ホラー通信

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【体験談その8】探しもの

2013.09.30 by

この記事は1年以上前に掲載されたものです。


ここに書かれた体験談は、ニコニコ生放送『ニコ厨の恐怖体験集めてみた 生怪談「ミテハイケナイ」』に投稿された、視聴者の実体験です……。

【体験談】探しもの

私が怖い体験をしたのは中学二年生、とある県に郊外学習に行ったときのことです。
私はそこで初めて幽霊というものを見ました。二泊三日の郊外学習がすごく楽しかった反面、その体験はひどく恐ろしいものとして記憶に焼き付いています。

二日目の晩のことでした。
私のクラスの女子は全員、同じ部屋に並んだ二段ベッドで寝泊まりをしていました。もちろん、女子の夜と言えば恋の話や先生の話、好きなものについてなど、各々が好きな話をしていました。

消灯の時間になり「さあ寝ようか」となったとき、寝る前に怖い話をしていた何人かの友だちが“怖い”と言い出しました。“それなら一段目の人が二段目の人のところで一緒に寝よう”ということになり、私のベッドでは、一段目にいたAちゃんが一緒に寝ることになりました。電気を消した部屋のなかで、まだ寝てない子たちの話し声がボソボソと聞こえていました。

しばらくすると話し声もなくなり、部屋の中はシーンとしました。
私とAちゃんは、まだ寝付いていませんでした。

そのとき、なんとなーく、人の気配を感じたのです。

Aちゃんとは「先生が来たのかな?」と話していましたが、少し気になりベッドの柵からドアの方をのぞいてみると、すりガラス越しに人影があるのに気付きました。
とっさに私は頭を引っ込め、Aちゃんに「先生がいたよ」と報告して、二人で寝たふりをしました。

何分かは分かりませんが、ある程度時間は経ったと思います。なにかおかしいと思い、またドアの方を確認すると、まだすりガラス越しに人影があるのです。
「おかしい、先生ならドアを開けて部屋のなかを見るはず」――しかしその人影は、ずっとドア越しに立っていました。

そして次の瞬間、人影がすりガラスのあるドアをすうっとすり抜けて、私たちが寝ている部屋に入って来たのです。

私は、「あ、これはやばいな」と思い、友達をグイと引っ張り、布団の中に引き込みました。
友だちが私をきょとんとした目で見つめているので、ジェスチャーで人差し指を口元にやり、“喋るな”と合図をしました。

そして、みんな寝ているはずなのに部屋の中で足音がするのです。
「おかしい。なんで?」
それしか頭にありませんでした。
しばらくすると今度は、ほかの二段ベッドの階段をゆっくり上り、ゆっくり下っている音がします。

私と友だちは頭に“?”が浮かび、どうしても気になって布団からのぞいてしまいました。

その人影のような黒いモヤは、一つ一つのベッドを確認していました。

それを見た瞬間、鳥肌がぞわぞわと立ち、私は慌てて布団をかぶりました。
Aちゃんもそれを見たらしく、微かに震えていました。

二人で手を握って、「早くいなくなれ!」と心の中でずっと思っていると、私たちのベッドの階段をあがる音が聞こえてきました。

そして、こう聞こえたのです。

「違う」

…………

それからは何事もなく郊外学習が終わり、普通の学校生活に戻りました。
私は郊外学習で撮った写真を現像し、みんなで見てみると、私たちが寝た部屋で撮っていた写真にだけオーブや人の顔らしきもの、そして私とAちゃんがみた人影が写っていました。

あの時の人影はなんだったのか、何かを探していたのか、未だに分かりません。
ただ、あの場所には何かあるんだろうなと思います。
二度と体験したくない出来事でした。

体験談提供者:ゆたろう@kさん

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