現在公開中の映画『SKINAMARINK/スキナマリンク』より、本編映像が解禁された。
本作は、真夜中に目が覚めた二人の子供の奇妙な体験を、悪夢のような実験的映像で描くイマジネーション・ホラー。ミニマリスティックな演出で観る者の想像を掻き立て、じわりとした恐怖を感じさせるユニークな作品だ。
今回解禁された本編映像で、本作の雰囲気がよく伝わるだろう。暗い廊下に座り込んだ子供。折れ戸がゆっくり開くが、その中はよく見えない。さらに、意味ありげに少しだけ開いたドアが映り、階段を見つめていた子供が小声で「隠れているの?」とささやく……。果たして、暗闇に何を見たのだろうか。
本作は、SNSで話題となった“リミナルスペース”から影響を受けているという。カイル・エドワード・ボール監督は、「“リミナルスペース”の定義は簡単で、例えば誰もいない暗闇の廊下、階段、部屋の一室、学校、廃墟などで、独特な雰囲気を醸し出す異質な空間を指しています」と説明。本作の反応について、「北米で公開された時は、特に廊下のシーンで恐怖を感じたという感想が多かった印象です。インターネットカルチャーが発展したことにより、形がない、定義がない、不気味な場所といった要素が増えているので、面白い展開になっていると思います」と語り、「考えるよりも、感じてください。感じてみて、映画に没入していただければ、すごく豊かな怖い体験ができます!」と観客に呼びかけている。
また、日本には未だ来たことがないという監督。「いつか樹海に行ってみたいです。ただ夜に行くのが怖いので、昼間に伺いたいと思います(笑)」とのこと。怖いけど、絶対行きたいんだね。
『SKINAMARINK/スキナマリンク』
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