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韓国の田舎町でゾンビ・パンデミックが巻き起こるゾンビコメディ『感染家族』が8/16より公開。本編映像が解禁となった。
客が来ず過疎状態のガソリンスタンドを営むパク一家は、旅行客へのぼったくりでなんとか生計を立てていた。ある日、父親のマンドクが謎の青年に頭を噛まれ、怪我をして帰ってくる。突然人を噛むなんて何者なのか……?
このたび解禁となったのは、マンドクを噛んだ青年がパク家の納屋に突如現れ、一家が困惑するシーン。その青年の独特な動きに既視感を覚え、彼が何者か察したのは次男のミンゴルだ。「あの映画で観たやつだ……」と思ったのであろうミンゴルは、すかさずスマホでとある映像を家族たちに見せる。
お分かりいただけただろうか――
ミンゴルが家族たちに観せたのは、韓国で国民的なヒットとなり、日本でも2017年に公開されたゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のワンシーンである。
ゾンビが猛烈に人に襲いかかり、噛まれた人間はゾンビとなってのたうち回る。その惨たらしい様相にドン引きし、「これやべえやつじゃん……」とばかりに一人ずつスマホから離れていく一家。マンドクのゾンビ化も時間の問題だ――と思いきや、予想外の展開を迎えるのがこの映画の面白いところ。マンドクはゾンビ傷によって謎の若返り効果を得るのだ。ぼったくり稼業のパク一家はこの若返り効果をビジネスにしようとするのだが……?
様々なゾンビ映画へのオマージュもふんだんに盛り込み、後発のゾンビコメディならではのひねりを加え、スリルと笑いに溢れた本作。夏休みに是非スクリーンでどうぞ。
あ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』を先に観ておくとより楽しめますよ。
『感染家族』
8/16(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて公開