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日本在住ドイツ人監督が独自のセンスでナチスを茶化す、『アフリカン・カンフー・ナチス』が6月12日より公開。あらすじどおりのとんでもない世界観と何故か関西弁の字幕が確認できる予告編が解禁された。
本作は以前Amazonで限定配信され、5点満点のユーザーレビューで4.3点という異様な高評価を獲得。今回の劇場公開の情報は4/1に初解禁され、「ハイハイ、エイプリルフールのネタね」と勘違いした人に大きな衝撃を与えた(ネタではなかったので)。
第二次大戦後に生き残っていたヒトラーと東條英機がガーナを制圧し、現地の人々を“ガーナアーリア人”として洗脳。地元の落ちこぼれカンフー道場生が、カンフーを武器に独裁者たちに復讐を誓う、というストーリー。まったく意味は分からないが、予告編をご覧いただければそのとおりの作品であることが分かるだろう。
予告編のナレーションは、国民的アニメから『ムカデ人間』の吹き替えまでこなす日本のレジェンド声優・若本規夫さんが務めている。
字幕が関西弁なのはガーナ人だけの様子。シリアスな状況にあてられた「呑んどる場合ちゃう」「止めなあかん!」といった字幕が、本作を更にカオスなものにしている。
監督・脚本に加えヒトラー役も務めたセバスチャン・スタイン監督は、予告編の出来と若本規夫さんのナレーションに歓喜した様子。「めちゃいいですね! 最高! ドイツにいた20歳の頃、僕はとにかく『ドラゴンボール』に夢中だった。自分の作品の予告ナレーションをセルの声を演じた人にやってもらえただなんて信じられないよ! あの時の自分に教えてあげたい!」とコメントしている。
また、本作はスタイン監督が実際にガーナに渡って、ガーナの監督や出演者たちとともに作り上げた“ガーナ映画”でもある。スタイン監督は、「ガーナ映画の予告編が、このようにナレーションやテロップをつけられて、日本でお披露目されることは初めてだと思います。ガーナの人々はとても喜ぶと思います」とも付け加えている。本作が大ヒットしたら、もっと喜んでくれるかな?
『アフリカン・カンフー・ナチス』
6月12日(土)シアター・イメージフォーラム他にて公開
https://transformer.co.jp/m/akfn/
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