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伝説的ホラー映画『シャイニング』の続編となる『ドクター・スリープ』が11月29日より公開。原作者であるスティーブン・キングと、監督を務めたマイク・フラナガンのインタビュー映像をご紹介する。
本作は、スティーブン・キングが自著『シャイニング』(1977)の続編として2013年に発表した小説『ドクター・スリープ』を原作としたもの。冬のあいだ閉鎖されたホテルでジャック・トランスが起こした惨劇から40年後。心に傷を負ったまま大人になった息子ダニーが、自身と同じく特別な力“シャイニング”を持つ少女と出会い、ふたたびあの呪われたホテルへと戻ることになる。
キングは、スタンリー・キューブリックが監督を務めた映画版『シャイニング』に辛辣な評価を下していることでもよく知られている。そのため、本作についてキングの反応が気になっているファンも少なくないだろう。今回の動画はその不安を払拭するものになっている。
動画の中で、幼い頃からキングの小説のファンだと明かすフラナガン。「怖がりの私に少しだけ勇敢に行動することを教えてくれた」と、その魅力を熱く語る。そんなキング作品の“ハート”を受け継いだフラナガンの『ドクター・スリープ』を、キングは「キューブリックの『シャイニング』を次の段階へ進ませた。嬉しいことだよ」「私にはオーバールックホテルに戻れた最高の体験だった」と称賛している。
また、“ホラー”というジャンルについて話が及ぶと、フラナガンは「“ホラー”だけを描いた作品は存在しない」とし、「ホラーという土台を通して人間の闇を探っている。光がなければ闇の存在に気付くこともない。それこそスティーブン・キング小説の定義とひとつ」と、自身の“ホラー観”にキングからの大きな影響を受けていることを示唆した。
小説と映画、異なる手法でホラー作品を手掛けてきたふたり。お互いの才能への相思相愛ぶりが垣間見えるインタビューだ。
『ドクター・スリープ』
11/29より全国ロードショー