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土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースにし、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したパク・チャヌク版『オールド・ボーイ』。スパイク・リー監督が韓国版のテーマとドラマの骨格を受け継ぎつつ、多様なディテールを大胆に塗りかえ、原作とも韓国版とも異なる結末を新たに創出したハリウッド版『オールド・ボーイ』が6月28日(土)に公開となります。
本作でジョシュ・ブローリン演じる主人公ジョー・デュセットと対峙する、謎の男を演じるのがシャールト・コプリー。彼は、TVプロデューサーとして活躍したほか、CM、ミュージック・ビデオ、短編映画の製作や監督を務めた後、旧友のニール・ブロンカンプ監督のデビュー作『第9地区』の主人公ヴィカス役で鮮烈なスクリーンデビューを果たしたという、異色の経歴を持つ俳優。
経歴も異色なら、出演作品も異色。地球に難民としてやってきたエイリアンと、彼らを抑圧する人類との対立を描いた『第9地区』に始まり、同じくブロンカンプ監督が手掛けたSF『エリジウム』に『第9地区』とは正反対のひげ面の悪役で出演、6月14日公開の『オープン・グレイヴ 感染』ではめでたくゾンビ(?)映画に主演デビュー。ハリウッドのメインストリームではないSFやカルト的人気を得るスリラーなどへの出演で、何かと注目を集めている、超個性派俳優です。
そして、韓国版ではグロ描写も話題となった『オールド・ボーイ』のハリウッド版に物語の鍵をにぎる謎の男として出演。主人公ジョーをある理由から20年間監禁しその後突然解放、自分の正体を探らせ翻弄するという役どころ。スタイリッシュな衣装に身を包み美女を携えながら、ねちねちとジョーを挑発していく怪演で演技の幅が感じられます。異色の俳優シャールト・コプリー、今後カルト映画界で大ブレイクする日も近いかも?
1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・デュセットの人生は、はてしない悪夢にのみ込まれた。真夜中の街をさまよっていた彼は、泥酔して意識が混濁するなか、見知らぬ一室に閉じ込められてしまったのだ。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放された。監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然と動き出す。愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げねばならないのだ。やがて彼の前に姿を現した犯人は、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男だった……。
2013年/アメリカ/英語/カラー/シネマスコープ/103分/原題:OLDBOY/R-15
監督:スパイク・リー(『インサイド・マン』) 撮影:ショーン・ボビット(『それでも夜は明ける』)
出演:ジョシュ・ブローリン(『ノーカントリー』)、エリザベス・オルセン(『GODZILLA』)
シャールト・コプリー(『第9地区』)、サミュエル・L・ジャクソン(『アベンジャーズ』)
配給:ブロードメディア・スタジオ ©2013 OB PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.