行った』『野火』が、それぞれ4K版で8月1日(金)より劇場公開。
凄まじい状態で戦場から帰還した一人の青年兵を主人公に、戦争がもたらすものを描き出すダルトン・トランボ監督作『ジョニーは戦場へ行った』(1971)より、本編映像をご紹介する。
第一次世界大戦、ヨーロッパ戦線で砲弾を受けた若きアメリカ兵のジョー。病院に運ばれてきた彼は、目、鼻、口、耳、両手、両足を失った状態で、奇跡的に一命を取り留めていた。
映像は、戦時中の異様な状況のなか、ジョーに対する医師の判断が下されるシーンを切り取っている。“痛みを感じず、感情や思考もない”状態だと診断され、医学の発展のため研究材料として生かされ続けることになるのだ。顔中に包帯を巻かれ、布を被せられ、暗い部屋に取り残されるジョー。「この青年は何も感じず、何も考えていない すでに死んだも同然なのだ」――そう思われたジョーだが、実ははっきりと意識があった。しかし、それを伝えるすべは何もない……。
終戦80年企画『ジョニーは戦場へ行った』4K、『野火』4K
8/1(金) 角川シネマ有楽町 ほか 全国順次ロードショー
https://movies.kadokawa.co.jp/johnny-nobi4k/
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