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“ゾディアック”を捕まえろ! 崇高な目的で制作されるも失敗に終わった60年代映画『サンフランシスコ連続殺人鬼』予告編

2022.05.17 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。

『サンフランシスコ連続殺人鬼』ポスター

常軌を逸した野蛮な11作品を上映する特集上映「大暴走・野蛮地獄」が、東京都の映画館・シネマート新宿で5月20日より開催。日本初の正式上映となる『サンフランシスコ連続殺人鬼』(原題:THE ZODIAC KILLER )のアメリカ版予告編が解禁となった。

『サンフランシスコ連続殺人鬼』は、“連続殺人事件の犯人を捕まえる”という目的で制作された異色の映画。その犯人とは、1968年から70年代にかけてサンフランシスコ周辺で20人以上を殺害したとされる連続殺人鬼、通称“ゾディアック・キラー”。ゾディアックは新聞社に脅迫文や声明文を送りつけるなど自己顕示欲の強い一面を見せており、トム・ハンソン監督は映画を公開することで必ず犯人が映画館に現れると確信し、本作を緊急制作した。しかし残念ながら、その目的を達することはできなかった。

全スタッフ・キャストが無報酬、あまりに低予算かつ突貫で制作されたため、映画のクオリティは推して知るべしだが、随所に奇跡的なカットとシーンが生まれ、カルト的な人気を誇る一作となった。本作をレストアしたAMERICAN GENRE FILM ARCHIVE(AGFA)の担当者は「実際の犯罪の再現という点では現実に非常に近い。しかし、それ以外のすべては間違いだらけ。それが本作の素晴らしいところだ」とその奇妙な魅力を語っている。解禁となった予告編は、そのAGFAがレストアを行った際に作られたものとなっている。

また、同特集のラインナップから、『サイコマニア』、『爆走!狼男』の予告編が公開されている。

・『サイコマニア』予告編

・『爆走!狼男』予告編

特集上映「大暴走・野蛮地獄」
5/20(金)~6/9(木)、シネマート新宿にて開催

[上映作]
『アングスト/不安』
『悪魔の植物人間』
『アメリカン・サイコ』
『マッドボンバー』
『サイコマニア』
『爆走!狼男』
『サンフランシスコ連続殺人鬼』
『荒野の千鳥足』
『変態村』
『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』
『ハンガリー連続殺人鬼』
※上映スケジュールは劇場サイトで要確認

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