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溶ける! 溶ける! 溶けてゆく!
人間がカラフルに溶けてゆくさまが強烈なインパクを残す映画『吐きだめの悪魔』が国内初ブルーレイ化、10月27日より発売となる。この記事のトップ画像は、トイレに座ったまま溶けだしてしまったかわいそうな男の末路。今作を観たことがなくとも、このビジュアルが気になったあなたならきっと本編も気に入るはずだ。
『吐きだめの悪魔』は1987年公開、ジム・ミューロー監督・脚本のカルトホラー。埃をかぶって眠っていた年季モノの酒を在庫処分で大安売りしたところ、それを買って飲みまわしていたホームレスたちがドロドロに溶けてしまうという前代未聞のストーリー。それも、青や黄色に紫、緑…とやけにカラフルな色合いに溶けるものだから、“残酷”とはまた別ベクトルの奇妙なグロテスクさを放っている。この一度見たら忘れられない特殊メイクを手掛けたのは、『悪魔の毒々モンスター』のジェニファー・アスピナルとのこと。
今作はこれまで特典映像もりもりの“超・特別版”DVDが販売されていたが、こちらが廃盤となってしまったため今後の入手が困難になる恐れがあった。が、今回初めて発売されるブルーレイでは、“超・特別版”DVDの特典をすべて収録。さらにアメリカ版ブルーレイに収録された、ウェンディ役のジェーン・アラカワのインタビュー、監督によるコメント、キャストによるパネル・ディスカッションなど新規映像を追加。特典映像は合計で200分以上にものぼる。加えて劇場公開時のプレスシート、江戸木純さん解説のリーフレットを封入した豪華仕様で、その名も『吐きだめの悪魔〈おなかいっぱい吐きそうエディション〉』! 胃薬を用意して鑑賞に臨みたい。
発売は10月27日だが、Amazonほか販売店ではすでに予約受付がスタート。ハロウィンのお供に是非どうぞ。
追記:発売記念イベント決定!
洋泉社フェスティバルin 書泉×『吐きだめの悪魔』発売記念イベント
“『ゾンビ』から『毒毒』『吐きだめ』まで、残酷&悪趣味映画を語る夕べ”
日時 : 2017年10月26日(木) 19時開始
場所 : 書泉グランデ(神保町)7Fイベントスペース
出演 : 江戸木純さん(映画評論家) 山崎圭司さん(映画執筆家)
司会 : 田野辺尚人さん(別冊映画秘宝 編集長)
詳細 : https://www.shosen.co.jp/event/63119/
※当日、イベント会場ではBlu-ray『吐きだめの悪魔〈おなかいっぱい吐きそうエディション〉』を特別価格で先行販売。
6,264円(税込)⇒5,000円(税込)(イベント会場限定価格)
商品概要
『吐きだめの悪魔〈おなかいっぱい吐きそうエディション〉』
発売日:2017年10月27日(金) 2枚組セルBlu-ray発売
発売・販売元:マクザム
品番・価格:Blu-ray(2枚組/本編BD+特典DVD):MX-628SB ¥5,800+税
【本編BD】本編 102分+特典 約150分/片面2層|
【特典DVD】約60分/片面1層
特典:
【BD収録】メイキング・ドキュメンタリー『メルトダウン・メモリーズ』、16mm版原作短編映画『ストリート・トラッシュ』、プロモーション用ティーザー・トレーラー、オリジナル劇場予告編、削除シーン、オーディオ・コメンタリー(2種)
【DVD収録】監督コメント、ジェーン・アラカワ インタビュー、キャストによるパネル・ディスカッション、ビハインド・ザ・シーン スチール・ギャラリー
封入特典:リーフレット、日本版プレス(予定)
<ストーリー>
フレッドとケビンの兄弟は、不幸にも若くしてホームレスに。そのうえ、フレッドが一帯に暮らすホームレスたちのボスであるブロンソン、そして地元の有力者・デュランとトラブルを起こし、息苦しい日々を送っていた。そんな彼らの周辺で、世にもおぞましい事件が。酒屋のエドは地下室で見つけた古い酒・ヴァイパーを、1ドルで売り出すことにしたのだが、それを飲んだ者は毒々しい色の体液をまき散らしながら、溶けてしまったのだ。ドロドロに溶けた人間の死体――警察も捜査を始めるが、おぞましい死体は次々と増え続け…。
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