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ジョン・ウォーターズ監督の70年代悪趣味映画『マルチプル・マニアックス』が元旦ロードショー 喜びのビデオメッセージが到着

2021.12.21 12:00 by

反モラル、猥褻、悪趣味を武器に反逆を続けるジョン・ウォーターズ監督の1970年の作品『マルチプル・マニアックス』が、2022年1月1日より新宿K’s cinemaにて劇場公開。監督自身が最愛の作品とする『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』(00)も併映される。このたび予告編と、ジョン・ウォーターズ監督からのユーモア溢れるビデオメッセージが解禁された。

以下、作品紹介にお下品(というか不潔)な描写が含まれるため、苦手な方はお気をつけを。

日本で初めてのロードショーとなる『マルチプル・マニアックス』は、ウォーターズ監督の伝説的作品『ピンク・フラミンゴ』(72)と同じくディヴァインが主演を務めている。ディヴァインが演じるのは、アブノーマル・セックスやヘロインの禁断症状、吐き出したゲロを喰う男などを売り物にした“変態ショー”を行う一団の座長。むろん、まともなキャラクターなワケがなく、集まった客を射殺したり、内縁の夫と殺し合いを繰り広げたりという常軌を逸した日々が描かれる。巨大なロブスターが登場する仰天のクライマックスも見モノだ。

併映となる『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』は、強大なハリウッドの映画システムに抗う反逆精神に満ちたコメディ。映画狂の監督とその仲間たちが、ハリウッド女優ハニーを誘拐し、彼女を主演に仕立てて史上最強のインディーズ映画の撮影を強行する。

今回解禁となった映像は、前半に強烈シーン満載の予告編、後半にビデオメッセージが収められている。

ビデオメッセージでは、今回の上映を誰よりも喜んでいるというウォーターズ監督が、「ついに『マルチプル・マニアックス』日本初公開! (上映に)立ち会いたかったな」とニコニコ顔で登場。同作が審査員に「90分間、目を侮辱された」などと評されたエピソードを朗らかに語っている。本作に主演したディヴァインについては、「彼は女ではなく怪物になりたかった 彼は“ゴジラ”だ」とその特異性を表現する。『セシル・B』については「映画のテロだった」と言い、今でもそんなことができるか?と自分に問いかけ、コロナ禍に合わせたシニカルな“映画のテロ”のアイデアを語っている。メッセージの最後には、日本での出版が決定した自身の新刊『地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』を紹介。なんと、66歳のときにボルチモアからカリフォルニアまでヒッチハイクした経験を執筆したものだといい、「今日の帰りにヒッチハイクするといい、友だちができるかもよ」と、冒険心溢れるアドバイスを贈っている。

『マルチプル・マニアックス』『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』
2022 年 1 月 1 日(元旦)、新宿 K’s cinema にてロードショー

『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』
ジョン・ウォーターズ:著/柳下毅一郎:訳
2022年1月刊行予定
A5変型・ハードカバー・384頁 定価2600円+税 国書刊行会

(C)Janus Films

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