この記事は1年以上前に掲載されたものです。
2019年からスタートし、奇作・珍作・怪作をよりすぐった驚きのラインナップで好評を博している「奇想天外映画祭」が今年も開催決定。2021年9月4日(土)より新宿K’s Cinemaにて開催、全12作品が上映される。
昨年は、奇祭映画『ウィッカーマン』(73)をロビン・ハーディ監督自ら再編集した『ウィッカーマンfinal cut』(13)が目玉作品として上映され、全回ソールドアウトというヒットを飛ばした。第3回目となる今回は、同作のアンコール上映も行われる。
今年の注目作品は、“最も芸術的な吸血鬼映画”と評された、日本初公開となるハリー・クーメル監督の『赤い唇』(71)、映像の魔術師ニコラス・ローグ監督の衝撃のサイコスリラー『赤い影』(73)。ホラー作品のラインナップは、デヴィッド・リンチなどにも大きな影響を与えたカルトホラー『恐怖の足跡』(62)、イギリスの監督4人によるホラーアンソロジーの古典『デッド・オブ・ナイト』(45)、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ2大怪優の初共演作として名高い怪奇ホラー『黒猫』(34)、映画史上初めて”幽霊”を登場させたクラシック・ホラー『呪いの家』(44)。
そのほかの作品は、ルイス・ブニュエル監督の『銀河』(66)、『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』(55)、グラウベル・ローシャ監督が描く壮大な伝説と神話の世界『アントニオ・ダス・モルテス』、ヘルマン・ヘッセ原作、コンラッド・ルークス監督の『シッダールタ』、マルセル・レルビエ監督によるトーキー創世記のミステリー『黄色の部屋』。
今回の映画祭のビジュアルは、異端の絵本作家スズキコージの描き下ろしとなっており、『赤い唇』のデルフィーヌ・セイリグを中心に、上映作品のキャラクターたちが独特のタッチで描かれている。
「奇想天外映画祭vol.3」
新宿K’s cinemaにて2021年9月4日(土)~24日(金)開催!
『ウイッカーマンfinal cut』(2013)
(C)2019 CANAL+
『赤い唇』(1971)
(C)Films Sans Frontieres
『赤い影』(1973)
(C)Tamasa Distribution
『恐怖の足跡』(1962)
(C)Harcourt Producrions
『デッド・オブ・ナイト』(1945)
(C)Ealing Studio
『黒猫』(1934)
(C)Universal Pictures
『呪いの家』(1944)
(C)Paramount Pictures