眠っているはずの夫に一体何が? 睡眠中の無意識の奇行に悩まされる夫婦を描いた予測不能の韓国発スリラー『スリープ』が公開中。何がどうしてこうなったやら、思わずたじろいでしまうような本編映像をご紹介する。
『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が「ここ10年で観た中で最もユニークかつ恐ろしい映画」と絶賛した本作は、新鋭ユ・ジェソンが脚本・監督を務めた長編デビュー作。予期せぬ事態に翻弄されながらも困難を共に乗り越えようとする夫婦の顛末を、奇妙な可笑しさと底知れぬ恐ろしさが入り交じる絶妙なタッチで描いており、カンヌ国際映画祭ほか世界で注目を集めている。
出産を控え、仲睦まじく幸せな結婚生活を送っているスジンとヒョンスの夫婦。しかしある夜、寝ていた夫・ヒョンスが突然起き上がり、「誰か入ってきた」と不気味な言葉を呟く……。また、階下に越してきた住人からは「一週間前から明け方に騒音がしている」というまったく身に覚えのない苦情を言われる。
なんでもないことが続いただけに思えたが、それ以来ヒョンスは寝ている間に異常な行動をするように。血まみれになるほど顔を掻きむしり、冷蔵庫の生魚を丸呑みし、あわや窓から飛び降りそうになる……。眠るのが怖くなるほどエスカレートしていく奇行。夫婦は睡眠クリニックに通い始め、妻・スジンの母は巫女から手に入れた御札を渡してくる。事態を解決するのは医学か、超自然的な力か、それとも?
ご紹介する映像は、夫・ヒョンスのある日の帰宅シーンを切り取ったもの。階段を上がっていくと階下に住む子供がドアの隙間から無表情でこちらを覗いており、なんとも不安な気持ちにさせる。すると自室の方から“ドンドン”という物音が。スジンが何かをしているのだろうか? 恐る恐る部屋に入ったヒョンスが目にしたのは、いたるところにびっちりと御札が貼られ、ろうそくの明かりだけが灯されている尋常ではない部屋の様子だった……。
何がどうしてこうなったのか……。御札が事態を解決してくれるのだろうか? 夫婦の数奇な運命を、本編でお確かめあれ。
『スリープ』
シネマート新宿ほか全国にて絶賛上映中
脚本・監督:ユ・ジェソン
出演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン
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