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ジム・ジャームッシュ監督が、自作でおなじみの豪華キャストを引きずり込んで作り上げた異色ゾンビコメディ『デッド・ドント・ダイ』が4/3より日本公開。ポスターと予告編が解禁となった。
田舎町でのんびりじわじわ広がっていくゾンビ・パンデミックをコミカルかつ牧歌的に描いた本作。アダム・ドライバー、ビル・マーレイ、クロエ・セヴィニーがゾンビに対処する警官を演じるほか、ティルダ・スウィントンやスティーブ・ブシェミ、トム・ウェイツらが町の住人として登場する。
本作で特徴的なのは、ゾンビが生前の物欲に影響されるという設定だ。予告編では、ラケットを振り回す「スポ根ゾンビ」、シャルドネを追い求める酔っぱらいのような「シャルドネ・ゾンビ」、イギー・ポップがノリノリで演じるコーヒー好きの「コーヒー・ゾンビ」など、ユニークなゾンビたちが登場。また、そんな数々のゾンビたちに負けないインパクトを誇るのが、道着を着て日本刀をブン回す、とてつもなくシリアスな様子のティルダ・スウィントンである。いったい何者なんだ。
近年よくある全力疾走パワー系ゾンビではなく、墓場から這い上がってノロノロと歩くゾンビたちを描き、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』にオマージュを捧げたジャームッシュ。オフビートな笑いとノロノロゾンビが融合した、ジャームッシュらしいゾンビコメディをぜひスクリーンでご堪能あれ。
『デッド・ドント・ダイ』
4月3日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開