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映画関係者・著名人の皆さんにホラー映画のオールタイムベスト3作品を選んでいただく「ホラー通信」恒例企画です。
今回は、『死霊館』ユニバース最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』が公開中のマイケル・チャベス監督にお伺いしました。
人生のホラー映画ベスト3 マイケル・チャベス 編
・『エイリアン2』(1986) 監督:ジェームズ・キャメロン
・『シャイニング』(1980) 監督:スタンリー・キューブリック
・『リング』(1998) 監督:中田秀夫
<コメント>
『エイリアン2』は子供のころに観たんですが、とにかく怖かった! ホラー・SF・アクションの三要素を活かしている作品ですよね。母と子の物語を語っているという意味で、僕の監督作『ラ・ヨローナ~泣く女~』でもインスピレーションになっている作品です。
『シャイニング』は名作ですよね。ホラー映画というと「ジャンル映画、B級映画でしょ」と脇へ追いやられがちですが、スケール感のある荘厳な作品に仕上げていて、それでありながらもひとりの男が狂っていく人間ドラマを至近距離で描いている。そういったところが素晴らしいなと思います。
『リング』は2000年代のあとに続くホラー映画に絶大な影響を与えた代表的な作品。あの時代のホラー映画は『リング』によって決定づけられていますよね。それが選んだ理由です。ジェームズ・ワンも『リング』の影響を色濃く受けていると思います。『ザ・リング』(ハリウッド・リメイク版)も素晴らしいですけどやはりオリジナル版のほうが好きですね。貞子の顔が見えてないというのが効果的。ハリウッド版では顔を見せてしまうので、そこで緊張感が薄らいでしまったところがあるかな。
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
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